さて、今回はマテ茶の話。
某コカコーラの太陽のマテ茶によって
「ビタミン豊富」「食物繊維が豊富！」「飲むサラダ」「ダイエット効果！」とか、
マテ茶のことが色々と知られるようになりましたが…
それ…勘違いだから。
太陽のマテ茶もティーバッグのマテ茶飲も、そんなに効果ないから。

その理由については以下の写真をごらんくださーい。

太陽のマテ茶とかに使われてるのは左側。ローストしたマテ茶。
右側が普通のマテ茶の茶葉、「グリーンマテ」。

これでけっこう理由が分かっていただけたと思うけども。さらにも一つ。

マテ茶の飲み方は、こういう器（マテ壺）に茶葉を山ほどいれて
お湯や水を注いで…

先が茶濾しになった専用ストロー（ボンビーリャ）で飲む。

おわかりいただけただろうか……。

さて。
ここから先は、マテ茶の詳しい話や魅力を掘り下げていくので読みたい人だけ読んでくだち。

■魅力その１　グリーンマテ
マテ茶は南米の方でよく飲まれてる「お茶」の一種。
ただし、緑茶や紅茶などのツバキ科のチャノキの葉ではなく、
モチノキ科の「イェルバ・マテ」という植物の葉などです。
ちなみにチャノキ以外のお茶は「茶外茶」というそうな。
麦茶なんかも茶外茶ですな。

それで。そのイェルバ・マテを乾燥・熟成させるとマテ茶になる。
これがグリーンマテ。

グリーンマテは、お茶系の味がするのですが、ちょっと青臭くて苦みや雑味やクセがある。要するに少し飲みにくい。
これ、俺個人の感想じゃなくて南米の現地の皆さんもそう思ってます（笑）
そこで砂糖を加えたり、牛乳や果汁を足したり、ハーブやスパイスを加えて飲むし、最近だとあらかじめハーブをブレンドしたマテ茶葉が人気。
ミント系とかユーカリ系とか美味しい！シナモンとかも良い。

そしてまた、茶葉をローストすると香ばしくなって飲みやすくなる。

つまりさっきの黒い方の茶葉ね。
太陽のマテ茶も飲みやすさ（一般受け）優先したわけです。

もっとも、ローストの方が飲みやすくなるけど、ビタミン等はグリーンの方が多いわけなので、サラダ要素を重視する方はグリーンを飲むべきですわ。

■魅力その２　ボンビーリャで飲む
うん。食物繊維が豊富ってね、ボンビーリャを見ればわかるでしょ！
先っちょが茶こしになってるけど、この穴のサイズだと多少の茶っぱは通るからね！そうだよ！結構、茶っぱも飲む感じなんだよ！！本当に飲んでるんだよ！葉っぱを！成分が溶け込むとかどうとか、そんなチャチなもんじゃねえ！食物繊維（物理）　飲むサラダ（物理）　だよ！

つまり、ティーバッグのマテ茶だと効果はちょっと見劣りする。
簡単な理屈だった……。

■魅力その３　マテ茶の飲み方をもう少し詳しく
マテ壺に2/3くらい、たっぷりと茶葉を入れボンビーリャを差し込み
お湯を注ぐ………けども。
ボンビーリャで熱湯飲むと大変なことになります。熱くても60度～80度くらいかねぇ。それに熱々を飲みすぎると食堂や喉の癌リスクが少し高くなるそうな。（マテ茶に発がん性は無く、熱々のを喉に流し込むのがよくない）

暑い時は冷水や氷水で飲むアイスタイプも美味い！
この飲み方はテレレと呼ばれてまして、さらにレモン果汁と蜂蜜なんか足してマテレモネードにしてやると、これもまたよろし。

■魅力その４　何回も飲める
そこでマテ茶のもう一つの魅力。
マテ茶は同じ茶葉でまた飲める。
飲み終わった茶葉の入ったマテ壺に再度お湯（水）を入れれば、また普通に味が出て普通に飲めます。実際、本場では一つのマテ壺で回し飲みをするそうな。ユウジョウの証です！
何十回とか次の日とかになるとさすがに使えませんが、半日くらいなら余裕で大丈夫です。


■魅力その５　カフェインが少なめ
何回も飲めるってところにかかるんですが、マテ茶はお茶系飲料の中ではカフェインが少なめで、コーヒーの1/4、緑茶の1/2くらいらしい。
ということは、飲み物片手に1日デスクワーク作業の時とかすごい助かる。
コーヒー飲み過ぎで気がついたら気分悪くなってたとか、そういうのが防げる！助かる！助かってる！

■その６
まぁ、ここまで茶葉とマテ茶壺とボンビーリャで飲むんだよ！みたいな説明してきましたけどね、ハードル高いですからね。普通のティーポットで出して、普通の茶こしで濾してもいいし。普通のマグカップ使っても良いし。ティーパックのを飲んでもいいんだよ。

■おまけ　どこで買うの？
アマゾンとか楽天でもあるけども、私は東京都の町田市にある「ひじかた園」って所で買ってます。茶葉の品ぞろえも豊富！通販も対応してくれる。

オススメはロースト茶葉から始めて、気に入ったらボンビーリャ購入かな。
マテ壺はガラス、陶器、角とありますが、私の写真のはヒョウタンです。

良いマテ茶ライフを！