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#7 だんがんとーく! 『小高さんのスペースの話』

お世話になってます。
二足歩行です。

ダンガンロンパの生みの親である小高さんのXフォロワーが10万人を突破しました。
おめでとうございます。
記念のスペース、楽しく聞かせて頂きました。
おそらくネタバレ配慮のためにスペースの録音は残していなかったようなのですが、
誠に勝手ながら個人的に録音して文字起こししたものを掲載しようと思います。
聞き逃したという方のためになれば幸いです。

注意

・小高さんが「皆さんが録音するのは自由」と呟いていたので、個人的に文字起こしソフトにスペースを録音し、出力結果に手作業で校正を加えたものを掲載しています。もし何か問題があればすぐに削除します。
・スペース時間140分、字数にして4万3千字ほど、校正作業に18時間かかりました。読みやすさ重視のために、多少の改変や省略を施しています。また明らかにキャラクター名などを言い間違えていると判断した箇所も、誠に勝手ながら修正させて頂いています。
・スタッフさんのお名前や他作品の名称など、固有名詞についてはできる限り下調べをしてから文字起こししています。間違いがあれば申し訳ありません。
・ダンガンロンパシリーズのネタバレはもちろん、レインコードのネタバレを含みます。レインコードのネタバレを見たくないという方は「レインコードについて」と見出しを付けた部分をスキップしてください。またネタバレという程でもありませんが、コナン&金田一の話も少しあります。

はじめに

よし、じゃあ始めましょう。(V3のメインテーマが流れる)っていうBGMだけ一応用意しました。ちょっと始まりそれっぽいかなと思って。まぁ初スペースなんですけど、なんかもっと気軽にやるもんだと思ってたんですけど、ファミ通とかでも記事にされちゃうし、こんなに大事でやるものなのかっていう。なんか、あんまり準備してなかったんですけどね。いやそんなことは言ってもしょうがないんで、頑張りますが。最近ちょっと忙しくて、社長は本当やるもんじゃないなっていう。社長はもう労働時間全く関係ないんで、非常にブラックですね。もう本当忙しくて嫌になっちゃう。ま、楽しいんすけどね。そんな感じで進めていきたいと思います。まぁダンガンロンパとレインコードって書いてあるんですけど、基本的にはダンガンロンパの話しかしないというか、レインコードは結構まだ発売したばっかなので、ネタバレになっちゃうんであんまり話さないんですけど、基本的にはその、宣伝のためにレインコードとりあえず入れとこうと。ダンガンロンパだけだと、やっぱダンガンロンパだけしかX上に表示されないんですけど、レインコードの宣伝をしていきたいっていうことで、ダンガンロンパとレインコードっていう風に入れてます。まだレインコードやってない人いるかもしれないですけど、本当ぜひやってほしいですね。ダンガンロンパやった人には。みんなにぜひ布教してもらえると助かります。

で、今日何を話していくかっていうと、まぁ前もってXのところでは呟いたんですけど、なんつうんすかね、1章はシリーズの中でこれが一番好きみたいなとことか、本当ネタバレなしで話したことなかったので、今日はもうネタバレありで。なんとなくスパチュンには内緒で、まぁバレてるんですけど、色々話していけたらいいなっていう風に、まぁ10万人フォロワー、おかげさまで行けたので、そういうの記念に、ちょっとそういうとこ話してみたいなと思って。需要あるのかなと思ったんですけど、意外と需要あったんで、若干緊張してきたっていうか、そんなに今まで言ってなかったこと言えるかなっていう気がしないでもないんですけど。そういうの、ちょっと話していきたいなと思います。

プロローグについて

まぁ早速なんですけど、まずプロローグ。まずですね、ちょっと若干僕うろ覚えなんで申し訳ないですけど、間違ってるよってことあった時は発言をしてください、誰か。それ違いますよっていうことを言ったら、ちょっと思い出しますってなるんで。で、まずプロローグですね。早速プロローグなんですけど、ダンガンロンパの1のプロローグはですね、やっぱりダンガンロンパはもう全部こっから始まったと言って過言ではないんで、やっぱ偉大だなっていう感じがしますよね。このデスゲームで裁判して、ミステリー、バトルロワイアル風の学生たちがっていうところで、ダンガンロンパっていうところを思いついたんで。本当これはいろんなとこで言ってるんですけど、本当別の企画を考えてる時に、ちょっとタバコ休憩かなんかでベランダでタバコ吸ってる時に、このアイデアがバンと浮かんで、それを浮かんだ時に、もうこれいけると思って、全く違う企画書を書いて作ったのがダンガンロンパの最初の企画書で。なのでそこのシチュエーションの全てがプロローグと1章に集約されているので、特にプロローグの始まりとかは、本当に懐かしいというか。

今シナリオ、一応僕のフォルダにあるシナリオを見返しながら喋ってるんですけど、そのフォルダの、更新日時が2010年8月30日っていう、だいぶ古いっすよね。で、フォルダー、ファイル名も希望ヶ峰学園プロローグって書いてあって。希望ヶ丘学園だ。希望ヶ峰でもないですよね、この頃。希望ヶ丘団地が本当に実際どっかあるとかで、それで変えたのかもしれないな、確か。で、希望ヶ丘学園プロローグって書いてあって、まだダンガンロンパって名前はついてない頃ですよね。で、冒頭でいきなり処刑があって、苗木が希望ヶ峰学園に入っていって、みんなと自己紹介して、殺し合いを命じられる、みたいな。今となってはかなりシンプルな構成なんですけど、まぁ今だったらここまでシンプルなのちょっとできないかなとは思いますけど、ダンガンロンパが出た頃はやっぱまだデスゲームものもそんなに飽和状態じゃなかったし、そこまで微妙に、なんつうんすかね、流行ってる、まぁ流行ってはいたんですけど、そこまでバンバンいろんな作品出てるわけじゃなかったんで、逆にシンプルな良さがあるなっていう気がして。

