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(B66) 日本でHRテックが浸透しない本当の理由-1 by ネオキャリア (2019.3.20)より抜粋加筆しました。

2019年2月20日、「HR x TECH最前線 業界の筆頭プレーヤーが語る2020年戦略」と題したセッションにおいて、議論を交わしました。
·ネオキャリア代表取締役 西澤亮一氏
·Indeed Japan代表取締役 高橋信太郎氏
·リンクアンドモチベーション取締役 麻野耕司氏
·Slack Japanマネージャー佐々木聖治氏


⑴ HRテックは人事のものだけではない
Indeed Japanの高橋氏は、
日本にHRテックが浸透しない理由の1つとして、
ジョブディスクリプション(職務記述書)の位置付けの違いを挙げます。

「中途採用ではジョブディスクリプションが必要ですが、新卒は総合職採用がほとんどなので必要がなかった。

日本では仮にあったとしても、細かさでは海外と比較になりません。
だから人事担当者は、採用業務を給与計算などと兼務されてきた」(高橋氏)


これまで日本は、以下の”三種の神器”によって、
経済成長を遂げてきました。
①終身雇用
②年功序列
③新卒一括採用


これらはオペレーション的な要素が強いため、
人事に求められるのはオペレーションをきちんと回すことでした。


一方、海外では「Talent Acquisition」と呼ばれる採用のスペシャリストを置き、ダイレクトリクルーティングやソーシャルリクルーティングに注力する企業も多い。

その流れは日本でも起きつつあり、西澤氏は以下に語ります。
「人事業務をより戦略的に考えなければならないフェーズになってきた」


⑵ 組織も個人もデータが可視化する時代
勘や経験で進められていた組織を定量化、可視化することが始まっています。

「戦略人事」は、
1997年『MBAの人事戦略』でデイビッド・ウルリッチ氏が提唱し、2000年台以降に注目され始めた概念。


従来の人事業務の大部分を占めていたオペレーションをHRテックによって自動化することで、
人事は戦略人事に時間が使えるようになります。

それにより、これまで勘や経験で進めていた業務に、
定量指標が得られるのも大きなメリットの1つ。


「業績に関しては、全ての会社がPLを出してPDCAを回している。
一方、組織については勘や経験で進めている企業が多い。

そこに『組織のものさし』を入れるのが、
モチベーションクラウド(組織の状態を定量化、可視化するツール)を入れるメリットの1つです」
(麻野氏)。


例えば、「時間を多くかければ成果が上がる」は事実ではないと感じている人は多い。

HRテックを取り入れることで、データとして裏付けできるようになります。


勘や経験で進められていた人事の運営を定量化、可視化したいというニーズは以前よりありました。
テクノロジーの進化により、それができるようになりつつあります。

https://www.businessinsider.jp/post-187265

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp