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2024/01/03 読書記録 歳をとるほど上機嫌に

齋藤孝著 『養生訓』

貝原益軒が記した『養生訓』を齋藤孝さんが今の時代にアレンジし、誰もが実践できるように解説したものだ。

持って生まれた天命を縮めるのは、天地父母への最大の不孝である。身を慎み、命を養うのは人としてもっとも大事なこと。

たいていの人は、1度や2度、鉢植えの花を枯らしたことがあるだろう。自分の命も草木を世話するイメージを持つことが有効であると書かれている。わかりやすいたとえだ。

もっと若いうちに読んでおけばよかったとも思うが、こういった本は、若い頃にはなかなか心に響かなかったであろう。

当たり前のことだと言ってしまえばそれまでだが、年の初めの正月に読めば、気持ちを新たにできそうな気がしてくる。

最後に、老人養生の道を載せておくことにする。

怒りなく、うれいなく、過ぎ去りたる人の過ちを、とがむべからず。
我が過ちを、しきりに悔ゆべからず。
人の無礼なる横逆を、いかりうらむべからず。
是皆、老人養生の道なり。


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