で、ちょっと前にあの有名なVTuberのサロメお嬢様の配信を僕見てて、このダンガンロンパの冒頭も見てたんですけど、苗木君がネラーっていうのがめちゃめちゃ俺ウケて。そう、確かに苗木君がいちいちみんなのこと調べてから来てるんですよね。で、ネットによるとみたいな、スレによるとみたいな感じのことすごい言うんですけど。よくよく思い返せばなんでそうしたかなっていうと、これ全部苗木君が調べてないで、その場で全部そいつから聞くと、めちゃめちゃ話が長くなっちゃうんですよね。だからそれをかいつまむために、この人はこういう人なんだってなんとなくの情報をありつつ、そこで確認するみたいな作業で、ちょっと冒頭の自己紹介のシーンをちょっと短めにするっていうやり口でやったんですけど、おかげでネラーっぽくなってしまったという。で、実は2とかV3の場合だと、2の場合狛枝が一緒にいるんですよね。日向と一緒に。なのでそこで狛枝がなんかフォローの言葉を入れてくれる役目を担ってる。で、V3の時は、赤松と最原2人で自己紹介して回るので、なんとなくちょっとかいつまむ。まぁV3の場合、ほとんどかいつまんでじゃないんですけどね。だからすげぇ長くなっちゃってるんですけど。ので、そういう自己紹介の手法を使っていますね。まぁ2もV3も相棒がいるけど、苗木の場合は1人ぼっちなので、もうネラーにならざるを得ないという状況下で、こう自己紹介をしていくんですけど。

1、2、V3で、プロローグでどれが一番好きかっつったら、やっぱね、ダンガンロンパの1は偉大だなっていう一言に尽きてしまうし。とはいえですね、僕やっぱ2の最初のこのギャルゲーから始まるみたいなのがめちゃめちゃ好きで、なんていうか、ダンガンロンパ1出てから2年後ぐらいかな、に2が出て、そのまでの間に皆さんももちろんいろんなゲームやったり漫画読んだり小説読んだりとかしてるでしょうから、若干ダンガンロンパのこと忘れてるかなってところで。冒頭にギャルゲーのノリが入ることによって、あぁダンガンロンパってそういうノリだったよなみたいなところを思い出してもらえるんじゃないかなっていうところも込みだし、やっぱモノミが面白いっていうか、もうモノミとモノクマが話してるだけでひたすら面白いっていうとこで。僕的にはやっぱスーパーダンガンロンパ2のプロローグがプロローグとしては今も好きだなっていう。ダンガンロンパ1は面白い、よくできてるし偉大ではあるけど、今から見るとちょっとまぁ物足りなさをちょっと感じてしまうっていうか、このシンプルさがいいっていうのもあるんですけど。まぁV3でちょっとね、こねくり回しすぎたというか、オチと絡めてちょっとやってるみたいなとこもあるんで、そして長いという。ま、モノクマーズのせいなんですけど。正直モノクマーズとかあんまり要るのかってすごい思ったけども、どうしても入れた方がいいってスタッフが、モノミの代わりになんか入れてくれってすごい言ってくるんで。まぁとりあえず、もう賑やかしでしかないけど、モノクマーズ入れとこうと思ったら、もう本当モノクマーズが喋るから、どんどん話が長くなるっていう。ま、面白いですからね。山寺さんが喋ってくれるし。ちょっと情報過多、V3は、っていう、冒頭は。雰囲気は好きなんだけど。まぁだからやっぱスーパーダンガンロンパ2のプロローグが一番好きですね。バランス的に、なんかダンガンロンパっぽいなって感じがします。そんな調子でこう1章ごとにどんどん語っていこうと思いつつ。ちょっとこのダンガンロンパとレインコードのハッシュタグも見ながら語っていきたいと思います。まぁだらだらと2時間ぐらいで終わろうと思ってますから。今日はちゃんと、ちゃんとっつうか。

1章について

で、まぁ本題がこっからですよね、1章。1章はですね、ダンガンロンパ1の1章はもう、また同じこと言ってますけど、偉大だという一言に尽きる。『イキキル』っていうタイトルもすごくいいなっていう。生きるとキルと生ききる、3つのミーニングが入ってるってなかなかだなって、今自画自賛しちゃうんですけど。で、最初の被害者がヒロイン枠かと思いきや、舞園でしたみたいな。これはもう有名な、ダンガンロンパであるあるというか、有名な話ですけど、映画の『サイコ』というのを参考にしていて。映画の『サイコ』って、今でこそシャワーシーンで殺されるシーンがすごい有名ですけど、当時はあの女優さんの方が有名で、実の主人公の方がそんなに有名ではなかったっていう話を聞いて、観客は映画を見てて「主人公死ぬの!?」みたいな感じで驚いたっていうのを聞いていて。で、そういうパターンをちょっとミステリーで掴みとして入れたいなと思って、舞園というキャラクターを作ったんですけど。まぁやっぱりこの短時間で苗木が感情移入したりとか、死んだことにショックを受けるというか、そういう状況にしなくちゃいけないので、設定的な色々モリモリというか、中学生の頃苗木と実は出会っていたとか、アイドルでとか。あとは決めゼリフっぽいのもあって、冗談です、ただの勘です、私エスパーですからみたいなのがあって。で、1章で一番気に入ってんのがその終わり方なんですよね。その最後霧切が、なんで、なんでってこう苗木に聞くと、色々学級裁判とか乗り越えて、舞園さんとか桑田君の死を引きずって前に進むよと、こう言った苗木君が、それはエスパーだから冗談、ただの勘だって、っつって終わるっていうのは、めちゃめちゃおしゃれだなと思って。こんな自画自賛ばっかして気持ち悪いなと思いますけど。でもまぁこれを、あのエンディング、あの1章の終わり方気に入ってんだよねって話をする時に、「分かる」って乗ってくれる人がいると嬉しいっていうか、ぐらい結構気に入ってますね。

ま、トリック的にはちょっとこう、なんつうんすかね、いきなり突拍子もないのはできないけど、やっぱ超高校級だからこその殺し方をしたいみたいなのがあって。まぁ桑田君が20メートル、じゃないか10何メートル投げるよみたいな、とこうやったんですけど、若干こう、なんすかね、まだダンガンロンパの世界にみんなが染まってない時代なんで、「え、何それ」と思った人もいると思うんですよね。トリックとして大丈夫なのかっていう。でも思った人もいると思うんで、まぁそこら辺はちょっとまだまだ、うん。満足してるかって言われると、まぁそうですね、もっとやりようあったかなっていうのもあるし、ちょっとミステリーの難易度的には、いつも結構こう、ぶれちゃうというか、なんですかね。じゃあじっくり考える人がクリアできるように作るべきなのか、誰でもクリアできるように作るべきなのかっていうのはすごく毎回迷ってて。まぁレインコードでもそうなんですけど。だからこう、ちょっとハウダニットは難しいにしても、フーダニットが簡単だったかなって気はするんですよね。ただこれ分かってからが面白いみたいのもあるから、まぁいいかなっていうところですね。

