(B39) デジタル改革の現場で、各部門が各部門を担当するのではダメなんです-3 by 島津翔 (2019.6.14)より抜粋加筆しました。

③「自分の業務を自分で改革する」と失敗する成否を分けるものは。

安部:基本的に進め方の問題です。
現場が主導して自分たちの業務を自分たちで改革しようというケース。

これはほとんどうまくいきません。
自分のことを自分で抜本的に変えるのは難しい。

今の仕事のやり方を是としてしまい、大きな変革が起こりにくい。
だから先ほど言った「デジタルによる置き換え」が発生してしまう。


全社視点でみないと、会社のルール自体は変えられません。

業務プロセスを見直そうとすれば、内部統制のルールそのものを変えなければならない場合も出てきます。

会議のルール、予算の作成プロセスなども現場の円滑な業務を阻害している場合があります。
それらを一つの部署だけで変えることはできません。


どの会社も経営主導で、特別プロジェクトを立ち上げたり、経営企画部がリードしていたりします。

つまり多くの企業では、トップダウンでプロジェクトがスタートします。
しかし、改革の現場を見ると各部門が各部門を担当しています。
これではダメなんです。


第三者が入る必要があります。
これは我々のようなコンサルタントでなくても構いません。

社内の別部署の人間でもいいので、現状を是とせずに全社視点で改革を進められるような人材が必要です。
我々はそうした人材を「プロセスイノベーター」と呼びます。


例えば経理で業務効率化を進めたとしましょう。
そのノウハウや方法論を人事でも総務でもやります。

3つくらいの部署を横断で改革していくと、共通している非効率の根源が見えてきます。
その根源をプロセスイノベーターが全社に展開します。


④プロセスイノベーターは社内でも育成できる?

安部:プロセスイノベーター候補は、
役職で言えば課長かそれ以下で、ある程度若く将来の幹部候補とされている方。

周囲からも「あいつがやっているなら力を貸してあげよう」と信頼されている方。

そうした人材は、必ずプロセスイノベーターとして育ちます。


⑤デジタル時代に若手社員が持つ視点とは

安部:今求められているのは、変革できる人材です。
経験と知識は単なるインプットにすぎず、それを前提として本質を見極め、未来を創っていける人。

本質とは、
「なぜ何度も承認をしなければならないのか」といったことをきちんと疑い、その背景や理由を捉えること。
そして理解し、次につなげること。

覚えるのはロボットが得意ですが、
未来を創るのは人間しかできません。


プロセスイノベーターは、
AI時代になって生まれた新しい仕事です。

以下がミッションです。
①無駄な定型作業を効率化する
②共通する非効率の根源を見つける
③全社的に業務を再構築する


定型作業のデジタル化により、時間短縮を実現。
創出された時間で会社全体の生産性向上を実現。

https://business.nikkei.com/atcl/forum/19/00017/061200008/?n_cid=nbpnb_mled_mre

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp