ローデンバッハ・アレクサンダー
復活したレジェンド。甘酸っぱく奥深いフランダースレッドエール。
今回はベルギーのローデンバッハ・アレクサンダー。
ベルギーのレッドエール(スタイルとしては「フランダース・レッド」などと呼ばれる)にチェリー果汁を加えたビール。
もともと季節限定品で名品として知られてたけど、終売になったためにビアジャンキーの間でレジェンドとなってたんですわ。プレミア価格も見たことあった……けど、わりと最近に復活した。こりゃ飲まにゃならん。といった流れ。
フランダースレッドエールらしいオーク樽由来の酸っぱさとタンニンを含む味わいはほどほどに。ウッディーさも軽め。チェリー由来らしい甘酸っぱさは適度にフレッシュ。麦芽のボディは軽くやはりオークが中心ですな。
と、こう風味を羅列してしまったのだが、このビールの特徴はバランスが良く適度に落ち着いた一体感のある味わい。
特に酸味が落ち着いているのが良い。サワーやタート、酢やランビックのような酸味の尖りがない。アレクサンダーに比べると、ドゥシャスデブルゴーニュやローデンバッハクラシックは「酸味が若い」と感じる。
また同じフランダースレッドエールのカテゴリで比べると、イヒテヘムズアウトブラインのような埃っぽさやファンキーさは、あまり尖っておらず全体に溶け込んでいるので、風味はありつつも飲みやすくなってる。
熟してるような味わいの深さも振り切ってない。
飲みやすさと深みと複雑さがバランスよく良いね。