で、ダンガンロンパ2の1章なんですけど、まぁこれはもう狛枝に尽きるというか、十神と狛枝に尽きるというか。十神もね、1やってた人はまさかこんなとこで太って出てくるとは思わないし。そして1章で早速退場するとは、どういう繋がりだったのかも分かんないまま退場するとは。みたいなとこで、発売前から仕込んでいた、「狛枝凪斗」がアナグラムでやってくと「苗木誠だ」になる。で、まぁそこは本当にあんまりこう表だっては言わなかったけど、気づいてくれた人がやっぱ結構いて、そこでこう、これ苗木じゃねぇの、みたいな。アンテナ立ってるし、なんか白髪になってどうした苗木、みたいな感じが結構聞こえて、もうその時点でしめしめとは思ってて、それをこう明かすのが1章なんで。そこのね、反応というか、まぁリアルタイムでその反応見れてるわけじゃもちろんないですけど、結構やっぱ衝撃受けたなっていう、受けてもらえたなっていう印象があったんで、もうやっぱそこに尽きますよね。で、もちろん苗木誠の緒方さんの演技もね、すごくて。もちろん狛枝、狛枝じゃねぇや、苗木の方がすごい、苗木もすごいんだけど、狛枝の演技もすごくて、進んでくと全然違うやっぱキャラクターになるっていうか、似てるけど全然違うキャラクターになるっていうのが、すごい素晴らしいなっていうところですよね。

で、問題の。問題ではないんですけど。問題のV3の1章ですよね。これはもう、まぁこれが一番好きですね。1章の中では、やっぱり。で、叙述トリックなんですよね。この叙述トリックをかましたいっていうのは、V3を考えた時から一番最初からあって。ただ叙述トリックを、なんて言うんですかね、メタなラインから叙述トリックをやってるゲームはあるんですけど、本当の叙述トリック、信頼できない語り手みたいなところは、あんまりこう、ないなと思っていて。で、主人公交代して最原君になるとか、そういうとこも含めて、すごく上手くできたなって、もうそこもまた自画自賛ですけど、思っていて。で、全部ネタバレだから言っちゃいますけど、正直1章ってピタゴラスイッチ的なトリックで「これ上手くいくの?」って思う人も多いと思うんですよね。ただ実際にそれがまた後々の章で効いてくるっていうのも。ま、本当はこれ作り手としては実は勇気が要る作り方で、ここで脱落しちゃう人もいるんじゃないの、みたいな。このトリックで脱落する人いるんじゃない、ちょっと大丈夫か?みたいな。なんていうか、穴を塞ぎたいとどうしてもライターって思ってしまうんですけど、ここは思い切ってこれでやろうっていうところでやって。

で、神田さんの演じてくれた赤松も本当に良くて、すごい主人公然としてるし、声優としてはアナ雪でしか僕は聞いたことなくて、まぁ舞台でご一緒させていただいていろんな思い出あるんですけど。で、今赤松やってもらった時、やっぱ正解だったなって。この短時間でこれだけのインパクト残して殺爽と去っていって、最原にバトンタッチする、芯の強さみたいなのが声にも出てるんで、本当にいい赤松になったなっていう気はしますよね。で、やっぱりその、V3のあの一番最後のシーンに、学級裁判が終わった後に、まぁ学級裁判の後の赤松の処刑に関しては、僕自身もキッツと思いますよ。あれはもう見てて、キッツと思いましたよね。ここまでしなくていいんじゃねぇかって思って。ひどいじゃねぇかと思ったんですけど。ま、それがあっての最後のあの音楽室のシーンで、『月の光』が流れて。で、お化けなのかなんなのか分かんないけど、残留思念かなんなのか分かんないけど、そこに赤松さんと、ちょっと会話を交わして、最原が自分を信じる、真実に立ち向かおうという風に誓うというシーンは、僕の中ではかなり名作というか、いい終わり方だなっていう。ダンガンロンパ1の終わり方もよかったけど。

ただこうボリュームがですね、今もこうちょっとシナリオを確認しながら見てて、まぁただシナリオってこう、なんて言うんですかね、本当にこれで完成してるシナリオじゃなくて、この後スクリプトって言ってゲームに組み込んだ時に、そのゲーム上でどんどんセリフとかいじっちゃってるんで、最新のものじゃないんですけど。ただそのシナリオで言うと、ダンガンロンパ1の1章は1万行、メモ帳で1万行で終わってるんですけど、ダンガンロンパV3の場合1万6千行あって、やっぱもう長さがもう1.5倍になっちゃってんですよね。もうこれもどんどん章が進むことにダンガンロンパV3はどんどん肥大化していくんで、まぁそりゃそうなるなっていうぐらい、もう詰め込んでる感じではありますね。なので2の狛枝の狂いっぷりも好きだし、1のおしゃれな終わり方も好きだけど、やっぱ僕は個人的にはダンガンロンパV3の1章が一番好きだなと思いますね。ま、ちょっと思い出も込みなんですけど、これは結構心に残るというか、自分でも心に残る1章が作れたなと思いますね。

そして次は2章ですね。花村についてなんも語ってなかったですけど、花村、まぁいいです別に。いいやつだ。あいつはいいやつだ、きっと。お母ちゃんのとこがいいやつですよね。あれやられるともう嫌な気持ちになるっていうか、ついつい同情してしまう余地がありますよね。髪型かっこいいんだけどな。ちょっと下ネタやりすぎたなっていう、花村は。両刀使いですからね。危険ですね。生き残ってたら何を喋ってんだろうと思って。まぁ2章に行くんですけど。

2章について

2章はですね。ま、ダンガンロンパの2章は何を、何をって言ったら、もうジェノサイダー翔、あと不二咲千尋が男の娘だったっていうところで。結構ダンガンロンパのカラーを決定づけたのがこの2章かなと思ってて。実際結構スタッフ間の間で、ダンガンロンパを作る時に、僕がシナリオだけ見てても、あんまりこう、スタッフたちがみんなピンとこない、どういう作品のカラーなのとか、そういうのがあんまり、どのぐらいのリアリティレベルなのとかが、結構分かんなくて。ま、他のタイトルとかだと、結構そういうの、なんつうんすかね、設定資料みたいなのを渡したりとかするんでしょうけど、僕の場合全然そういうことしなくて、もう読んだものが全部リアリティだよみたいな答え方しかしないんですけど。その中でこう、結構みんなが言ってたのは、ダンガンロンパの2章を見た時に、この作品の、ダンガンロンパの作品の雰囲気、リアリティレベルが分かったってこと、すごく言っていて、やっぱそれはジェノサイダー翔かなと思ってんですね。あ、この作品ここまでやっちゃうんだみたいなところで。まぁそこで小松崎君もああいう舌ベロベロのデザインを上げてきたりとかして、ここまでぶっ飛んでいいんだなみたいな感じで、あそこで結構ダンガンロンパって作風ができたっていう意味では、やっぱこう、ダンガンロンパ1の2章も偉大ですよね。で、不二咲千尋が男の娘だったみたいなところも、なかなかトリックを盛り込まないでしょってところなんですけど、そういうちょっとアニメマンガチックに行く作風なんだなっていうのも含めて、トリックにこういうのやるんだなみたいのも含めて、結構カラーが決定付けられた作品ではありますね。

