行きつ戻りつ揺れ動くブランコは公園の象徴として滑り台と並ぶ人気の遊具です。
振り子のように、という例えもありますが、人々の感情は熱狂から恐慌まで行ったり来たりしています。もちろん、ストロークにはその間の状態も含まれるので、いつブランコから降りるのか、というのは乗っている人の意思によるところもあります。せっかく揺れ動いて楽しいのに飛び降りてしまうのはもったいないような気もしますが、いつまでも遊んでいるわけにもいきませんよね。

メディアの目的はアテンションを集めることなので、必然的に扇情的な話題を扱うことが多くなります。正しい報道が面白い時にはそれを伝えればいいのでしょうが、たいてい面白いことというのは未知の、差し迫った危険だったりします。スリルや緊張というのは人類を活性化させる何かをもっているのでしょう。ちなみに、報道されないからこそ正しい、ということは欠片もないので、正しいからこそ注目を浴びないというのは間違いです。それは端的に面白くないという方が正しいでしょう。

ブランコは急に反転することはありません。今はどちら向きに進んでいるんでしょうかね。