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元TVアナウンサーの経験を経て、直接伝えられる講師として「自分軸」に沿ってご活躍中のじぶん創造塾代表“森順子”さん

森順子(もりじゅんこ)さんプロフィール
出身地:千葉県
活動地域:北海道
現在の職業および活動:岩手朝日テレビ、テレビ北海道で約7年半アナウンサーを務める。在勤中は「TVh道新ニュース」メインキャスターなどを務める。その後、公務員専門学校での常勤講師を経て、2014年に札幌で株式会社ハッピーアローを設立。学校でのキャリア教育事業や企業や自治体等での研修講師、講演活動などを行っている。2017年に、地理の普及を目的とした「地理女net」を設立。2018年9月から、小学生のためのキャリア教育スクール「じぶん創造塾」を開講。
座右の銘:フィールドは世界

「勉強も大事だけれど、子供が自分で生きれる力が大事。主体性を持ってみんなでつくる持続可能な社会。」

記者  今後、どんな美しい時代を作っていきたいと思いますか?

一番コミットのある分野がキャリア教育なので、企業研修でも色々とお伝えしていますが、会社員でも子供達でも誰もが自主性や主体性を持って、自分達で生きられる力を身につけてもらうプログラムを実施しています。
時代の変化によりここ10〜20年で仕事も半分は変わると言われている、これから先にどんな困難にも立ち向かえ、主体的に行動できる人を育てたいと思っています。
そこで、昨年の9月から小学生のためのキャリア教育スクール「じぶん創造塾」を始めました。小学生の内から視野を広げる為に、いろんな角度から生きる力を身につけるプログラムを提供しています。例えば、起業講座やyoutuber講座等。“別に起業したっていいじゃない!!”と思っているので、学校では教えてくれない事を楽しく学べるスクールになってますね。子供達がいきいきと、自分たちで未来を開いて行くことで社会も活性化され、みんなが暮らしやすくなると思っています。

SDGsというのもありますが、国全体が一緒に未来を見ている“持続可能な”社会が理想の未来ですね。昨年5月に、もともと教育の質が高いフィンランドへ教育視察に行ったのですが、国連の世界幸福度ランキング1位にもなっていて、国で将来の宝である子供の生きる力を育んでいる現場を目の当たりにしたんです。
子供達が本当にやりたい事を、先生が教えるのではなくコーチをし、サポートをしながらみんなで作っている姿を見て、本当に理想だなと思いました。
これが、持続可能な社会に繫がるなと思いました。

私の子供は6歳で、この春小学生になりました。当然ながら親が先に亡くなる時に、勉強も大事だけど、子供に頼んだよ!と安心して社会を任せられるような、子供が自分で生きれる力が大事ですね。   

「子供と一緒につくりあげる。キャリア教育、小学生の為の塾。スクールを学童へ」

記者 ご自身の夢を達成させるために、どのような計画を立てていらっしゃいますか?

一つは「地理女net」の活動を全国へ広げたいと思っています。地理女netは、地理の普及を女性の視点から広げようと、大人メインで女性を中心としていますが、男性も時々OKにしています。地理は農業や工業、水産業などニュースも読み解くこともできる科目として、女性の視点から広げられたらと思い、地理を盛り上げて地域活性化などに繋げようと約3年前に立ち上げました。これでスピードが加速し、昨年3月に国の機関でご縁があって話す機会があり、今では東京・札幌など各地でイベント企画や講演活動をしています。
これも、生きる力を身につけるキャリア教育の一環として、地理女netを生涯教育としてずっと継続していきたいと思っています。

あとは、キャリア教育スクールの学童化を考えて動いています。これは自分の困り事からスタートした考えではありますが、今は女性の活躍推進と言ってるわりに夜間の受け入れ体制が少ないという現状があり、もっと困ってるお母さん達や共働きの方に、夜間学校のような形でサポートできればと考えるようになりました。
また、一番大事だなと思ったのが、共働きに出ている家庭の子供が夜間一人でご飯を食べることが多い「孤食」を防ぎたいと思いました。夜間学校であれば食も必然的に提供できるので、食べる楽しさなども伝えられたらいいなと思っています。

「自分の思考の枠を掴み、大人のあり方を見せたい。子供の芽をつまないよう、親も一緒に価値観の枠をシフトさせていく」 

記者 日々の行動において、どのような点を意識していらっしゃいますか?

自分の思考の枠・思考の癖を掴む事ですね。
コミュニケーションの世界で、「パラダイム」という価値観の枠組みがあります。マスコミにいた時に培われた、“ちゃんとやらなきゃいけない”という枠があるんですが、それがあっては物事が進まないんですよ。でも、その枠がある事に気づけてからは、次の一歩が踏み出せるようになり、自分のやりたい軸から出発して、まずはやってみるというところから行動する事ができるようになりました。

記者 子育てに関しては、どのようにお考えですか?