で、声優さん。これはダンガンロンパのプロデューサーだった寺澤が声優さんにこだわって、女子は全員女性の声優で、男子は男性の声優でやっぱやるべきだってすごい言っていて、だからくじらさんも女性で、大神さくらもくじらさんっていう女性声優さんでやるし、不二咲千尋も宮田幸季っていう男性声優さんにお願いしたんですけども、よくよく考えたら、緒方さん女性じゃないかってことにはなって。まぁ寺澤さんのこだわりどこだったんだっていう話なんですけど。まぁそうなんですよ。まぁでもそのおかげもあって宮田さんがあんなに女性になるとは思わなかったなと思って、特にアニメの方になると結構セリフ量が多いのに女性に近いボイスを出してて。で、答えを言われるとなるほどなって感じにはなる着地どころで、まぁやっぱ声優さんってすげぇなとは思いましたね。ま、ジェノサイダー翔もすごいと思ったし。僕ダンガンロンパやるまでは声優さんががっつり入るゲームって作ったことなかったんで、そういう意味では声優さんってマジですげぇなっていうのをまざまざと感じさせられた2章ではありますね。で、僕も本当ジェノサイダー翔すごい好きで、モノクマと同じぐらいダンガンロンパ1では書いてんのが楽しかったっていうか。こういうキャラ書いてんの楽しいっすよね。ただのキチガイキャラはそんな好きじゃないんですけど、なんかこういう歪んだキチガイ、まぁキチガイも歪んでんだけど、キャラはすごい好きですね。どんどん話脱線できちゃうっていうか。

で、スーパーダンガンロンパ2はですね、なんだっけ、これ狛枝のすげぇ長い語りから始まるんですよね。今シナリオを見返してると思うんですけど。この流れ、長い語り結構好きっすね。もうお前何言ってんだみたいな感じで、実際うるせぇっつって殴られるんですけど。ここら辺でもう狛枝の筆も乗ってくるっていう感じで。で、スーパーダンガンロンパ2といえば、ペコと九頭龍の物語なんですけど、多分ダンガンロンパ1の時ってあんまり、そんなに泣ける、ダンガンロンパで泣けるみたいな、そんなになかったかなって気は。あ、でもまぁ2章泣けるか。石丸も泣けるか。まぁまぁ泣けるけど、まぁ結構スタッフ、まぁ基本スタッフってやっぱ冷めてるわけですよ、作り手なんで。冷めてるんですけど、スタッフからあそこは泣けるっていう声を一番もらったのが、ダンガンロンパ2のペコのところでしたね。スタッフ泣きランキングの中では一番上なんじゃないですかね。まぁ実際上手く、上手くはまったっつったらちょっとキャラクターに悪いですけど、なんか九頭龍とペコっていう存在が上手く描けて、なんか描き足りないなっていう感じもありましたね。キラキラちゃん、キラキラちゃんの顔文字みたいのは、すごい好きなんですけどね。ただ九頭龍が、まぁ不器用なキャラが好きなのかな、なんかああいう。ま、不器用だらけなんですけど結構、ダンガンロンパって。ま、天才となんとかは紙一重というか。才能があるっていうのはね才能に縛られてるって、まぁこれダンガンロンパに出てくるセリフみたいなのはありますけど。だからどうしてもこう、バランス良くはなれないというか、そういうとこもあってアンバランスな人間がすごい好きだし、そういうのがこう成長していくとか、変わっていくのが好きなんで、やっぱ高校生みたいな若者がどんどん変わっていくのが好きだから、こういう作品を描くことが多いっすね。スタッフから、あそこ泣けるわって言われたのが一番多いのが、ペコの2章のところですね。

で、水着シーンなんですよね、ここは。終里であるとか、七海であるとか。こういうの制作終盤になってくると、もう要るのか?みたいな話になってくるんすよね。もう時間ないから、要らないイベントどんどん削ってこうみたいな話になるんですけど、もうここは絶対要る、使う時間短いけど要るっていう感じでねじ込んで。この水着があったおかげでスーパーダンガンロンパ2の人気が出たと思ってます。

で、V3の2章はなんでしたっけ。あぁ星君のとこですね。星君の結構このトリックというか、死体発見シーンがめちゃめちゃ好きですね。なんじゃそら、みたいな。骨になっちゃった、ピラニアで骨になっちゃったみたいな感じのところはすごい好きですね。死体発見シーンに関しては全部通して、まぁ王馬の嘘だよーってやつもすごい気に入ってるんですけど、この2の死体発見シーンは結構好きですね。で、東条さんのね、犯人で総理大臣だからって、わけ分かんねぇと思って。でもやっぱそうだな、2章で言うと、うーん、2かな。ダンガンロンパ1もいい感じだけど。いや、1かな。ジェノサイダーがジェノサイダーで、1かな。ダンガンロンパ1ですね。1の2章が一番好きですね。僅差で。

3章について

で、3章ですね。ダンガンロンパの3章の思い出。1の3章の思い出なんだろうな。ま、ジャスティスロボ。ジャスティスロボとあれかな、アルターエゴもこっから出てくるのかな。そうですね、アルターエゴ。不二咲がアルターエゴになって再登場するって最初から考えてたのかな。考えてたか。プロットには書いてあるな。まぁでも早めに死んじゃうキャラクターがこうして復活して、みんなに協力してくれるっていうのは、プログラマーっていう設定だからこそありだなって感じがするし。上手くできましたよね。で、トリック的にはなんで2人を殺したのか分からない。覚えてないですが。なんででしょうね。覚えてないです。ただこの石丸、石丸が何になんだっけ。石和田?フュージョンして何になんだっけなこれ。(リスナーに教えてもらう)石田君です。ありがとうございます。いいですね。便利ですねこれ。そう、石田君になる。もうなんかあれよ、見返すと切なっていうか、最初笑ってたんですけど、作ってる時に。面白れーっつって笑ってたんですけど、よくよく完成したの見るとおかしくなっちゃって、なんかそんな死に方してもかわいそうだなっていうところはありますよね。2章の、2人でサウナして、マブダチになって。で、嘘だって言って大和田が死んでいって、その後に石丸が放心状態になり、復活したと思ったら石田君になり、そして犠牲者になるって。いやぁ石丸君、かわいそうだなとちょっと思っちゃいますよね。大和田君が死ななきゃよかったんですよ。大和田君が生きててくれれば、どんな2人の未来になったか。なかなか、ifがなかなか色々想像できちゃいますけど。

