【びんちょん】

日記と小説。好きな言葉はメール便。

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    びんちょんが読んだ本の感想です。

最近の記事

君よ、めざせブルル社長

目の前のキットカットのパッケージにこう書いてある。 ●本品は卵、アーモンド、ごまを含む製品と共通の設備を使用しています。 ●本品は高温でやわらかくなった後、冷えて固まると表面が白くなることがあります。これは油脂分が分離したもので、風味は劣りますが召しあがっても身体にさしさわりはありません。 ●万一品質に不都合がございましたら、ネスレお客様相談室にご連絡ください。お取り替えいたします。 といったぐあいに。ここで一つ小袋をあけて、そして食おう。味についてはいうことない。しかし短く

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    • 2020年10月06日の日記

      七時か八時か九時に起床。手がやたらとむくんでいた。そのせいか関節が景気よく鳴った。かゆ。昨夜の残りのぶりをほぐして混ぜた。うまい。ためらいつつシャワー。寝癖なおしたいだけなので、頭がすっぽり入る広い洗面台が欲しい。どっちみちドライヤーに時間はかかるけど。コーヒー。アッカ。一話飛ばして見てしまった。けど既に三周目なので問題ない。飛ばしたことに気付けないのは三周目が故ともいえるが。ぶり鍋。晴れて三食連続ぶりである。内臓のニガニガごちそうさま。昼から古着屋に出かけた。四~五軒まわっ

      • 2020年10月03日の日記

        八時くらい起床。かゆ。家とばあちゃんちを行ったり来たり。マグカップ持ち込んでコーヒーの準備。ポットの「ドリップ」モードの湯量多すぎ。うっすいコーヒーの出来上がり。明日はもっと工夫しよう。ヘイト本本。月とコーヒー。ピアノ。一時ぐらい帰宅。豚肉はくさい鍋。鍋がゆ。母親が買ってきてた漫画をペラペラ。ベッドでぐー&たら。二時半ぐらいからパソコンの前。前の日記と今日の日記を書く。今四時。四時に日記書きあげちゃうと寝るまでの七、八時間が抜けるな。今気づいた。正確に言うと、時計をだいたいで

        • 持ってすらいない変形玩具への愛について語らせてくれと頼まあ

          マニアと言えるほど遊んだ訳でも無いし、コレクターと言えるほど集めても無いのだが、それでも変形玩具について語らせてほしい。 私はおもう。変形玩具には、確固たる枠組みがあると。 車からロボットへ変形する玩具を例に挙げよう。 「トランスフォーマー」と言えば、馴染みのない人も分かるだろうか。車のミニチュアが変形して人型のロボットに変形する、あの玩具である。 車のカタチ、ロボットのカタチ、変形の方法。これらには色々種類がある訳だが、「玩具として出来ること(枠組み)の寸法」とは、イ

        君よ、めざせブルル社長

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          『三回目の「押すな」は「押せ」』のルールから感ぜられるジレンマについて

          忘れてはいまいか日本人。ダチョウ倶楽部がいかに偉大であるかを。 「熱湯風呂」「どうぞどうぞ」「あつあつおでん」「地面蹴ってジャンプ」………。 ギャグを改めて文字にするのは“禁忌”という感じがしてしまうが、とにかく、ダチョウ倶楽部は日本人全員に知られるギャグをこれだけ生み出しているのだ。 日本のお笑い史に名前が刻まれるトリオであることは間違いない。 これほどの功績があるにも関わらず、普段のバラエティではポンコツ的な扱いをされているところも好きだ。 有吉弘行に激しくイジられ、

          『三回目の「押すな」は「押せ」』のルールから感ぜられるジレンマについて

          しごくエナジーの無い茨木のり子みたいな

          身にならないネットサーフィンばかりしてしまうにはなぜだろう 図書館で借りた本がいっぱいあると言うのに 「何か書きてぇ~」とか思いながらnoteを開いてもボーッとしてばかりなのは何でだろう  その「書きてぇ」ってのは、あくびか何かか? 早寝早起きしたほうがいいと思いつつ、一時間も二時間も昼寝をするのはなぜか その歪みを矯正するまでに、一週間分の力をつかってしまうのに

          しごくエナジーの無い茨木のり子みたいな

          【マヌケ】マヌケなときの私は本当にマヌケ

          買い物を終えて、薬局を後にしたときのはなし。 小雨が降っていた。体も自転車も全体的にしっとりしており、ニトリのレジ袋は雨粒でスワロフスキー状態。 ゆるいくだり坂の下にある横断歩道を渡りたい。 赤信号が灯っていて、車もバーバー通っている。これはすぐ青にはならないな。そう思って、自転車をついて歩いていった。 下り坂なのでブレーキをやや踏んでいたわけだが、何故か右手をギュッと握りこんでしまった(マヌケ①)。 それに気付かないまま歩いて(マヌケ②)、骨盤の出っ張りをガン!!と

          【マヌケ】マヌケなときの私は本当にマヌケ

          【螺旋状のハードボイルド】 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』感想

          ちかくの図書館が休館中で、私の読書ライフが滞っている。泣いちゃいそうだけど、めげずにしょげずに頑張ります。どれもこれも新型コロナウイルスという小さなお友達のせいだ。 【読む前に】・この作品は『螺旋プロジェクト』という、八作品にわたる連作企画の、最後の一冊。そんなこと知らずに読みきってしまった。 一作目から読めばよかったとやや後悔した。が、逆に言えばそんなこと知らなくても読めてしまう、一冊で独立した小説だということだ。 私が身をもって確認したので、安心してすらすら読んで欲しい

          【螺旋状のハードボイルド】 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』感想

          【お願い】新しい名前を募集します!

