野毛にて果たす、ちくわぶとの邂逅を 2023/12/15
東京出張3日目。今日は朝からイトコの家でワークDAYとする。
早起きなイトコ家族は6時には起き出し、コーヒーを淹れたりヨガや散歩をしてヨーグルトを食べている。なんと優雅な生活かとうらやむが、早起きすればわたしもできるはずだ、それらは。起きることだけができない。
コーヒーを飲んで仕事開始。
4日以上の出張は、途中に移動を入れず仕事処理日が設けられると段違いで楽だ。なんだか外だと細かいことがうまく処理できない。すべきことを終わらせつつ、取材もする。最近気付いたのだが、出張中は執筆はほぼできないので取材だけ入れておいて、帰宅後にワーッと書くのが良いようだ。今さら気づいのかって感じだけど。
お昼ごはんはイトコが作ってくれた。
玄米と鮭で定食にするのと、ボロネーゼとどっちがいい?と聞かれたので、玄米にボロネーゼソースとチーズをかけてドリアにしてくれ、と依頼したもの。
夕方にもう1本取材。タスクはなんとかギリギリこなして、夜はイトコ一家と飲みに出かける。
駅に向かう道中、イトコに色々わたしの話を聞いてもらいつつ、イトコの話も聞く。身内だから話せような家族の話、歳が近く同性仲良しだからこそ話せる内側の話。
イトコにしてみれば唐突な話題があったと思うけど、率直に答えてくれて有難かった。いろんな人の意見を聞いて考えていきたいのに、いろんな人には話しにくい話題ってあるじゃないですか。(急なフリ)そういう話題を怖がらずできる相手がいてありがたいなと心から思った時間だった。
さて、野毛に着く。そう、野毛だ。イトコの家は横浜方面にありそう遠くないのだ。そしてわたしは野毛未経験!今まで何度酒飲みから「野毛はいいぞ」と聞いたことか。
桜木町駅に着いてすぐワクワクの階段をくだる。なお、本当にワクワク、って口に出しながら下っていた。
設置されてるマップを見ると、飲食店の場所が分かるようになっているのだが、数がものすごい。このほとんどが酒場だと……!?
「ぴおシティ」という地下道が大阪駅前ビルっぽくて良いよ、と聞いていたので歩いてみると、なるほど大衆酒場が立ち並び、酒飲みの熱気を感じる。駅前ビルよりも規模は小さく道の横幅が広いのこそ違いがあるが、良いお店が密集していてそそられる。
地上も歩きたい。
数メートル歩くごとに「ここは間違いなく良い酒場」と感じる店を見つけてる。どこに入ればいいの?どこに向かって歩けばいいの?わたしは何が食べたいの??とあらゆる迷子だ。
こりゃ考えても歩き回ってもいつまでも決まらんぞ、と意を決してテーマを「餃子」に絞って歩き、気になったお店から入店を打診し断られること3軒。金曜日の野毛、おそろしや。
疲れ切ったところに目の前の酒場から数人が退店したのを見て、そこに飛び込む。ようやく滑り込めた。魚のお店、いいじゃないか。
瓶ビールを頼んでイトコと2人で乾杯!遅れて来るイトコ夫(スコットランド人)を待ちつつ、メニューから思い思い好きなものを頼む。お通しを出してくれた。見ると、なんとちくわぶ!!
関西ではお目にかかることのない、わたしの大すきなおでん種!やっと会えたね、と口に運び東を味わう。
出てくるお料理の魚は神奈川の港のものだし、ホッピーはリターナブル瓶で三冷だ。ああ、関東だあ。
たくさん飲み、食べ、移動することに。このまま野毛をハシゴするのも良いのだがイトコ家の最寄り駅におすすめのバーがあるとのことで、そこに向かう。野毛はまた今度ゆっくり来たい。行きたい店のアタリも大体つけられし。
いわゆる「会館」っぽいスナック・酒場があつまるようなビルの中にあり、扉を意図的に分かりにくくしている、隠れバー。ここはスパイスを使ったカクテルが十八番とのこと、ブラックカルダモンをおすすめしてくださったのでロングでもらう。(ロングとショートで味わいを変えているそう)メニューに味の構成が図解してあり、読みものとして面白かった。
何杯か楽しむ。イトコはお酒をあまり飲まないのだが、酒の席にいつも快く付き合ってくれる。イトコ夫とわたしはいつまでもダラダラ飲み続けるタイプ。
品の良いバーで居心地が良かったな。深い時間になる前に帰宅する。
家に戻って、イトコ夫とポテチを食べながら3次会。イトコはお酒を長くたくさんは飲まない。先に就寝。この流れ定番化してきたな。イトコ夫の寶焼酎ペットボトル、ツリーと一緒に撮るといい感じー!と言ってケラケラしていたけど、翌朝見たらただの酒とツリーだ。
飲み終わると、あっという間に寝てしまう。
今日のそうなんだ
なかやまきんにくんの、あの曲。あれがボンジョヴィだってことを今日知った。
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