で、犯人がセレスさんで、山田君を利用して、ねぇ。セレスさんのそうですね、やっぱギャンブラーっていうのをこう、活かすトリックってなかなか難しいし、まぁでも退場際がすごく潔いというか、負けたら負けたみたいな、そういうとこのセレスがすごい好きだし。おしおきシーンも結構、あんまりコストはかかってないんですけどなんかセレスっぽいし、あの火の感じとかもダンガンロンパっぽくて結構いいなっていう風には思いますよね。ただ若干こう犯人が分かりやすいというか、ここはもうちょっと頑張るっつうか、もうちょっとフーダニット分からなくすれば、まぁ全体的にダンガンロンパ1ちょっと簡単っちゃあ簡単なんですけど。ただ難しいもんでね。こう犯人が、まぁダンガンロンパの1章もそうなんですけど、犯人が分かって、なんとなくユーザーが浮かんでからのこの展開が、え、そうであってほしくねぇなとか、そういうのも込みで面白いのかなっていうところも若干あったりして。本当ギリギリまで犯人が分かんないと、要は誰にも贔屓をしないというか、誰にもこう、あ、こいつであってほしくねぇなみたいな感情が湧いてこないみたいなのもあるんで、そこら辺のさじ加減は難しいですよね。いつも迷っちゃいますね。ここら辺はゲームならではの謎解きの難しさではありますけど。

この辺からね、ダンガンロンパも、なんていうか、この今いる学園の様相というか、徐々に分かってくる感じが結構僕は好きですね。なんかトイレの用具置き場の、回転ドアみたくなって、その奥に部屋があって、みたいな感じのがあって。で、ここから出てはいけないっていう、手紙というかメモ書きが見つかったりして、一体なんなんだこれはみたいな感じで。ここで記憶喪失みたいなとこがこう、ちょっと浮かんでは消え、みたいな感じになってきて。このちょっとずつ全体が見えてくるくだりは好きだなとは思いますね。まぁやっぱダンガンロンパはこう、パッケージとして結構上手くまとまってんなっていう感じはしますよね。で、3章の最後に大神とモノクマがバトるシーンっていうのがあって。そこでこう、今までちょっと話題に上がってた黒幕の内通者がいるんじゃねぇのみたいな話で、あ、大神なんじゃないかみたいな感じになって、どうなるんだろうっていう感じで4章に進んでいくんですけど。ここはなんていうかこう、単体の3章というより、ダンガンロンパの全体の流れにおける3章みたいなところはありますよね。ま、セレスのなんか最初に言ってたゼロサムゲームみたいのを自分でこう体現してみせるというか、そういうとこもあって。だんだんこう、シビアなデスゲームになっていく、様相になっていくっていうところが、流れ的にはすごく上手くできてるなっていう。こんな上手くできてる、上手くできてるってお前なんなんだって感じになっちゃいますけど。まぁでもこれ、ダンガンロンパ好きな人が集まってるからいっか。俺も好きなんで。

で、2章の。2章じゃねぇや、ダンガンロンパ2の3章は、これですね、ちょっと怖い病院のやつですね。こまどり姉妹ってやつですよね。この時の、病院を歩いてる時に、澪田が呆然と立ってるのがすげぇ怖いっていうの、みんな言いますよね。なんかグラフィックがまだ、ダンガンロンパ2の頃まだPSPなんで、グラフィックがそこまでこう、背景のね、特にCGがいいわけではないんですが、それだからこそのちょっと不気味さみたいのがあったりして、いいですよね。で、ライブハウスが、TITTY TYPHOONっていうライブハウスの名前なんですけど、これはもう僕の大好きな映画の『From Dusk Till Dawn』から取ってきてますね、元ネタが。ま、そういう元ネタが結構色々あってですね。腐川冬子が文学賞に入選した小説が、『磯の香りの消えぬ間に』っていう小説なんですけど、あれは僕が自主映画作ってる時に実際に作った自主映画で。海岸に男性が散歩していると、死体を発見してしまって、そばに落ちてたナイフを取ったところ、誰か他の散歩客に見られてしまって、自分が殺人者として疑われるんで、急いで顔にワカメを、その場に落ちたワカメを巻いて隠れるっていう、そっから逃亡生活が始まるっていうクソみたいな自主映画なんですけど。で、最後にあのワカメずっと巻いてたからすごい美容成分にすごく良くなったっつって、最後イケメンになって終わるんですけど。全然面白くないんですけど。そういう思い出があるから、腐川冬子の小説もそういうタイトルにしたりとか。そういういろんな、自分が消化しきれなかったり、自分が好きなもの、結構色々入れてんのがダンガンロンパだって。まぁレインコードもそうなんですけどね。だったりしますね。

で、2の3章は西園寺とね、澪田がいなくなっちゃうから、そして罪木もいなくなっちゃうって、女子3人いなくなっちゃうから、もったいないというかね、もったいないに尽きますよね。もっと描けるのにっていうか。おいしいやついなくなっちゃったよ。よくよく考えれば2の1章は男性同士でいなくなるけど、2の2章女性女性で、2の3章女性女性女性で、これのバランスの悪さっていうところが、なんですかね、先読みさせないポイントですよね。バランスいいとだんだんバレてきちゃいますからね。で、3章の犯人が絶望病の罪木ですけど、なんかこれ、あれですよね、なんて言うんすかね、アリバイトリックというか、距離トリックというか、ここからあそこに向かうには時間が足りないみたいな、やっぱ金田一少年の事件簿でよくあったみたいな感じのことをちょっとやりたかったんですよね。で、場所の誤認トリックみたいなのがあって。雰囲気的にはすごい好きなトリックですね。僕やっぱトリック怖い方が結構好きなんで、そういう意味でちょっとこの怖さがある3章は結構好きっすね。で、あれですよね、九頭龍が最初に腹かっさばいて、その後また、あ、2章かそれは。あ、違うわ。2章で目を切られて入院して、出てきて、腹をかっさばいて謝ってまた入院してっていう二重入院をして、そしてちょっといいやつになるっていうね。この辺から九頭龍人気が高まるんじゃないかなっていう。まぁ、不器用ですからね。そして弐大も。弐大はまだここはメカじゃないのか。メカは3章か。あ、4章か。ですね。2の3章はそんなところかな。

