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ヒダカ。「1989年以来の念願」- サイモン・ペヴィの場合 No.248より


滑りやすいグラストラックで見事なコントロール。流石ウェールズのライダー!

Phoro : Satoru Ii

ENDURO IN JAPAN - SIMON PAVEY

サイモン・ペヴィ
ラリー&アドベンチャーライダー。オーストラリア生れ、英国ウェールズ在住。ダカールラリーで8度完走。英国ヘアアンドハウンドチャンピオン。Off Road Skills Ltd主宰


ダカールライダー

 私はダカールラリーを中心にラリーとアドベンチャーライディングに取り組んできました。ダカールでは8回完走しています。現在は、ラリーとオフロードスキルのためのスクールを運営し、BMW GSライダーのためのトレーニングも行っていて、なかなか忙しく過ごしています。実は、11月のISDEアルゼンチン大会にもクラブチームクラスにエントリーしていたのですが、夏に手首を骨折してしまい、残念ながら欠場となりました。だからHTDEでも、ナショナルBクラスに参加させてもらったんです。IAクラスではエクストラのループがあると聞いたので…。大事をとって初級のクラスを走らせてもらったわけです。

変化に富むステージ

 1989年のシーズンに、実は日本のクロスカントリーレースに参加していました。現在のJNCCが出来る前で、東京のスターズアンドストライプスというショップのお世話になっていたんです。その頃にHTDEのことを知って私のハゲットリストに入っていました。今回は、BMW GSの仕事などで知り合った、ローレンス・ハッキングの誘いで参加することにしたんです。
 初めて参加したHTDEは、まずとても良くオーガナイズされていることが印象に残りました。運営が円滑で、すべてが順調に進むことに驚きます。ルートは変化に富んでいて素晴らしく、スペシャルテストはそれぞれに特徴があります。ローカルイベントでは、スペシャルテストが1か所しかないのが普通なので、これはとても贅沢です。
 グラストラックのクロステスト、テクニカルなエンデューロテスト、高速のエンデューロテスト、エクストリームテストまで多様です。
 エンデューロが好きな人はもちろん、ラリーが好きな人にも参加することを勧めます。
 手首の骨折のため、英国からの飛行機に乗ることを少しためらっていたんです。でも、HTDEには参加して本当に良かったと思います。たくさんの仲間に会えて、いい時間を過ごすことができました。


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1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。

BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…

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