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to the moon | daily

株式投機の世界では買うだけでなく、空売りという手法もあり、持っていない株を借りてきて売ることができます。儲けは売値と買い戻し値の差額です。空売りの夢がないところは、株価がゼロになっても売値以上には儲からないところです。一方で、株価には上限がないので、買い持ちの場合は青天井です。という点で、空売りは買い持ちよりハイリスクだと言われております。それでもHFなどが空売りをするのは試算してその株価が割高であると判断できるからで、そこには株価はフェアバリューに収斂するいう美学があるからでしょう。キノコも現物は買いますが指数は売っていたりしますし、まあ人のことは言えませんが、金融市場が波動だとすれば上がる日もあれば下がる日もあるわけで、その波を収益化しようとすれば両方取れた方がいいと考えるのはまっとうでしょう。往々にして往復ビンタの刑になるわけですが。

さて、ここ数日話題になっているショートスクイーズというのは、この空売りをしている人をターゲットにして株価を買い上げていき、高値で買い戻させるという意地悪です。空売りには保証金が必要で、損失が出ればその分だけ保証金を積まねばなりません。そして、維持率が下がれば強制決済になってしまいます。それはつまり現値がいくらであろうとその価格で決済し損失を確定してしまうということです。恐ろしいですね。

最終的に誰がどのくらい儲かって損をするのかというのはこの狂乱が終わってみないと分かりませんが、BTCにしてもGMEにしても人々の強欲と恐怖の織りなす悲喜劇というのはとかく面白いもので、久々にいいものを見させていただいて感謝しております。この話題はWeeklyの方でぜひ掘り下げたいですね。


本の紹介です

Weeklyというのもあるよ。

dailyの方は文字通り日々読めそうなライトなものを、そしてWeeklyの方は有料というだけあって内容の充実
ぶりはDailyの比ではありません。Weeklyはこちら。
Dailyでは読めない長い前置きと、その前置きからそっちにいくのか!という有料部分は必見です。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
そして主宰うでパスタとキノコによる対談というかおしゃべりが聞ける特典付きです。


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