で、V3の3章もこれまたちょっと怖い。なんか1、2で連続殺人を3章でやっちゃったから、もう3章はちょっとそういう章だと身構えさせてもいいかなっていう気はもう若干してましたし、それ通り応えちゃってもいいかなっていう気はしてましたね。で、犠牲者になるのがアンジーと茶柱転子ですけど、結構アンジーのこの殺される直前までの、なんつうんすかね、ちょっと宗教じみて、みんなを引き連れ始めてるみたいなとか、すごい好きですね。なんかデスゲームになったらそういうやつって結構現れんじゃないかなみたいな。でもみんなの、極限状態だからこそみんなのこう、心身をこう掌握して、上手く立ち回るみたいなやつが実際出てきそうな気がして。ま、この後描けっつっても難しいんですからね。もし生きてたら、描いたらどうなっちゃうんだっていうか、難しいから、退場ポイントだからこそ、こう盛り上げられたっていうのはあるんですけど。ま、茶柱はちょっとかわいそうですよね。茶柱と夢野がね、仲良くなってきたのにっていうか、夢野さんがだんだんこう、心を開いてきたのに、みたいなところはありますがね。まぁこの3章は、やはりこう、あれですね、全部犯人が豹変というか、気持ち悪くなるっていうか。ま、セレスは気持ち悪くなるっていうか、かっこいいとは思ってるけど。なんか「やめてー」みたいな感じじゃないっていうか、ちょっと狂ったりしてるけど、肝が座ってるパターンが多いですよね。

真宮寺の場合はもう、本当にシリアルキラーっていうか、元から根っからのシリアルキラーっていう感じなんですけど。そういうやつもこういうとこに呼ばれちゃったりするだろうっていうとこの発想ですけど、なんかこう、達観してていいですよね。マスクを外して女性の口紅になってるってところは、めちゃめちゃ気に入ってますよね。お姉さんのためみたいな。そこからおしおきの塩を振られるみたいなところは、めちゃめちゃ気に入ってますよね。で、トリックの関係してる、かごめ唄みたいな、この辺はなんつうんすかね、こう和風の、まぁV3のそもそも3章の舞台もそうなんですけど、和風のホラーというか。要は金田一、少年じゃない方の金田一の方の事件とか、ああいう和の、土着的なというか、まさに民俗学的なああいう事件って、ダンガンロンパでは描いたことなかったなっていうのがあったんで、そういうのを取り入れたいなと思って。で、かごめ唄も、知り合いのライターさんにこういうの詳しい人がいるんで、ちょっと創作でなんか書いてくださいってお願いして作ってもらった唄だったりしますね。結構シーソー殺人も結構好きなんですけどね。こういう、なんつうんすかね、やっぱこう、トリック、なんかミステリーってこう、人の死をエンターテイメントにしてしまうっていう、元よりブラックな楽しみ方があるものなんで、そういうブラックがこう詰まってるものって、結構すごい個人的には好きなんですよね。こう、なんていうんですかね、怖いもの見たさとか、これいいんだろうかみたいな感じで、こう触れ合うものっていうのが。だから本当、全員が全員満遍なく楽しめるジャンルではないと元々は思っているというか。ま、それ打ち破ったのがコナンなんですけど。元々はでもそう思ってるんで。そういう作品、そういう作品が好きなんで。V3の3章は、そういうカラーに仕立て上げたってところですね。

3章は難しいっすね。どれが気に入ってるか。うーん、そうだな。雰囲気、まぁ2かV3なんですけど、どっちも雰囲気が全然真逆、真逆ではないけど、まぁホラー気味ではあるけど、和風かどうかっていうところもあって。ま、犯人の感じとかおしおき込みで考えるとV3かな。結構ダンガンロンパ2の3章は人気あるとは思うけど、個人的な好みで言うとV3かな。真宮寺も結構好きなんですよね。もちろん罪木もめちゃめちゃいいんですけど。そうっすね。V3かな。

4章について

どんどんいきましょう。で、4章。ダンガンロンパの1の4章といえば、大神さくらですよね。大神さくらに殴りかかった葉隠のクズさが際立つ章ですよね。大神さくらのかっこよさと葉隠のクズさが際立つ章ですよね。もうこの辺で、もう俺は葉隠のことを気に入ってしまってるっていうか、クズだなーと思って。もう根っからのクズですよね。なんかそう、一番最初にあれだよ、キャトルミューティレーションの話してんのはこの章だ。この話すごい好きなんですよね。食べてたハンバーガーがキャトルミューティレーションされるんだけど、半分返ってきて、なんか合挽き肉だったみたいなやつですよね。どうでもいいんですよね、もう本当何の話で、しかも結構長いっていうね。何の話してんだこいつっていう。好きですね。で、大神さくらと朝日奈さんの事件とかあってですね。これ覚えてんのが、収録の時に結構、朝日奈葵役の声優さん、斎藤千和さんがめちゃめちゃ名演をしてくれて、もうすげぇ泣けんなと思って、俺は収録して聞いてたんですけど。まぁ誰とは言わないんですけど、その収録に立ち会ってたもう1人の人がですね、ちょっとなんか女の子が泣き叫んだところちょっとダメなんですよねっつって、どっか帰っちゃいましたね。本当、心が死んでんなと思いました。心が死んでるやつばっかですよ、ダンガンロンパのスタッフみんな。俺が殺してんのかもしんない。まぁでも俺はすごい、あの気丈に振る舞ってた朝日奈葵ちゃんの芝居、すごい好きですね。とはいえその、みんなが死ぬべきなんだよみたいまでは言わないけど、そういうノリのことをしちゃった朝日奈さんを、みんなで許してあげなくちゃいけないから、そのさじ加減は結構迷いましたね。やってること、ちょっと、でも間違ってるでしょ、みたいな感じにはなっちゃうけど、とはいえっていうところで、そこまで感情的になっちゃってるんだ、とかも含めて。理性で考えると、ちょっとどうかと思うけど、感情の方で押し切ろうみたいな感じで、4章はこう組み立てていって。だから若干ちょっと不安ではあったのは確かですね。その収録中のリアクションもそうだし、僕の中でもちょっとこれ朝日奈さん嫌われちゃうかもしんないなと思ったけど。ただ結構発売後の反応とか見てると全然そんなことはなくて。まぁ思った人ももちろんいるだろうけど。まぁそこはやっぱ大神さんの男らしさが、男らしさっつったらダメですよね。大神さんの格闘家らしさが引っ張ってってくれたというか。

