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チーム選び~”部員数が多いチーム”を選ぶのもひとつの選択肢

「140人の部員が所属する学童野球チームが大阪にある」

なぜそんなに部員が集まるのか、そのチームの代表者が書いた本を読みましたが・・・なるほど、一言でいえば、

「チームで子供を育ててくれる、それも、”ちゃんとしっかりと”。」

そのチームを扱ったドキュメンタリー番組も観ましたが、チーム運営方針に子供だけでなく親も納得しているという良好な関係が築かれていることに納得、だから子供たちが集まるんだなと。


さて、別の話となりますが、先日、子供が中学野球をやっている保護者の方がおっしゃっていたこと、

「後悔というか、ちゃんと考えて学童チーム選びをすればよかった・・・」

その保護者のお子さんの野球の実力はある方だと思いますが、大事な大会になると結果が出せず、しかもミスを連発する場面が目立つようになるそうです。

ちなみに、その子がいた学童野球チームは”遠征をあまりしないチーム”でした。


一般的に、大事な大会となるとほとんど遠征となります。
遠征ですから、長い時間、車で移動して、それから戦うことになります。
遠征が多く、車移動ばかりのチームだったら、『車で移動、車内で休んだり軽食を食べたり、車から降りて、すぐに試合』ということには慣れていきます。

その子はどうやら家族以外が運転する車での移動が苦手のようです、車独特のにおい、運転手のハンドル技術、にぎやかな車内、なにが原因で苦手なのかはよくわかっていないようですが・・・

そのため中学チームで遠征が決まると、「試合で活躍でるかなぁ」とか「車酔いしないといいなぁ」といったことを考えてしまうのでしょうか、その子は試合前夜、緊張して全く眠れないようです。


このような事情があって、その保護者の方は「学童野球時代から遠征慣れさせてやりたかった」とおっしゃり、「チーム選びに失敗した」と後悔されていらっしゃいました。

ちなみに、その子が在籍していた学童野球チームは部員不足もあって試合になかなか勝てないという理由から「あまり遠征をしないチーム」となっているようです。


一方、大事な試合でも安定的に結果を出すチームのこともご紹介しておきましょう。

そのチームは面白いことに、大事な試合前には子供たちの"やり切った感"を前面に出す雰囲気で試合に挑んできます。


"やり切った感"とは?
このチームの独特な特徴なんですが、大事な試合とあれば、なぜか子供たちのユニフォームが汚れたまま試合に挑んできます、しかも朝一番の試合ですよ、そのチームも遠征して会場入りしているので、朝から激しい練習なんてできないのに、ユニフォームが真っ黒ってなぜ?

それは前日前夜、遅い時間まで激しい練習をしてくるそうです。
翌日は朝一番の試合ということもあって、親がユニフォームを洗濯することもできない時間まで練習するそうです、だから朝からユニフォームが真っ黒のまま。


なぜそんなに前日の夜遅くまで練習するのか?
きっと、子供たちが緊張なんかしている暇もないくらい、試合前の準備をさせているのでしょう。
前日に緊張なんてさせないくらい、つまり、試合前の子供たちのメンタルを鍛えているということなんでしょう。
そうそう、このチームも部員数は安定しているようで、毎年のように1学年でチームを組んで大会に出場しております。


このようなチーム運営・指導方針は皆さんいかが思いますか?
良い・悪い、合う・合わない、様々なご意見があることでしょう。
しかし、部員数が安定的な状態にあるということは、子供を鍛えて欲しいと願う親はそういうチームを選んでいるということ。


大阪の140人のチームを引っ張る代表者のお言葉、

「親がやったらあかん、自分のことは自分でやらせなさい。」
「ユニフォームの洗濯も、子供の荷物持ちも、親がやってはいけない。」

この徹底ぶりは、気持ちが良いくらいのものですね。

そうですよね、野球を頑張りたいなら、洗濯ができる野球選手にならないと!

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