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2021年マイルCS 予想

 先週のエリザベス女王杯は大荒れだった。
 紐に来るかもしれない、と挙げる人達は多かったが、まさかその3頭で決まるとは予想出来なかった。
 とりあえず「紐は当たってた」「予想は当たってた」とか言ってるのは競馬ファンのいつもの鳴き声なので気にしなくていいです。
 私は本命党なのでああいう大荒れ決着になると中々厳しい。なので仕方ないと諦めています。
 悔しくないですよ。別に全く気にしていません。気にしていませんとも。
 というわけでマイルCSです。
 今年も例によって本来京都芝1600mで行われるところ、阪神芝1600mで行われることになっています。
 データも中々通用しないので不安だ。

 阪神芝1600mは外回りコースを使う。スタートしてから第3コーナーまで直線が長く、コーナーもゆったりしている。
 そのため直線では横一線になることが多く、また、長い直線と坂があることで速い上がりを使えるサンデーサイレンス系、特にディープインパクト産駒が得意としている。
 枠順はあまり差は大きくないが、過去10年の阪神芝1600mのコースでは2枠がやや勝率を落としている。
 内側が荒れやすい阪神の馬場かつ、大外一気が決まりやすいコースだからだろうか。

 種牡馬ではディープインパクトが好成績を残している。次いでダイワメジャー、キングカメハメハ、ハーツクライ、ロードカナロアなど。
 力のある馬が勝ちやすいだけあって、リーディング上位の種牡馬が優勢。

 配当だが過去10年の馬連はおよそ3000円。しばらく馬連は40倍を超えておらず、最近は大荒れしない様子。
 三連単では万馬券はさすがに出ているが、2桁人気が突っ込んできたのは2011年のフィフスペトル以降なし。広げすぎるとトリガミになりやすいか。
 しかし先週の大荒れを見てしまうと、トリガミ覚悟で三連単を買いたくなってしまう……。
 ちなみに1番人気は2009年のカンパニーが勝利して以降、2019年まで10連敗していた。
 阪神競馬場に舞台を移した去年、グランアレグリアが1番人気で勝利。格が違ったともいえるが、阪神芝1600mはそれだけ力の差が出やすいコース。

 現在は開催も進み、内側の馬場が荒れている。先週のエリザベス女王杯も上がりのかかるレースであり、欧州系の血を持つ馬たちが上位を独占した。
 今回も外差し、そして欧州系の血統を持つ馬が上位にくい込んでくると予想。

 例によって注目馬を抽出していく。


〇2枠3番 シュネルマイスター 前走:毎日王冠1着 評価《B》
 父は欧州のマイルレースで大活躍したKingman、母父は重い馬場が特徴のドイツでリーディングサイアーを獲得したことがあるSoldier Hollow。
 距離は重厚な血統もありマイルより中距離寄り、毎日王冠のパフォーマンスを見ると1800mがベストな印象。
 マイラーらしく凄まじい切れ味を見せており、阪神芝1600mでも外から差しきる姿を見せてくれそう。
 ただ、気になるのは毎日王冠の勝ち方。2019年のダノンキングリーの勝利を思い出すが、タイムはシュネルマイスターの方がかかっている。
 また、ダノンキングリーの毎日王冠は前半3ハロンが35.5なのに対してシュネルマイスターの毎日王冠は34.8とややハイペースであり、前走の勝ち方がそのままこのレースに活きるかというと、難しい。
 共に毎日王冠の次走だったマイルCSは京都と阪神の違いがあるため一概に同じとは言えないが……。

〇2枠4番 サリオス 前走:安田記念8着 評価《C》
 父はハーツクライ、母はドイツオークスを制したサロミナ。サラキアは半姉であり、シュネルマイスターとも近親の関係。
 大型馬であり、パワーに溢れるタイプ。マイラーというよりは1800から2000の中距離タイプか。
 前走の安田記念は時計が速く忙しかった。ポジションも取れず、進路も失うなど力を発揮できていない。
 今回、阪神1600mの時計がかかる馬場であればインから伸びてくる姿も考えられるが、大阪杯の敗戦を考えるとやや力が足りない気も。
 人気も集めそうで、危険な人気馬の予感。

