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【RX&Co川内一史】東北シクロクロス ざおうさまCUP 2024.1.21 ME3

蔵王町総合運動公園で行われるシクロクロスレースは ‟これでもか!というくらい 斜めった長いキャンバーを走る事が出来る東北CXらしいコースです。
レース日は全国的に激しい雨予報で、スノークロスの蔵王とは違った雰囲気で泥のレースとなりました。

準備

河川敷のクネクネ練習コース(FM)をサドルから解放されるように3時間クネクネしました。タイトコーナーの恐怖心が少し抜けた感じです。
通勤練で、スタート練(ペダルキャッチ)と、砂練を再開しました。

前日試走

東北は晴れで夜からのドシャ降り予報が信じられないくらいです。コースを1時間くらい練習するとフル乗車出来て、とても楽しい! しかーしレースは別のコースに来たと思わないと・・・4~5mm/hの雨予報なので 「泥」確定。
試走だけで満足してしまいそうな危険な試走でした。

レース

前日pm10時頃から雨が降り出し、ザーザー降りです。気温3℃は雪にはならず冷たい雨で、朝のうちは風速は1m程度です。
朝から考えたのはコース攻略ではなくウエア選択でした。低体温症の対策をするなら保温したいところですが、生地が厚いと水を保持して冷たく重くなります。薄手にしてワセリンで撥水も検討しましたが、朝の試走はレインコートの上下で走りました。スタート直前まで迷い薄いジャージの下に極薄ピッタリ目のレインウエア、その下にアンダーウエアとしました。指先が冷えて痺れるのも対策したくて、以前SNSでザイコ―さん(チバポンズ)がニトリル?手袋でグローブをサンドイッチするように防水していたのを思い出して朝の試走で試してみました、結果とても快適でした。

ナスカの地上絵のようなコース


 朝の試走は1周だけにして、昨日のドライ路面からどのくらい変化が有りそうか確認して、キャンバーの登りは全て降車する事にしました。「ADVANCE忍者返し」は長めのスタッズ(スパイクピンラグビー用)でも滑り落ちそうな感じがしたので、惰性で上がれる位置を考えようと他の選手の試走を見学していたら、スタッフが安全性を考慮してか?杭位置を広げる作業を始めました。「ADVANCE忍者返し」は登り側より下り始めが少し低く(1m弱くらい?)底に緩いカーブが有ります。つまりカーブで減速される速度と1m弱登る速度を加速して補えればほぼ漕がずに登ることが出来ます。しかし下り斜面で加速すると底のカーブがオーバースピードで転倒のリスクが高そうでした。考えてる間にも試走の選手が泥の斜面を登れずにずり落ちています。広げた杭の位置を見ると入口の杭ギリギリを狙えば底で僅かな芝が通せ一直線に加速しながら登り切れそうに見えました。朝一ME4のレースの荒れ方次第ですが、あと2歩で登り切れそうかな?くらいのイメージを持って試走時間を終えました。

グランドはじゃぶじゃぶで走り易い

機材:CRUX2020 Di2 タイヤIRCシラク チューブレスレディ タイヤ空気圧:前後1.7bar インサート(前輪:ビットリア、後輪:IRC)(後輪:進行方向逆付け)
ピットエリア:予備車 BH RXteam R8000 タイヤIRCシラク チューブレスレディ 前後1.7bar インサート(後輪:ビットリア)

この日は各地でシクロクロスレースが開催され(関西、中部、関東、東北)JCX戦も愛知牧場で開催されており冷たい雨予報も相まってエントリー10名DNS2名=8人出走となりました。真ん中が空いて居たので全員最前列ですが真ん中からのスタートです。
クリートキャッチは悪くなくスタートしましたが1コーナーへは6番手くらいだったように思います。(まだスタートでペダルを踏み外す恐怖心が抜けていない)グランド部分はナスカの地上絵のようなクネクネしたレイアウトで、練習してきたFMのコース幅を広げ自由度を持たせたような感じです。雨の影響で地面が柔らかくなっていて、前日試走より走り易くなっていました(いきなり滑らない)。練習の成果か?グランドエリアは他の選手より速かったようで3位に順位を上げ、いよいよ「ADVANCE忍者返し」から「スゴイカッコイイCAMBER AREA」に入ります。

写真:片倉さんの奥様 「グランドへ戻る最後の下り斜面」泥にダイブ後 立ち上がる


「ADVANCE忍者返し」は予想通り直線的に下ると1歩の足つきでクリア出来ました。しかし後の「スゴイカッコイイCAMBER AREA」でラインを維持できずRUNとなってしまい順位を下げました(走るの遅いというより歩いてる)。「グランドへ戻る最後の下り斜面」(試走から苦手だった)で前輪を踏み外して前転状態で泥の水溜まりにダイブし、首からレインコート内にドボドボっと泥水がなだれ込む感触が・・(レインコートを下に着ている意味なし)泥で滑りダメージは無さそうだったので直ぐにリスタートしましたが、ここでも順位を落としました。2週目は「ADVANCE忍者返し」から「スゴイカッコイイCAMBER AREA」まで無難にこなしましたが、再び「グランドへ戻る最後の下り斜面」を同じラインで前輪を轍に取られ2度目の泥の水溜まりダイブし左半身がモノクロのようになりました。(さすがに3周目は右にラインを変え慎重にクリアしました)
2週目くらいから久保田さん(ADVANCE)と前後しながらパックで走っていましたがグランドの直線部分で失速したのを逃さず前でゴールしました。

写真:片倉さんの奥様

結果

6位/8人出走(75%) AjoccPt:42pt/ME3
ラップタイム ①10:18 ②10:21 ③10:18

考察

雨のレースは2回目ですが走り出すと雨の記憶がありません(それだけ余裕が無い?)、路面に水溜まりが増えて行くのは感じますが、なぜか雨は気にならなくなります。
忍者返しは3回トライして1~2週目は良かったのですが3周目は下り斜面で速度が落ちて登り切れず、降車するもグリップせずずり落ちながら登った感じになりましたが、試走(観察)の成果は出せたと思います。
「スゴイカッコイイCAMBER AREA」は、前日試走で前輪荷重の抜き方がわかり恐怖心が減り速度が上げられるようになりました。
「グランドへ戻る最後の下り斜面」は前日試走でオーバーランを数回したことで、ビビッていて荷重意識が抜けていたことが原因だと思います。「泥の轍の急な下り」「降りてアウトに膨らむと池に落ちる」「次の登りを楽するには速度を落としたくない(既に泥で登れないのに)」が意識として有ったのが主な原因と思われます。
昨年の「蔵王さまCUP」はCXを始めてからタイトコーナーが怖くなくなった記念すべきレースでしたが、1年経過して後輪(トラクションの重要性に気が付き)ラインが予測できるようになりタイトコーナーをオーバーランしにくくなって楽しくなりました。レース結果は悪いですが遅いながら進歩が感じられる少し嬉しいレースでした。
少しでも進歩すると、今まで指導頂いた姿勢やペダリング、路面抵抗などの意味が分かって来てもう一度教えて頂いた事を丁寧に練習し直す必要性を感じました。

1/24追記:「グランドへ戻る最後の下り斜面」の2回のミスは疲れでハンドルに荷重が残って居たことも原因と思います、動く必要のある場所で疲れて手を抜くのは良くないので場所を考えて体力を配分したいと思います。(本来は体力強化)

忘備録:AJOCCポイント 2023.1.23
2023-24 ME3      21位(311pt/13戦)
23-24関東シリーズME3 24位(108pt/ 7戦)


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