まぁ大神さくらってキャラクターも本当発明だなと思いますからね。もうめちゃめちゃかっこいいけどセーラー服って、これはもうやっぱ見たことなかったなとなりましたもんね、最初デザインしてた時に。ま、難航か、やっぱ小松崎君と一緒に繰り返したけど、その甲斐あってめちゃめちゃいいデザインで。やっぱり最初ね、ダンガンロンパ知らないって時に引っかかるのがみんな、まぁモノクマのデザインもそうだし、大神さくらちゃんのデザインを見て、なんだこのゲームみたいな感じのとこではあるんで、すごいダンガンロンパにおける貢献度というか、そういうとこすごい大きいキャラクターだと思いますね。で、その辺でね最後、大神さくらが遺書を遺してして亡くなっていって。で、この辺から結構、そうですね、みんながモノクマに対する怒りを向けることによって、朝日奈っちからちょっと目をそらすというか、憎しモノクマ憎しみたいな方になることで、こう一致団結してって、5章6章の方に流れていくという意味で、本当物語がこう収束していく流れになっていきますね。で、最後に、これも結構終わり方好きなんですけど、霧切が苗木誠とこうすれ違う時に、戦刃むくろに気をつけて、16人目の高校生みたいなこと言うのが、これやめらんねぇじゃんみたいな。4章終わったーの後にやめらんねぇじゃんみたくなるといいなと思って書いてましたね。いや、こういうの、こういう引きは上手くはまったなと思いますね。で、戦刃むくろって名前もいいですよね。かっけぇなって。そんな4章で。で、『オール・オール・アポロジーズ』ってタイトルなんですけども、もちろんこれはNIRVANAの『All Apologies』から取っていて、僕の大好きなバンドの名前から取ってますね。ダンガンロンパ1はもう続編作るとは思ってなかったんで、もう最初で最後のオリジナル作品だろうなと思ったんで、自分の好きなものはもう全部ぶっこんでやるみたいな感じのところが多いですね。思い出作りでしたね。

で、ちょっとね、今長くなっちゃったな。ダンガンロンパ2の4章。手短に行きたいとこだが手短には語れないというか。メカ弐大、出てきてびっくりしますよね。まぁ3章から出てきたのかな。そう、3章最後だ。最後に出てきて続いたっていう。これも、まぁもう全部ネタバレありなんで言っちゃうけど、ここも勇気がいるところではあるというか。もう、いやいや、さすがにダンガンロンパと言えどメカになるのはキャラクターやりすぎでしょう、もうやめようみたいな脱落もいるんじゃねぇかみたいなところではあるんですけど。ま、オチとしたらやっぱゲームオチなんで、もうやってしまおうここで、という。ここで違和感をちょっと植え付けてこうと思ってましたね。いやまぁ元々言うと、ダンガンロンパ2のプロローグで、あの牛さんになぁれみたいなところの、牛さんが?違う、蝶々が牛になんのかな。ま、なんかそういうのがあって、魔法でモノミが生き物を変えちゃいましたみたいなところがあるんですね。それもちょっとよくよく考えればおかしいけど、まぁダンガンロンパあんのかなみたいな感じではあるんですけど、それをちょっとより強くしてやろうっていうのが、メカ弐大を生んだ一番のあのきっかけですね。まぁ単純にこう、犠牲者がロボになって出てくるって今までなかったんで。当たり前ですけどね、なかったんで、そういうのもちょっと面白いなって。ミステリーでそれやるって面白いなっていうのもあって。その2つの理由があったんで、この展開をねじ込んだっていうところですね。

で、もう本当、この2の4章はもう全然トリックをみんなに理解してもらえない、スタッフのみんなにっていう。ダンガンロンパ史上一番難航というか、作るのに難航したトリックですね。で、背景班とかも、本当にこれで合ってんのかどうか分かんないけど、一回模型作るかみたいな話にもなったりして。で、実際シナリオもちょっと、たまにストロベリーハウスマスカットハウスで間違えちゃったりとかしてて、混乱しちゃって。で、一応俺はこう、ノートに書いて合ってるはずなんだけどなって感じでやってて。で、やっぱこう、これもですね、ミステリーで好きな館シリーズとか、ああいう建物のトリックみたいのをやりたいっていうとこから発想して、こういうトリックにしようと思って作ったんですけど、やっぱ館トリックはこう図面で書かないと全然分かんないんで、それを3Dで作る時にこう合ってんのかどうか分かんないみたいな、でイベント絵もあるし、これ合ってんのかみたいな感じで、すごく難航しましたね。ただこの、ちょっとその、動機的には強引というか、モノクマの与える動機としては、まぁ2全体的には動機が結構ストレートなんですよね。あの1はちょっとこねくり回したっていうか、初のデスゲームだから、そこにもちょっと面白みをと思ったんですけど、2はもう分かりやすくキャラ同士の疑心暗鬼の方を強めようと思って、そんなに動機は凝らないことにしてたんですけど。そのストレートな動機はあれど、それが故に、犯人の眼蛇夢が犯行を犯した理由付けはでもすごい気に入ってますね。やっぱ生き物、あの飼育委員だからこそのこう、生き物とはこうあるべき、彼なりの理論ですけど、そういうところであの動機に繋がってるというところは、すごく上手くはまったなっていうか。それに応えるのがまたメカ化した弐大っていうのも、なかなかこう皮肉というか、面白いなっていうところですね。

あと、ファイナルデッドルーム。なんか、これはあれですね、脱出ゲームみたいなのもやってやれみたいな、もう全部入れてやれと思ってたから。この頃もうすでに、多分あれですね、スパイク・チュンソフトのチュンソフト側の打越さんがやってた『ZERO ESCAPE』シリーズがもうあったりしたんで、なんかそういうこともやってやるぜとか思ってぶち込んだところで、ここだけ狛枝がプレイヤーになるみたいのは結構気に入ってますよね。なんか主人公一瞬変わるみたいなのが結構好きなんですよね。それはもう性癖というか、なんていうか。で、まぁこういう面白館があるから、あの遊園地、ビックリハウスみたいな感じで、遊園地を4章に作ってあるっていう感じですね。で、トリック的にも、ちょっとバラバラになったりしてるんで、これロボットじゃないとできないんで。人間でバラバラにしてしまうと、もうZそれ以上になっちゃって、もう発売が危うくなるんで、その点弐大のロボだったらオッケーだろうってことも、弐大をロボ化した理由の1つではありますね。4章になってくるとね、まぁダンガンロンパ1もそうだけど、2もね、もう最後の方になっていくというか。狛枝がモノクマと話して、裏切り者の正体を教えてくれよ、みたいな。まぁファイナルデッドルームで、ここであれか、みんなが超高校級の絶望と分かっちゃったのかな。ちょっとその、だからこっからみんなに対する対応が、ちょっと狛枝が変わってくる。で、日向君が予備学科っていうのも知ってしまうことで、ちょっと狛枝の豹変の兆しを入れて、4章が終わって5章に繋がるという、4章ですね、ダンガンロンパ2の。やっぱどの章も最終決戦に向けた流れをこう、盛り上げていくのが4章になってますね。