〇3枠6番 ケイデンスコール 前走:毎日王冠9着 評価《B》
 父は欧州系であるキングマンボ系統のロードカナロア。母父はハーツクライで、5歳になって成績が良化したのはハーツクライの血が出ているからか。
 去年までは左回りが得意なサウスポーだったが陣営のコメントを聞くに、それも改善されている。今年に入って右回りの競馬場で重賞を2連続連対するなど、実績に現れている。
 安田記念、毎日王冠はさすがに時計が速かったが、上がりのかかるレースであれば持続力を活かし突っ込んでくる可能性もある。
 人気しなさそう、という点では期待できる穴馬か。

〇4枠7番 インディチャンプ 前走:安田記念4着 評価《C》
 父はステイゴールドであり、ステイゴールド産駒最後の大物といったところ。叔父に安田記念を制したリアルインパクトなど、母系には短距離からマイルで活躍した馬が多い。この馬も母の特徴を継いだマイラーであり、脚を溜めたときの加速は素晴らしいものがある。
 のだが……前走の安田記念はスタートから常にいいポジションを確保し、絶好の手応えで追い出したにも関わらず、ダノンキングリー、グランアレグリア、シュネルマイスターに差し切られたのはさすがにショックだった。
 アーモンドアイを抑えて勝利した安田記念と同じ勝ちパターンだったが、そうはならなかったあたり、旬は過ぎてしまった様子。
 今年で6歳というのもあり、厳しいか。
 このレースではさすがに通用しないと考え、切る。

〇5枠9番 グレナディアガーズ 前走:京成杯AH3着 評価《A》
 父は欧州最強馬と呼び声高いFrankel。2歳時からマイル路線で活躍してきたマイラーであり、高速展開でも前目につけて走破するスピードに優れた馬。
 前走は慣れない位置取りでレースを進めたがよく伸びて3着。さすがに中山で後ろから進めすぎたが、前の馬が残る展開で差しており、能力は高い。
 朝日杯FSのように前にポジションをとってスピードで押し切るレースに期待したい。
 馬場も荒れており、タフさが必要とされてくる中でSadler's Wellsの血も含んでいることから今の阪神競馬場の馬場はよく合っているだろう。
 2歳王者がここで復活する可能性は高いと踏んでいる。

〇6枠11番 カテドラル 前走:京成杯AH1着 評価《B》
 父はハーツクライ、母系はデインヒルでマイル路線で活躍する差し馬。持続力を活かした末脚が魅力。
 前走は第4コーナーを上手く回り、前を纏めて差し切った。大外を回らされたグレナディアガーズとは対照的なレース運びだった。
 5歳になり、今が全盛期。阪神の外回りという条件はよく合っており、調教も速い時計をマークできている。
 展開次第では馬券内に飛び込んでくることは充分有り得るだろう。

〇6枠12番 グランアレグリア 前走:天皇賞・秋3着 評価《A》
 語るまでもない現役最強マイラー。阪神芝外回りの舞台は血統、脚質からもピッタリであり、ここがラストランに選ばれたのも有終の美を飾れると思われているからだろう。
 前走は先行し、押し切ろうとしたが惜しくも差された。しかし後続は引き離しており、上位2頭が強かった。
 今回は天皇賞・秋から中2週で2着に敗れた安田記念と同じ間隔だが、気温も低いことから消耗はそこまで大きくないだろう。
 安田記念ではスタートから前に行けず、進路も失いながら何とか2着に来るなど、この舞台では実力はずば抜けている。
 調教も素晴らしい時計をマークしており、先行集団から中団で追走しつつ、外に追い出してまとめて差し切ることも充分可能。
 馬場が荒れ始めており、タフなレースになることは予想されるが、ポジションを取れればあっさり勝ってしまいそうだ。

〇7枠13番 ダノンザキッド 前走:富士S4着 評価《C》
 父は世界のジャスタウェイ。前走は久々に出走したマイルで4着。大外枠から終始外を回って4着は力を見せつけたがさすがにマイルは忙しい。
 あと1ハロンは欲しいところで、今回のマイルCSも適性から少し外れる印象。
 東京や阪神外回りのような大箱向きであるが、最高速度に乗るまでを考えたら今回はさすがに厳しい。

 これらの予想をまとめた結果、印は
◎グレナディアガーズ
〇グランアレグリア
▲シュネルマイスター
△ケイデンスコール
△カテドラル
とする。
 馬券の買い方は悩むが、レースを生で見ることが出来ないのであまり厚く張る予定は無い。
 ここで当ててPCの修理代を稼ぎたいところ。

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