俺がUNDERHAIRZを知ったのは細胞彼女が出てるライブに行ったときだ．地下のライブに行ったことがない俺は文字通り地下にあるのかと恐怖しつつなんばベアーズの階段を下っていった．音楽はapバンクフェスしか知らなかったせいでまるで監獄のような印象を受ける．キン肉マンネメシスが幽閉されてたアレだ．ライブハウスの立ち振舞を知らねえから気がつたらバカでけえスピーカーの隣に立たされた．関係無い話だが爆音すぎて騒音性難聴になった．関係ない話だ．それ以降ライブに行くときは耳栓が必須になった．

地下は現界した地獄だ．教室より狭い空間にオタクどもが寿司詰めだ．眼の前でオタクどもが渦を作り肘打ちを永久に喰らった．モッシュで上にリフトされた奴は天井の昭明を蹴飛ばしてスタッフにキレられてた．アイドルの定義がわからなくなる人間が３０分おきに出てくる．細胞彼女はその日のラストなので苦しみながら耐えた．

そこで登場したのがUNDERHAIRZだ．奴らは開口一番こう言った「みんな～！いんじゃんって知ってる～？陰毛ジャンケンの略やで～」異常者じゃん．陰毛を引きちぎって多いほうが勝ち，まともじゃない．ヤバさでうってるんか？

ただそこからが違った．ラップ上手えでやんの．歌詞？もガンガンに尖ってんの．正直感動したよ俺は．その後も「風呂に入らない曲」とか「青姦」の曲とか歌ってんだよ．だけどあいつらはカッコいいし上手いんだよ．メッセージ性とか無いの，ただラップがいいだけ，それだけなのに，それだけで身体に雷落ちた．

興奮の余り隣にいたネクロ魔のシャツ来たオタクに言った

「UNDERHAIRZ！やばいっすね！」．

そのオタクは言ったよ

「だろ」．

そのオタクはラップ系アイドルが好きならDAOKOとlyrical schoolがオススメだって．今になってわかるけど，このアドバイスは合ってるし間違ってる．確かにラップでアイドルだ．だけどUNDERHAIRZは可憐さ清廉さ透明感とかそういうのねえ．ただただ唯一無二だ．

UNDERHAIRZを追っかけようと思った．そのお陰でライブハウスに行くようになった．ちんぽヤクザの対バンとか（あれはひどかった），ザ・たこさんとの対バンとか（すげえ良かった）餓鬼レンジャーのライブとか行った．ザ・たこさんとのセッションは現場で生で見れて夢のようだった．ライブハウスは地獄じゃなくて天国だ　https://youtu.be/WBgDZzVOTjs 　ラミーが突然自分の前にあらわれてタオル投げたの普通に驚きました．

UNDERHAIRZはわけわからんほどオタクとの距離がちけえ．認知がもらいやすすぎる．一緒に滋賀に海水浴に行くイベントがあった．参加代はビールを持ってくること．アイドル性捨ててない？メンバーの妹が来てた．距離感なんなん．相撲とってツイスターもした．他のアイドルってこういうのないの？

UNDERHAIRZと酒を呑むイベントは月１である（告知は大体前日だ）．オタク十数人とメンバーがただ酒を飲む．オタクは喋らずUNDERHAIRZがひたすら会話を回す．阪神の試合をひたすら見る．なんなんだ．

UNDERHAIRZのオタクの知り合いに言われた

「ラミーってもしかして男じゃない？」

「まさか・・・？まさか！」

大阪から東京に引っ越すことになった．UNDERHAIRZのライブに行った．トリは細胞彼女だ．UNDERHAIRZは変わらずに最高だ．隣のオタクがこう言った．

「UNDERHAIRZってめっちゃDopeっすね！」

俺は言った

「だろ」