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介護資格は何を取得するかよりも「何を取らないか」

2024年の介護報酬改定により、4月から介護職は無資格での介護ができなくなりました。最低限「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されています。

介護職にまつわる資格を調べると私が介護業界に入ったときより何倍も資格が増えたなと思います。皆さんは、資格についてどう考えていますか?

「できることを増やしたいからどんどん挑戦しているよ!」

という声も聞こえてきそうですね。志しが高く素晴らしいです。スキルを高めたい、新しい知識を得たいという気持ちはよくわかります。

しかし、ここまで資格が増えていると、何を取得するかよりも「何を取らないのか」を考えることも必要なのではないでしょうか。

資格の取得までには時間とお金が必要です。これは私的な意見ですが、ただやみくもに受講するだけでは「浪費」になってしまう。私たち人生の時間は限られています。

介護の資格はもはや大渋滞!?

それでは、どうすれば良いのか?
特に「キャリアを積みたい」と考えている方に聞いていただきたいのです。

大切なことは、自分の将来を考え、何を取得して「どの道を進むのか考える」を考えることだと思います。登山で例えるならば山頂がキャリアでそこまでの道が資格です。

緩やかな遠回りを進むのか、険しい近道を選ぶのか、あなた次第です。ただ、道の選択はよく考え、人生設計することも大切なのではないでしょうか。

介護職を始めた理由は特になかった

少し愚痴に聞こえるかもしれませんが、介護業界は「人手不足」と言われているわりに、入り口があまりにも専門的すぎるのではないかと思っています。

私はこれまでさまざまな挫折があり、経験を積み重ねた上で今があります。
しかし、介護職を始めた理由は特にありませんでした。それでも長く続いたのはバンド活動を理解し、応援してくれた職場の環境があったからです。昔はバンドマンで夢を追っていた時期がありました。

介護業界は、まだまだ人材へ求めるものが多く、入口が狭いなと思います。

その理由が介護業界の質をあげるためであれば、仕事ができる人が増えなければなりません。

仕事ができるとは何か?
資格とは何か?
研修とは何か?

私は、この枠組みだけでは人材教育に限界があると危惧しています。「そんなこと無理に決まっている」と思ってしまったら全てはそこで終わりです。

いま介護業界に必要なのは底上げと、やってみたいと思わせる発信やコンテンツを気軽に読めること。そして、「面白い人」が現れることなのではないでしょうか。

私が設立したFacebookコミュニティ『介護業界に革命を〜自由な発想を投稿に〜』は2周年を迎えました。日々成長しているこのコミュニティが、いつか日の目を浴びた時、現在介護職で働くスタッフにも、変化が起きると信じています。

2024.4.13 BIGBOSS小柴 編集:池森理恵


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