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#お店の未来 について考えてみた。

自分自身、書店でアルバイトをしていることもあり、「どうしてこの仕組みがあるのだろう」「もっとこうなったらいいのになぁ〜」など違和感を抱く。

以下では、コンビニや書店、あるいはアパレルショップなど物が置いてあるお店を想定して記していく。

そもそも、欲しい物が分からない

皆さんに1つ問いかけたい。お店に入店する際、既に欲しい物が決まっているだろうか。大抵の人は、「特に欲しいものはないけど、時間があるからフラッと見てみるか〜」と思っているはず。

もし既に購入する物が決まっていたとしても、レジで会計してたら追加で物を購入していることもあるだろう。無論、自分も入店する前は購入する気が全くなかった物をついつい買ってしまう・・・笑


そもそも人は、自分自身が今欲しい物を分かっている人は少ない。コンビニや書店、あるいはアパレルショップなど置かれている物(広い意味ではメディアとも言える)を通じて自分の中に知覚され、不満なるものを思い出し、「あ、これ欲しい」と気づく。


店舗の役割は「偶然」を作ること

多くの人が使っているamazonのリコメンド機能やインフルエンサー経由での購入は、自分と属性・価値観が似ているため自然と欲しいと思える一方、それらに頼りすぎると「自分なるもの」が偏り過ぎてしまう。

そこで店舗の役割としては、お客さんが抱く潜在的不満を解消するため、季節やトレンド(社会の空気)に合わせて提案していくことが求められる。


その「偶然」を自分なりに落とし込むと、

・自分の興味分野とかけ離れている
・だが、自分の興味分野と組み合わせてみると、それまで気づかなかったことに気づくことができた

ちょっと余談になるが、「ワイヤレスイヤホンを通じて快適な生活を送って欲しい」なら、ワイヤレスイヤホンだけでなくビジュアルが多い雑誌を置いてイメージさせたり、おすすめラジオリストを置いてみたりするなどが挙げられる。

ビジュアル重視にしたいのは、有線イヤホンを使っている人たちに対し、ワイヤレスイヤホンの快適さをイメージして欲しいため。

日本のサービス精神は高すぎる説

ここで少し話を変える。

アルバイトを通じて感じるのは、日本のサービス精神は高いことが長所でもあり短所でもある説。その人の感情や心構えが生み出したものよりかは、仕組み(マニュアル)によって規定されているように感じる。

また、対価なるものが低い傾向にあり、世界と比較しても日本の時給は低いとされている。

経営者側としても、せっかく育てたアルバイトが大学卒業や育児等でいなくなってしまうと、その機会損失はとても大きい。利益を増やすためには売上を伸ばすか費用を減らすかの2択となり、アルバイトの労働時間を削減したり、機械でお会計を済ませたりする。

合理的思考に基づけば、仕方のないことだとも言える。

機械に任せると無くなってしまうもの

ただ、機械に全て任せてしまうと、「会話」が相対的に無くなっていくなぁ〜と感じた。勿論、お客さんによっては、商品を眺めている際に声をかけられたくない人もいるだろう。

しかし、その店舗内における会話の量によって、売上に影響を及ぼすと聞いたことがある(うろ覚えです)。

担当している区画が2人の時は、時間が空いたらもう1人のアルバイトと雑談で気晴らしできた一方、1人の時はお会計時しか言葉を発することがない。

やることをやり終えたら暇になってしまったため、メモ帳に感じたことや気づきをメモするぐらいしかなかった。

(その時、「あ、これは#店舗の未来」で何か書けそうと思ったのが出発点でもある。)

いかに共犯者の関係を作っていけるか。


<滞在時間>と<接客(接客時に人は必要か不要か)>の2軸で考えてみた。正直、あんまり美しくはないが進めていく。

そもそも、会話を生み出すには何かしらの共通言語が必要。どれだけ無意味だとされる雑談が楽しくても、会話の入り口には目的がないと続かない。

そこで、右上のような滞在時間も長く接客も必要なお店を作っていくためには、生産者側と消費者側が共犯者となって作り続けていくことだと思う。

その際、生産者側がスナックやバーなど属人的であるなら、なんか頼りないけど思わず助けたくなるような人柄だといい。

一方、商品のような脱属人的なら、消費者からのアンケートを通じて定期的にフィードバックをもらいながら、程度の時間をかけて商品を作っていく。無印良品の例がいいと思われる。


以上です。


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