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第7回目 ~東方の博士たち②~

今回は、東方の博士たちの興味深い役割についてアウトプットしたいと思います。

博士たちは、イエス・キリストの誕生のお祝いに向かう前に、当時ベツレヘムの地域を治めていたヘロデ大王に会いに行っています。
そこで、王にこのように尋ねました。

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」
マタイの福音書 2章2節

ヘロデ大王は、どこにユダヤ人の王になる方がいるのか、教えて欲しい。
私もお祝いしたいから、と伝えました。
博士たちは頷いて、星を頼りにイエスに会いに行きます。


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ところがここで予想もしない番狂わせが起こりました。

彼らは夢で、ヘロデのところへ戻らないようにと警告されたので、別の道から自分の国に帰って行った。
マタイの福音書 2章12節

神様が博士たちに夢で語り、彼らは従い、王のところへは戻りませんでした。
ですが、これがヘロデ大王を怒らせる事となってしまいます。

実は…
王の本音はお祝いではありませんでした。

博士たちが王に話した箇所で注目するべき言葉があります。
それは「ユダヤ人の王」です。
王は、自分以外に王が現れた、と聞き、その王が自分に取って代わる者であることへの心配が募り、恐れが彼を支配してしまったのでした。

それ故、博士たちが戻ってこなかった事に激怒したヘロデは、自分が治めている地域にいる2歳以下の男の子を全て殺せという命令を下してしまいます。

これだけ書くと、博士たちの役割は良くなかったようにも見えるかもしれません。
ですが、ヘロデにイエスの居場所を教えていたら、歴史はもっと悲惨なものに変わっていたでしょう。

救い主の誕生は、何としてでも守らなければなりませんでした。
博士たちは、イエスに別れを告げて、別の道を通って帰っていきました。

するとその晩、今度はヨセフが夢を見ます。

彼らが帰って行くと、見よ、主の使いが夢でヨセフに現れて言った。  「立って幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。」
マタイの福音書 2章13節

神様が確実に導いていました。

ヨセフとマリアは、幼子イエスを連れてエジプトに逃れます。
つまり博士たちが王に会いに戻らなかったことの意味は重要でした。

ですが、気になる事がただ一つ。
これが幼子の虐殺につながってしまったこと…
これは本当に悲劇ですよね…

残念ながら、そのことも旧約聖書に預言されていました。
(エレミヤ31:15、マタイ2:18)

皆さんの中には、神様はイエスだけを助けて他の幼子を見殺ししたのか…と、考える方もいらっしゃるかもしれません。
実は私も最初はそう思っていました。
何故、神様は全知全能と言われているのに、この世を平和にしてくれないのだろう…
そんな風にも考えていました。

ですが、この「聖書」という書物に書かれていることは、私達の想像を超えたレベルである事が、聖書を読めば読むほど、学べば学ぶほどわかってくると言われています。
このシリーズの最初に、世界の中心はイスラエルである、と書かせていただきましたが、それは本当だ、と、こんな私でも理解してきています。

このような重要なトピックにもこの先触れていこうとも思っています。

さて、博士たちの役割に話を戻しますが、実は彼らの役割はそれに留まってはいませんでした。

次回はそこに触れていきますね!

Have a wonderful day!



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