子育てに関してはあまり悩みはないですね。ipadを使ったり、地理女なので家にも地球儀が12個あるので、国旗とか一緒に読んで覚えたりしています。
無理強いはしないで、子供がやりたいと言うことをさせるようにしています。
子供を無理に今の段階で塾に行かせなくても、大人の在り方を子供に見せていくことだなと思っています。やっぱり親の価値観が変わらないと、結局子供に押し付ける事になってしまうと思います。親も一緒に考えや価値観の枠を広げたいというのもあって、じぶん創造塾は大人も参加OKにしています。

例えば、小学生のなりたいランキング1位にyoutuberがありますが、一般の親からしたら、ちょっと…となりますよね。私のyoutuberの講座では、なりたいのであればまずは体験する事が大事なので、著作権や肖像権をまずは知っておくという内容を入れています。
また、どんな場面でも自分を伝えることは必要なので、youtuber講座も表現力を磨くというところから取り組むようにしています。少し観点を変えるだけでyoutuberもいいじゃん!ってなるんです。なので、あからさまに否定せずに、子供の芽をつまないよう、親も一緒に価値観の枠をシフトさせながら、いろんな可能性を広げて行けたらいいなと思います。

「人生が変わった、パラダイムシフト。人には価値観の枠組みがある」

記者 そう思うようになったきっかけや出来事はありましたか?

テレビ局にいた時代に、インタビューが上手くなりたいと思い、たまたま受けたコーチング分野の講座で衝撃を受けたのがキッカケです。その時のコミュニケーションの師匠から、人には「パラダイム」という価値観の枠組みがあることを教わりました。その枠によっては、結果が出そうなことを止めてしまう事もあると・・・。“私にはないだろう”と思ったんですが、それ自体が枠でした。

“コーチング・相手を引き出す”という言葉に惹かれて、当時テレビ局に転職したばかりだったこともあり、アナウンススキルの向上になればと軽い気持ちで受けたところ、目から鱗で人生が変わっちゃいました。ここがある意味、人生のターニングポイントになっています。

ここ10年ほど、コミュニケーションを学び続けていることで様々な前進や結果が創られました。結果が出るコミュニケーションの大切さを実感し、企業や教育機関などで自分の体験もふまえて伝えています。

「”自分の軸に沿って生きる” 自分軸=創り出したい未来」

記者 どんな心のあり方が、今の活躍に繋がってると思われますか?

自分の軸が明確になったところだと思います。
アナウンサーから講師に関しては、自分の軸を探究する機会があり、伝える仕事をしたいと思ってましたが、「直接」伝える仕事の方なんだと思い、「講師」が出てきました。そこで、テレビ局退職後は自分の番組を作成し、毎週自宅から放送を始めたんです。ユーストリームで動画配信をし、Twitterなどで双方向のコミュニケーションをとりながら全100回にもなりました。そこでも私の軸に沿った直接伝えられるという仕事が叶いました。そこから派生して講師をやっていく内に、“教育で貢献する”という新しい軸が出てきて、まずは教育サービス会社を作ろうと起業しました。そこで、教育の事を学ぶ為に大学院に行き、修士をとりました。そして、子供向けの教育キャリアスクールをつくり...という風に、「自分の軸に沿って生きる」これが今の心のあり方に繋がっているんだと思います。やはり、自分の軸がないと結局ブレてしまうので、まずは芯があることが大事かなと思っています。そこに沿っているか、いないかで決めています。

記者  何があっても変わらない軸を表現するとしたら

“自分軸=作り出したい未来”です。
作り出したい未来があるから、戻って来て“次はこれだ”って遡ってるんですね。
講演でよく伝えることは、なぜアナウンサーから起業したのかということです。
昔から高い目標を掲げて念願だったアナウンサーになったのですが、しばらくして目標達成したことで次が見えなくなり、自分が何をしたいのか分からなくなったことがありました。なので、今は目標を立てることをせずに、軸から見えてきたものを目標にしています。

アナウンサー時代は、自分の未来しかみてなかったので、自分の外の世界までは見れてなかったんです。だから、よく師匠に言われたのが『自分が幸せになりたかったら、周りを幸せにすると自分が幸せになる 』と。そこから、自分と関わる周りの人の未来までも含めた広い視野で、未来をみれるようになりました。
作りたい未来のキーワードは「Well-Being」= 健康で幸せな、持続可能な社会
身体だけでなく、心の健康やコミュニケーションが通る事、食や運動とかも含めてみんなが暮らしやすくなる未来、一人ひとりが自分が幸せと思える、健康で幸せな社会をつくりたいと思っています。 

記者 森さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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森さんの活動ついてはこちらから↓

http://www.happyarrow.jp/(株式会社ハッピーアロー)
http://www.jibun-souzou.jp/(じぶん創造塾)


【編集後記】
今回インタビューを担当した廣瀬と深瀬です。
全ての質問に対して、間髪入れずにすぐにお答えいただいた森さん。自分軸を持たれた考えが、しっかり根底にある事を感じさせていただきました。
絶えず笑いの絶えない楽しいインタビューの時間でした。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。





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