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私が350本以上のショートストーリーを書いたワケ

フリーライターという自営業は、土日も祝日も全く関係なく、仕事をします。私はむしろ、忙しい方がありがたいくらいだと思っています。あまり忙しくない時は、ブログやらショートストーリーやらを書いて過ごしています。

実は、私がこうして毎日のように、ブログやらショートストーリーやらを書くようになったのには、ワケがあります。

私、ライターなので、文章を書くことが仕事です。普段は、出版社さんやウェブサイトの制作会社さんからご依頼を受けたり、企業の広報担当者さんからご依頼を受けたりして、雑誌やウェブや広報誌の記事を書いています。時には、著者となる方からお話を聞いて、その内容を文章にするゴーストライター(著者さんにとっては口述筆記)にもなります。

みなさんご存じのように、もう何年も「出版不況」なんて言われています。だけど、業界に身を置いているにも関わらず、私自身はほとんど「出版不況」の意識はありませんでした。

去年までは。

ありがたいことに、去年のゴールデンウイークあたりまでは、とても忙しかったんです。連休明けまでに仕上げなければならない原稿があって、その原稿が単行本になるはずでした。

「はずでした」というのは、ならなかったんです、本に。去年のゴールデンウイークに私が書き上げた原稿は、担当編集者の都合により、本にならないまま、お蔵入りになってしまいました…。

担当編集者の都合でお蔵入りになったのに、私はきちんと原稿を出したのに、私に入るはずだった原稿料は、予定の半分しか振り込まれませんでした(残りの半分は約1年遅れて、今年の春にようやく振り込まれました)。

思えば、あの時期くらいから、なんだかヘンな運気(?)だったのだと思います。

その後、別の出版社さんからの依頼で、京都まで取材に行ったにも関わらず、仕事がキャンセルになったり、ゴーストライターの依頼を受けて打ち合わせをしたのに、それもキャンセルになったりと、「なんで?!」と思うようなことが続きました。当然、お財布の中はかなりのピンチ状態…。それが、去年の6月頃です。

仕事がない、お金がない、あるのは時間だけ。その時間すらも、今後の仕事や経済的な不安でいっぱいで、どうすればいいのかわかりませんでした。

どうするんだよっ!!食っていけないじゃないか!!

と思って、半ばヤケクソになって書き始めたのが、ホームページにつれづれに書いているブログと、アメブロに書いている「美味と物語」というショートストーリーです。今年の7月からは、このnoteにも「和食の料理を英語でなんていう?」というショートストーリー(後にテーマ変更)と雑記ブログを書いています。

とにかく自分でコンテンツを書いて、ウェブなり、書籍にするなりして、「自分のオリジナルで稼ごう!」と思って。

あれから1年余り。noteとアメブロのショートストーリーを合計すると、350本くらい書きました。

いまだに、どのブログもお金にはなっていませんが(笑)。

でも、確実に言えることが3つあります。

1つ目。お仕事の依頼が増えたこと。今まで定期的にお世話になっていた出版社さんだけではなく、しばらく音沙汰がなかった出版社さんからも、再びお仕事の依頼が来るようになりました。出版社さん以外の企業からも、広報やPRの原稿を書くお仕事をいただいています。

2つ目。仕事が速くなったこと。私は自分で言うのもナンですが、これまでも、原稿を書くのは遅い方ではないと思っていました。でも、ブログを書くようになって、明らかに以前よりもタイピングの速度が速くなったし、何よりも、アタマの中で考えたことを文章化することが速くなりました。

3つ目。これは自分でも意外なのですが、改めて「あ!私、やっぱり、文章を書くのが好きだったんだ!好きなことを仕事にしたんだ!」と思えるようになったことです。

私はライターなので、どなたかから依頼を受けて、お仕事としてお金をいただくのも、文章を書くことです。そして、まだお金にはなっていないけれど、こうしてブログという文章も書いています。

どっちも楽しい!

なんでですかねぇ。文章を書くの、キライな人もいるのにねぇ。

去年までの私は「好きなことを仕事にしている」って言いながら、眉間にシワを寄せて書いていたような気がします。去年、仕事のキャンセルが相次いでいなかったら、こんなにブログやショートストーリーを書いていなかったかもしれないし、文章を書く楽しさに改めて気づいていなかったかもしれない。そう思うと、やっぱり「ピンチはチャンス」なのであります。

ってことで、絶賛、お仕事募集中です。これまで通り、取材をして書くものはもちろん、フィクション、ノンフィクション問わず、連載ものなども書けるようになりました。得意分野は沖縄・酒・食・ビジネス系など。雑誌、ウェブ、書籍、なんでも書きます。

お仕事のご依頼は、ホームページからどうぞ。よろしくお願いします!


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