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2023/11/21 読書記録 ヘタだけどいい写真を撮りましょう

幡野広志著 『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』

7章で構成されていて、各章の終わりにまとめが載っているという親切な作りになっている。そのまとめから、うんうん!そう思う!と強く頷いたものを抜粋してみる。

  • おもしろい人が撮る写真はおもしろい

  • 写真に大切なのは写真以外の知識と経験

  • なにがなんでもRAWで撮る

  • カメラの勉強をするヒマがあるなら、パソコンの勉強をしてください

まとめではないが<写真は考える仕事です>と、なんどか書かれている。

人は暇ができ、退屈し、思考するようになった。前回の読書記録に載せた『暇と退屈の倫理学』を思い出した。<考える>とは写真に限ったことではなく、人間のやること全てに共通する。

前半は、わりと普通のことが書かれていると感じた。後半は技術的なことも載っている。RAWの話とか。

撮ることが、半分。そのあとの処理、つまりパソコンでの作業が残り半分。両方を楽しみたいと思っている私には、すごくうれしい話だ。

本は図書館で借りることが多いが、この本はアマゾンに予約して買った。なぜかというと、幡野さんのセミナーに参加した人の記事をnoteで読んで興味を持ったからだ。平易な言葉で書かれているのでさっと読めた。返却期限がないので、いずれまたゆっくり読み返してみよう。

本に書かれていたわではないが、写真を撮るためにどこかへ出かけるというのは、少しおかしいような気がしてきた。行ってみたいところがあるから出かける。行ってみたかったのだから、当然そこには心が躍る出会いがあるだろう。カメラに収めて残したい、そしてだれかに見せたい。だからシャッターを切るというのが、自然の流れだ。

100歳まで生きられたとしても、元気でいられるのはそう長くはない。ほんの1、2時間のところでさえ、いつかと思いながらぐずぐずと先延ばしにしている。

<人間は考える葦である>というのはパスカルの言葉だが、<足>が元気ななうちにカメラを提げて出かけよう。幡野さんは最後に「写真は間違いなく人生を豊かにします」と言っている。

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