          前々から、ネット上にもう一つのアカウントを作りたいと考えていました。 今の名前を気に入っていないところだったので、この際あたらしい名前を決めたいのです!そこで皆様の力をお借りしたい! 条件はございません!賢そうなものから可愛いもの、なんでもOKです! カッコいい名前だと、わたしは喜ぶかもしれません…! ぜひぜひ!お願いします!!!

          【お願い】新しい名前を募集します!

          つながる ひとさし指の爪と、爪やすりと、ガンプラと、つながる。

          小説の大事な要素のひとつに「つながり」というものがある。 小説を読んで小説を書いて、としてるうちに感じたのだが、世の中のモノゴト同士は非常に強い「つながり」を秘めている。 『終わりなんてないんだよ。ヒトとヒトはみんなつながってるんだ──』こういうセリフは誰でも聞いたことがあると思う。ヒトとヒトがどれだけ繋がってるかは知らないが、「みんなつながってる」というのは一種の真理だと思う。 「帰り道に鯖の味噌煮の匂いがして食べたくなってたら、その日の晩ごはんが鯖の味噌煮だった」。

          つながる ひとさし指の爪と、爪やすりと、ガンプラと、つながる。

          【意味不明の流れ弾】 村上春樹『風の歌を聴け』感想

           目次 【読みはじめ】 【読みながら】 【読み終えて】 【読みはじめ】 ・検索すると「風の歌を聴け 意味不明」と出るので笑ってしまった。いくらデビュー作とはいえ、日本が誇る世界的作家の小説が意味不明ってことはないでしょう。 ・職業としての小説家(村上春樹の自伝的エッセイ)ばかりくり返し読んで、肝心の作品を最近ぜんぜん読んでなかったので借りてみた。図書館にあったのは、えらく古くてボロい文庫本だった。中のページも一回コーヒーで染めたのかと思うほど茶色ばんでた。それだけで村上

          【意味不明の流れ弾】 村上春樹『風の歌を聴け』感想

          歓談する「刑事」と「殺人者」の機知。三谷幸喜『古畑任三郎 1』感想

          1円。 ・事件が解き明かされ、「刑事」と「殺人者」の関係となった二人が、笑いながら歓談する。このエスプリの効いた雰囲気。これだよ、これが見たくて、私は古畑を見てるんだよ。 ・ドラマで観た事あるかな?ないかな?ぐらいの油断したテンションで読み始めた。結果から言うと、ゲロ吐くほど面白かった。 ・終盤、古畑が犯人に証拠の矛盾の無さを畳み掛ける、あのシーン。ドラマだとさほど気にならないが、文にすると丸一ページ以上ほどの量になってしまう。本来そんな場面ダルくて読んでられないんだが

          歓談する「刑事」と「殺人者」の機知。三谷幸喜『古畑任三郎 1』感想

          「だから何なの?」を黙らせる美しさ。吉田篤弘『あること、ないこと』感想

          ・「今の世界は本当は夢なのでは?」や「自分の存在も誰かが作った虚構なのでは?」みたいな疑いを抱かせる作品はいっぱいある。この作品は、その疑念の「種類」すらあいまいになって「………ア゚?」となってしまった。 ・「夢」と「現実」、「作品」と「自分」の境目が、読んでいるうちにあいまいになっていく小説だった。というよりこれは小説なのだろうか?まぁ無粋な疑問は置いておこう。 ・「おれって何なんだろう」「この本何だったんだろう」「おもしろかったけどよく分かんない」という記憶喪失みたい

          「だから何なの?」を黙らせる美しさ。吉田篤弘『あること、ないこと』感想

          猫を撫でてた私と近所のおばちゃんの会話・文字起こし

          『こんにちは、うふふ』 「あ、こんにちは」 『みーたんいいね可愛がって貰いゆう、よかったねえ。ふふふ、可愛がってくれる人を知っちゅう』 『もうここの猫があと、これと二匹になったねえ。あの白と黒がおらんねえ』 『もうね、十匹くらい飼いゆうときがあってねえ、ここで』 「あ、そうながですか。ここ、へぇ」 『ほんでみんなぁが色々言うて、柵して貰うたのよ』 「へぇ」 『すごかった』 「この子も、ここの飼い猫ながですか?」 『そう。もう一匹白と黒のあれ、あと二匹になっ

          猫を撫でてた私と近所のおばちゃんの会話・文字起こし

          【全文開放】のっぴきならないのらねこいっぴき【短編小説】

          (『ここに立ってねゾーン』があるのか、ここん所の墓は。ゲームデザイナーでも居るのか?) 公園を歩いていた男は、そこに隣接する墓地を見つけ、心の中で墓石に話しかけました。その墓石の正面には、赤いタイルでかたどられた四角い模様がありました。 (あの前に立ったら[▶お参り] とかって視界の端に見えるのかな) この語学留学中の男は、仲間のいないこの地で密かな楽しみを見出しました。 この公園には野良猫が沢山います。男はたまにここを訪れ、餌をやったり撫でたりします。それは男が格別

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