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え、80年代の朝を支えたのは、カブじゃないんです ②

 80Vの最終型は、12V電装のセル付きで、確か4速ロータリーミッションだったと思うのですが、間違っていたらメッセージ下さい。

 さてインプレッション。

 私のメイトは、1週間乗らないと夏場、冬場でもチョーク半開、キック2発の儀式の後目を覚まします。火が入ったら、アイドリング音を聞きながらゆっくりチョーク全閉。どんなバイクでもライダーのこの仕草はグッと来ます。但しこの仕草ができるのはキャブ車しかできないのです。
 2サイクル空冷は、直ぐに安定した歯切れの良い、そしてちょっと80ccと思えない低めの力強いサウンドを聞かせてくれます。ただ、このサウンドが、朝の新聞配達にはちょっと勇ましすぎたらしく、ホンダのカブに仕事を奪われてしまいます。パワーやトルクに勝る2サイクルですが、唯一の弱点がこれです。

 このメイトは、ヤマハ推奨の純正ハイギアードセットが3種類あって、そのうちの1番ハイギアードをセットしてあります。確か、ドライブ側が12丁、ドリブン側が34丁だったと思います。スタンダードのギア比だと、正にビジネスモデルと言うべきか、MAXスピードも65Km/hくらいしか出ず、とてもプライベートユースには向かない設定だったのです。ただ、住宅街では、セカンドに入れておけば、発進、加速、停止、そこそこの登坂も難なくこなします。街中のみの使用であれば、スーパーずぼら乗りが可能です。使用用途次第では一番良い設定かもしれません。

 メイト80初期型のミッションは常時噛合なので、シフトペダルを踏めば直ぐギアが変わってしまいます。すなわち、ホンダのカブに見られるように、シフトペダルを踏んでいる間は、遠心クラッチが切れている状態が無いのです。
 これが結構曲者で、登坂中に失速しても1つ下のギアの守備範囲まで速度が落ちるのを待たなければなりません。ホンダのカブならば、ペダルを踏んでいる間にスロットルで、回転を合わせてペダルを離せば、綺麗にシフトダウンが決まります。しかしメイトでは、慌ててシフトダウンすればリアロックの憂き目にあいます。まあ、このクラシックなロータリーミッションを自在に操れるようになるのも楽しみの1つです。

 さてギアをローに入れ、20Km/hまで引っ張りセカンドへ。セカンドはワイドレシオなので、住宅街ならずっとこのギア固定で充分です。セカンドは50Km/hくらいまで引っ張れますが、40Km/hでサードに入れた方がかえって速いです。サードのMAXスピードは75Km/hくらいです。距離があれば、80Km/hくらいまで行けそうですが、車体の性格上そこまでは要求しません。
 この手のバイクは、限界まで回して行くよりも、リズミカルにシフトアップをしていく方が気持ちよく乗れます。
 前後の足は、あくまでソフトで、それでいて底突き感が無い。舗装路のギャップもあくまでソフトに何事もなかったようにいなしてくれる。これがあるから、三浦、横須賀と買い出しツーリングに行ってしまいます。フロントのボトムリンクが良く動いてくれるせいで、疲れ知らずです。

 ビジネス系のボトムリンクは、結構面白い動きをするので気に入ってます。さてその乗り味は…。


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