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なんでもかんでも言語化してはいけない

目に見える情報は1%未満

プロイラストレーター、神絵師たちが動画で「目はこう描く!」「手はこう描く!」「髪はこう描く」ということを教えています。しかし初心者としては「いやいや、そうなならんやろ…」と思っていました。絵描き初心者あるあるなんじゃないかと思います。

あれ、なんでそう感じるのかわかった気がします。
神絵師が培ってきた能力というのは意識的、無意識的両方積み上げ絵た努力の結晶です。言語化して人に教えることができるのはほんの一部だけだと思います。
ある日パッと思いついて試し描きしたアイディア。描けなくて苦しんだけど、一晩寝て次の日少し描けるようになっていた経験。絵に関することだけではなく、日常を過ごしている中でちょっとした出来事など、かなりの時間を経た結果ペンを動かす瞬間の手、腕、肩の動きや力加減、審美眼や価値観などが洗練されていくのだと思います。
それらを全部伝えるのは不可能ですし、正しく言葉にできているのかどうかもあやしいです。伝えられる言葉には限界があるのです。

意識と無意識ってよく氷山で例えられますね

スポーツのトレーニング器具や食事法などが進化して効率よく体づくりができたとしてもプロアスリートになるには練習が必要です。それらと同じように動画を見た程度じゃ絵はうまくならないんですね。

「才能」という言葉が余計にハードルを上げる

イラスト解説動画に価値が無い、ということではありません。実際、私も動画をいくつも巡ってイラストで試したことは何度もあります。うまくいったこととうまくいかなかったこと両方あります。
問題は、実際にやってみた結果「自分にはできないな…」と気分が落ち込んでしまうことにあると思います。そういった動画のコメントで「本当にうまくいきました!ありがとうございます!」なんて書き込みを見てしまったら、なおさら自分が置いていかれた感覚になりますし。
そのときに出る言葉がまさに「才能」でしょうね。才能がある人はすぐに描けると自己解釈したくなるのです。

私が思うに、一番大事なのは自分の感覚です。他者のアドバイスというのは「別に忘れてもいいや」という心構えで聞くのが一番いいと感じました。なので、今後の記事でできるだけ苦しくない絵の描き方を解説したいと思います。

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