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ピーター・パン | daily

以前に勤めていた会社でピーター・パンと裏で呼ばれている部長がおりました。いつも夢のようなことを語っており、大人になれないという意味でつけられたあだ名ということでしたが、大人になれなくても、夢のようなことを語っていても部長になれたんだからいいじゃないか、と思いつつ聞いておりました。ピーター・パンはネバーランドに連れて行ってくれますが、その上司は結局降格されてどこかに行ってしまったので、そういう意味では本物ではなかったのでしょう。

企業の上層部にはだいたい変な人がいるものですが、ヴィジョナリーと言われるような人はだいたい先見性のせいなのか、独特の世界観のせいなのか、常人には理解しにくい側面があります。とはいえ、5年、10年と経過してみるとそのような奇特な人が提唱していたことが正しかったという場合もまあまああります。ない場合はどこかにいなくなってしまうので生存バイアスというやつなんだろうと思いますが、それでもまあ経営書というのは読んでいて面白いものです。

企業の採用面接などでしばしば、5年後どうなってたいですか、というような話をされますが、採用される側としては5年後に御社が存続しているかどうか分からないので、と思いつつ、柔軟にトレンドを取り入れつつも自分の強みを活かした活躍の機会を模索していたく、というような回答になってしまうわけです。一つのことを5年、10年という執着を持って実行し続けるというのはかなりの資力を要しますし、なによりそこで諦めないというタフさというのはそれだけで生きていく力として称賛されうるものなんではないかと思います。5年前は名古屋で暮らしていたわけですが、5年後に家を買って管理組合に参加することになるとは思ってもいませんでしたし、今後もどうなるか分からないので、流れに逆らわずに生きていこうと思います。

本の紹介です

Weeklyというのもあるよ。

dailyの方は文字通り日々気軽に読めそうなライトなものを、そしてWeeklyの方は有料というだけあって内容の充実ぶりはDailyの比ではありません。バック・ナンバーも100号を数え、どこから読んでも何かしら得るものがあるはずです。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
そして主宰うでパスタとキノコによる対談というかおしゃべりが聞ける特典付きです。


本日のBGM


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