今日見た映画メモ9 セブンに見える斬新さ

非常に身も蓋もない感想を言うと、怖いし後味が悪い。メッセージ性とかストーリー性については多くの人が語っていると思うのでちょっとひねくれた観点から。

sevenは7つの大罪になぞらえた殺人が行われます。
この作品の名作の気配を感じさせるの一発目の殺人です。

不気味なほどに太った男が内臓が千切れるほど食事を続けた結果死んでいる。あまりにも奇妙な死に様は残虐な犯人像やいかに犯人を追うか等、のちの展開を期待させます。

ここにスプラッター好きの視点を入れます。
ホラー系映画で視聴者に望まれるもの一つに面白い死に方があります。セブンはその期待に大いに応えています

暴食の死体は残虐さとともに、斬新さがあります。食べ過ぎで殺すなんて方法は通常のホラーではまず、ありえませんし、ホラーサスペンスならではだと思います。

面白い殺し方の映画といえばSAWシリーズが浮かびますが、食べ過ぎで殺すというメンドクサイ方法はSAWではありません。ジグソーはゲームを楽しみますが気が長いほうではありません。

一方セブンは、犯人がとにかく気が長い(作中では我慢強いと表現されている)性格がオリジナリティあふれる殺人を実現していると思われます。強欲や高慢、色欲の殺人はSAW的なゲーム性のある殺しですが、怠惰や憤怒は気の長さあふれるギミックで非常に新鮮でした。

単なるスプラッターではない面白殺人を見たいならセブンは非常におすすめです。

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