社会人が読書をするのは「他者貢献」の力を高めるため。

昨日紹介した浅田すぐるさんの著書『すべての知識を「20字」でまとめる』に、もう一つ、とても参考になる考え方が書かれていたのでご紹介します。それは、

・学習の目的は「他者貢献」の力を高めるため。

という考え方です。およそ仕事をする人が、仕事を念頭において行う学習の目的はすべて「他者貢献」の力を高めるためである、というのが浅田さんの考えです。本を読むことも、ビジネスセミナーや勉強会のようなものに参加することも、「自己満足・自己完結・自己実現」のためではなく、「他者の役に立つため」というのが本来の目的であるということです。

なぜなら「仕事=働く」というのは、「傍(はた)を楽(らく)にする」という当て字がされるように、周囲を楽にすることがその本質だからです。

「周囲の問題解決・願望実現」を成し遂げることによって、はじめて、その対価として売上が発生する。つまり

・傍を楽にした結果、対価=お金を受け取れる。

こう考えると、ビジネス書を読んで得た学びや、価値ある情報というのは、自分の中に溜め込むだけでは意味がなく、周囲の人にシェアして(その人が少しでも楽になるような手助けをしてあげて)こそ、本来の目的を達成できることになります。

もちろん趣味や気晴らしとして読書することがあっても問題ありませんが、ビジネス書であれば、当然「仕事に活かす」ことが目的となりますから、「本を読む=周囲を楽にするためのインプット」と言い換えることができます。そしてそれをアウトプットして誰かに伝えることが、「傍を楽にする =仕事」につながるということです。

本を読み、どのように書評記事を書こうかと考えるときは、第三者のこと(実在する人物でなくてもOK)を思い浮かべ、「あの人が抱えているこういう問題を解決する手助けとなるように、この情報を紹介してあげよう」という視点をもつと、アウトプットがしやすくなるはずです。

本を読んだら、「周囲を楽にしてあげるため」に、どんどんアウトプットしていきましょう。

この本、とてもおすすめなのでぜひ読んでみてください。


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