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TOKYOバイオフィリア:東京都檜原村の森林浴がものすごくいい!

こんにちは。TOKYOバイオフィリアです。今年のはじめに東京近郊のバイオフィリア地域の調査のために、東京都の西多摩郡に位置する檜原村を訪れました。とても自然ゆたかでよかったので、レポートします。


これまで私も東京の西多摩にある東京都で唯一の村「むら」(島を除く)である檜原村の詳細についてよく知りませんでしたが、今回調査で訪ねてみてすごく身近に大自然を体験できることがわかりました。

檜原村について

檜原村は、都心から約1時間ちょっと(新宿駅から中央線の立川駅で乗り換えて青梅線から五日市線の武蔵五日市駅で下車)で、大自然を満喫できる距離にあり、村の9割が森に囲まれていて、夏は涼しく、冬は滝が氷結する寒さです。

でも、じつは日本における課題先進地域になっている地域なのです。檜原村の人口は約2000人で西多摩地区(8市町村)すべての人口(40万人)の中でも極めて過疎化が進んでいます。また、面積のうち森林の割合が93%で村全体の面積は東京都の20分の1もの大きさがありますが、そのほとんどが森林で、高齢化率も50.4%と高く、そのうち10%近い高齢者が老人ホーム等の施設に入っている完全な高齢化社会の地域なのです。

木のおもちゃ美術館ができる

おもちゃ美術館

(出典:東京都檜原村 木育・木材産業推進基本構想)

そんな課題山積みの檜原村ですが、檜原村の行政を管轄している檜原村役場(現坂本村長)は、ここ十数年で、学校教室の木質化、光ファイバー敷設、電気自動車導入、等様々な施策を実施して、このような大変な状況にも全く悲観することなく、ドローン等の先進技術を積極的に取り入れたり、東京都のおもちゃ美術館@四谷(http://goodtoy.org/ttm/)を誘致したりと、すごく未来志向なところも共感できます。檜原おもちゃ美術館は、2021年に完成予定とのことですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

森林セラピーロード

森林セラピーロード

その中でもわれわれ東京バイオフィリアのおすすめは、森林セラピーロード「檜原都民の森 大滝の路(https://www.fo-society.jp/quarter/hinohara.html)」です。檜原都民の森は、「出会いの森」「生活の森」「冒険の森」「野鳥の森」「ブナの森」の5つのゾーンに別れ、森林館のほか、木材工芸館や炭焼き小屋、野鳥観察小屋などが点在し、数多くの植物や野生生物が生息し、さらにいくつもの散策路がありますが、セラピーロードに指定されているのが「大滝の路」です。都民の森の中でも一番勾配が少なく、ウッドチップが敷き詰められた安心設計で、ご年配の方やお子さんも安心です。途中にある展望台からの眺めもよく、終点には落差35mの三頭大滝が落ちてきて壮観です。

森林セラピーロードとは、生理・心理実験によって癒しの効果が実証され、森林セラピーに適した道として認定されたロードのことです。ふつうの登山道との大きな違いは、森での時間を過ごすことを重要視している点です。広場、ベンチ、トイレ、休憩施設などを十分に配置し、ゆっくりと森を楽しむことができます。(出典引用:特定非営利活動法人 森林セラピーソサエティ)

これまで、檜原村は、過疎地としてあまり誇れることがなかったとのことですが、その豊富な自然が元となる「TOKYO」の酸素供給地としての役割や木材生産地を前面に出した取り組みで、人と自然の共生をめざした地域の活性化はとてもいいことですよね。
また、最近、日本でも脱プラスチックや木材製品への回帰が言われ始めていますが、檜原村のスギやヒノキを使った産材を活用したビジネスも盛んになってきており、檜原産材を使った、木材製品も購入することができます。自分でも檜原産材のスギやヒノキを購入して、自分だけのまさに「メイドインTOKYO」の木材を使ったⅮⅠYをするのもいいと思います。


今回、檜原村でのバイオフィリア度の調査をしてわかったことは、東京にもこれだけの大自然を体験できる場所があり、エドワード・O・ウィルソンが提唱しているバイオフィリックな生活を体験し、実現しようとしている人たちがいるのは、とても大きな発見でした。

これからも東京の新たなバイオフィリックプレースを探していきたいと思います。

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