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ヒット作品はタイミングが9割である

「独創的な企画を生み出したいなぁ〜」

「アイデアをポンポンポンと生み出して、ヒットを連発させたいなぁ〜」

多くの人は1度はそう思ったことがあるだろう。無論、自分も常々そう感じている。

クリエイティブ=特別な人に宿るもの

一般的にはこう言われているが、実際はある種の「まやかし」である。

今回紹介する本を参考に「まやかし」を紐解いていき、一人ひとりが日常生活において習慣化できるようになれば、誰でも後天的にクリエイティブを身に付けることができる。

『クリエイティブ・スイッチ:企画力を解き放つ天才の習慣』


この本を紹介する上で3つの切り口(問い)を設けた。

●クリエイティブと認められるための3要素とは?
●タイミングを見極めるには?
●創造曲線の原則とは?

以下、その問いに対する解決策を記していく。

クリエイティブと認められるための3要素とは?

そもそも、「クリエイティブ」自体が、かっこいいけどフワッとしている言葉である。著書によると、3つの要素に分けている。

主題

自分がテーマとしていきたい領域を指す。例えば、映画好きならひたすら映画を見たり、化粧やコスメが好きなら毎日試してみたりすることなどが挙げられる。

ゲートキーパー

その分野における一流の評論家やインフルエンサーに認められることによって、その作品が良い・悪い関係なく消費者に一気に届くことになる。

個人

ヒット作品を生み出している人たちは、衣食住が整った上で創作活動に向かう人が多い。(とは言っても、最初のヒットを生み出すまではキツキツの生活を強いられると思うけどね)


この3要素を踏まえると同時に、自分の作品を世に解き放つタイミングも問われてくる。なぜなら、あまりにも独創的すぎると、消費者側は本来の習慣とかけ離れているため、本当に良くても受け取らないからである。

では、そのタイミングを見極めるにはどうしたら良いか。

タイミングを見極めるには?



一言で表すなら、なじみ深さと目新しさのバランスである。要は、上記図だと③に該当する。

一般的に、独創的なアイデアに舵を取ると①に陥りやすい。逆に、みんなが上手くいっているから自分もやろうとすると、②にハマってしまう。

このタイミングの見極めは特に難しいため、相手の反応を伺っていくしかない。

一方、「データ」を駆使することである程度予測はつく。実例を用いる。

Facebook vs キャンパスネットワーク

10年前くらい、Facebookは個人情報と友達登録しか無かったのに対し、キャンパスネットワークはコメントや写真の共有機能・タイムラインなども付いていた。

それこそ今ではタイムラインがないと使わない可能性が高いが、10年前はタイムラインを追うことでさえも抵抗感があった。そのため、充実しすぎていたキャンパスネットワークはFacebookにシェアをとられ、最終的に撤退している。

Facebookの場合は、消費者の反応をデータで見比べることで、消費者と一緒に機能を追加していった。

要は、ヒット作品はタイミングが9割である。

では、ここからは、ヒット作品を生み出すのに必要な創造曲線の原則に付いて記していく。

創造曲線の法則とは?

①大量消費

18歳でレンタル事業を立ち上げた一人の少年を実例として用いる。

日中はレンタルが少なかったため、空いている時間を利用して、店内にある映画を見まくった。それによって、どの作品がどの段階にいるのか分かるようになり、トレンドに応じて消費者に提案する映画の幅が広がるようになった。

その人は現在、Netflixで働いているとのこと。

②模倣と制約

大量に消費していったら、自分なりにパターン認識を作っていく必要がある。実際、ヒットを生み出す作品は何かしらのパターン(模倣)で表すことができるため。

その際、自分で制約を設ける(不自由な環境になる)ことがいい。それこそ、Twitterだったら140文字で発信しないとイケナイため、否が応でも140文字でまとめようと意識する。

③コミュニティに所属する

一般的に、ヒット作品を連発している人は孤独な環境であることが多いと言われている。自分もそう思っていたが、実際はクリエイティブな人たちが集まるコミュニティに所属していることが多い。

(今回再読して一番勘違いしていたと気づけた。)

よくよく考えれば、自分の作品に対し適切なフィードバックをしてくれるし、その人たちが良いとなれば勝手に口コミで他の人に拡散してくれる。

④反復

①〜③を踏まえた上で、あとは自分でコツコツ反復練習を行なって鍛えていく段階に入る。


まとめ

習慣にしていけば後天的にクリエイティブを身に付けることができる。そのためには、自分がヒットを生み出したいテーマを決め、ひたすら消費と模倣を繰り返してパターン認識を身に付ける。

その一方で、コミュニティに所属して自分の作品を評価してもらう。これを根気強くできる環境を整えられるか。



以上です。


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