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EUの医師国家試験(内科)を受けてみた!

お久しぶりです、ヒトミです(^^)



寒くなってきましたね、チェコでは雪が降り積もってきました。


先日、この大学で一番大きな試験に挑戦してきました!


一言で言うと、、、



ものすごくきつかった!!!



何が?って、



精神的に一番辛かった、、_(:3 」∠)_





それが体にも現れてきて、

毎日涙が止まらない、食欲もない、寝れない、皮膚炎になる、などなど。。。



恐ろしい((((;゚Д゚)))))))




本番が終わった後、お昼を食べに行ったら食後に急に胃が痛くなって、主治医に胃薬をもらったら数時間で良くなりました。



胃潰瘍でした。✌︎('ω')✌︎イタタ



正直、ここまで体力を消耗するとは思ってませんでした。





そんな、地獄の試験は、、


内科

の国家試験でした。


チェコの医師国家試験はEU共通のもので、EU全体ではクオリティが均一になるようになっています。
合格&卒業の後はEU諸国で働きたい場合、試験は免除で、言語能力資格次第となってます。日本とは違って、ひと科目ずつ違うタイミングで(2、3ヶ月にひとつくらいのペースで、その間は全部実習です)行われて、
全て口頭試験です
大学病院の先生は英語が喋れるので、
私のいるEnglish programではみんな英語で受験できます。



話は戻って、、

今回の内科は、そのうちの「一つ」ではあるんですが、
内科、と言っても、範囲が広い!!

  • 心臓・循環器

  • 呼吸器

  • 消化器

  • 泌尿器

  • 血液・免疫

  • 膠原病

  • 内分泌

  • 総合内科(鑑別診断等)

と、
合計188問の口頭試験でした。






188?!そんなに時間あんの?!(°_°)





と思った方、安心してください。
実際に試験で答えるのは4問だけです。


当日は4問が書かれたカードをくじ引きして、
レジュメを1時間くらいで白紙に書いて発表の準備をします。

一つのカードには必ず1問、鑑別診断系の基本的な問題が書いてあります。





実際私が引いたカードは、

  • Alveolar haemorrhage and rare infiltrative diseases; Eosinophilic lung disease; Lymphangioleiomyomatosis; Drug-induced lung involvement

  • Tumors of the pancreas

  • Febrile neutropenia, sepsis and septic shock in hemato-oncology patients

  • Non-invasive examination methods in cardiology

の4つでした。

なかなかに癖のある問題を引いてしまった_| ̄|○
(試験官の教授も苦笑いでした笑笑)



みてわかる通り、
問題カードには、「どうやって答えるか」は書いてないです。
自分で構成を考えて発表します。

個人の自由度が高いので、だからこそ私は記述よりも口頭試験の方が好きです。


いつも自分の発表は、

  1. definition of the disease(簡単に何の病気か)

  2. main etiology(病原やリスク)

  3. how the patients look like(症状)

  4. how to diagnose and manage(診断プロセスと急性の際のマネジメント)

  5. main treatment(治療方法)

  6. association to the other diseases(他の病態とのつながり)

みたいな流れで進行します。


このような試験は過去に何度もやって慣れてきてるので、あんまり失敗したことはないです。





教授は4人くらい自分の向かいにズラーっと並んでいて、
1人でそれを前に、ひたすらしゃべります。笑

質問ももちろんされますが、初期研修医に必要とされるレベルの、基本的なことだけ聞かれるので、
特に難しいと言うわけではないですね。。



先生も、生徒をど緊張させないように、時折笑顔で勉強以外の話をしたり、コーヒー飲みながら話をしたり、工夫してるみたいでした(^_^)



ただ!!
試験前の「受かんなかったらどうしよう」期間は本当に体にきました。。_:(´ཀ`」 ∠):

何せ今回は量が半端ないし、口頭なので変なことを言うと落とされるので、普段の倍以上緊張しました。
高学年であることのプレッシャーももちろんありますね。


問題カードを引いてからは緊張はほとんど感じなくなりました。
だってあとの184問のことは一旦忘れて、引いた4問だけに集中すればいいんだもん!\(^ω^)/





とまあ、口頭試験はこんな感じでした。


実は、内科は口頭試験だけではなく、
実技試験もあるんです。


口頭試験の前日にあって、

生徒1人1人につき1人ずつ本物の入院患者さんが割り当てられて、チェコ語で問診と身体診察をします。


言語試験じゃないので、チェコ語はそこまでクオリティは求められないです。


終わったら英語で担当医に所見と診断方法や鑑別などを発表/ディスカッションをして、

胸のX線と心電図、血液検査の読み取り(それぞれ違う患者さんのものです)をテストされます。


実技は毎年あんまり落ちるひといないので、
口頭試験よりかは落ち着いて受けられました。(途中ストレスに負けて泣きましたが。あ、もちろん患者さんの診察が終わった後です笑)




いやあ〜、本当に疲れた!!

自分お疲れ様。






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皆さん良い1日を!

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