で、最後にスーパーダンガンロンパ、じゃないや、ダンガンロンパV3の4章ですけど、これのお気に入りポイントはなんつってもタイトルですよね。『気だるき異世界を生かせ生きるだけ』。回文になってるっていう。この回文がまさにダンガンロンパV34章のトリックと同じループするっていうところに効いてるっていうところがおしゃれですよね。で、ゲーム内ゲームなんですけど、ここのゲーム内ゲームのゲームをどれだけ作るかっていうので結構揉めた、揉めたというか、喧喧諤諤になったイメージがあって。ダンガンロンパ2の時はトワイライトシンドロームみたいなものを持ってきた演出がありましたけど、ここはもう真っさらに完全な0からのゲームなんで、どれだけこうやるかってところで、でも結局結構フルフルでやってますよね。わざわざここまで作るぐらいまではやっぱやっちゃったっていうか、もうこの辺になってくると、もうスタッフもみんなも、もうネジがぶっ飛んじゃってるんで。やっぱりこう、思う以上の反響がダンガンロンパ1、ダンガンロンパ2で来てるから、もうダンガンロンパV3ももう過剰サービスというか、もうこれぐらいやんないとダメだみたいな感じになっちゃってるんで、そういうところを利用するのがまぁ、僕のやり方っていうか、ダンガンロンパこれでいいんですかみたいなこと言って、やっぱユーザーもっと求めると思うんですよねみたいなこと言うと、みんな「やるしかねぇ」みたいな、なってくれるっていうのはありますね。まぁ結構トリックも好きだし、やっぱ王馬とゴン太君のやり取りがやっぱいいですよね。

で、この辺からちょっとハルマキちゃんもだんだんこう、デレってし始めていき、そういうキャラクターの変化とかが4章から5章にこう、繋がってる感じのイメージとしてはありますね、V3の場合は。結構V3の設定的にはこねくり回してるから、1、2のガーっていう大きな流れ、舞台設定の大きな流れが5、6章に繋がるって繋げ方というよりは、王馬小吉というキャラクターであったり、あとはハルマキであったり、百田君みたいなキャラクターたちがどうなっていくのか。で、ちょっとここでね、4章の最後で最原と百田がちょっと仲違いするんですよね。そういうところで、キャラクターのこのバランスがどうなってくんだみたいなところで。だからV3に関しては本当、3章、4章あたりはすごくキャラクターの、それぞれのキャラクターの心の機微というか、みんなが結構、みんな違うところを向いちゃってるんで、それの、このキャラクターのこの時の心情は合ってんのかな、みたいな。本当テキストのキャラクター検索で、キャラごとにこう全セリフを見直してって、あ、こいつの思想合ってんなとか、そういうことをしてた覚え、記憶がありますね。結構ダンガンロンパ1とか2とかだと、大きな流れの中のキャラクターって感じで、まぁ狛枝七海以外は結構同じ方を向いてるというか、同じリアクションであったりとかしてるんですけど、4章、あ、ダンガンロンパV3の場合はこう、クローズドサークルの中で、それぞれがそれぞれを見てる想いが違うというか、相関図がちょっと複雑になってるんで、そういう意味で、キャラクターがどう繋がっていくか、心情がどう繋がっていくかっていうのはすごい気を遣ってたんで、めちゃめちゃ時間がかかった気がしますね。そういう意味では、まぁV3の4章がやっぱ結構好きですかね。手が込んでるのもそうだし、2の4章はとりあえず苦労したっていうところですね。ダンガンロンパ1の4章はもうアルターエゴがかわいそうっていうね、ところっすね。作品的には気に入ってるのは4章ですね。4章はV3ですね。

(中略 トイレ休憩)

絶対絶望少女について

はい、休憩終わり。15分まで休憩するって言ってたけど嘘だよーっていう感じで終わりっちゅうて。おまるセーブって書いてあったか。確かに今、トイレ休憩イコールおまるセーブですね。あのおまるセーブね、あの絶望少女について話したかったけど、絶望少女はすごく、ちょっとね、アクションゲームなんでやれる人が難しいって人もやっぱすごい声が多かったんですけど、ジェノサイダーモードっていう簡単なモードを使えば意外と簡単にクリアできるんで、ぜひやってほしいなと思うのは、シナリオ的にめちゃめちゃ僕は好きなんですよね。女性同士の友情みたいなとこも好きだし、子供VS大人も好きだし。なんかで見たら、シリーズ屈指の胸糞シナリオかって書いてありましたね。見返すと確かにそうですよね。でもぜひやってない方は絶望少女やってほしいですね。でも今の時代だったらもう発売できないと思いますね。てか、作れないと思いますね。企画の段階で止まってますね、もう。絶女ね。モナカも平野綾さんもよかったですね。声優さんに恵まれてますよね。みんな声優さんがいいっていう。僕が選んでるとそんなに選んだ人はそんなにいないんですけど、そこまで声優さん詳しくなかったんで。ちょっとコメント見てみるか。絶望少女は朝日奈弟のトラウマがね、不二咲のお父さんもそうだしね。本当全員分作りたかったけども、全員作って全員殺すみたいな流れにならざるを得ないので、まぁ全員じゃなくてよかったかもしれないっていう。ただまぁ葉隠のお母さんは、いいっすけどね、めちゃめちゃ。ああいうヤンキー若ママっていいですよね。そっか、あれはSwitchじゃ絶望少女ないのかな?そっか、いつかまた移植してほしいな。

シナリオの書き方について

シナリオ。広い意味でシナリオどう作ってるのかっていうと、いろんなとこで答えるんですけど、こう作ってるってのは毎回なくてですね。まず席に座って考えようと思わないと考えられませんね。面白いこと考えようと思わないと考えつかない。で、キャラクターについて考える時もあれば、設定について考える時もあるし、ミステリーについて考える時もあるし。で、このシーンやりたいからこのシーンっていう、シーンのパーツを考えることもあるし。そういう意味では僕の感覚では彫刻を作るような感覚で作ってますね。本当360度いろんな角度から見ながら作ってますね。今日はあっちのこの目線で考える、でも次の日あっちの目線から考えると、こっちの昨日考えたのはちょっと違うなとか、昨日考えたのここですげぇはまんなみたいな感じで、そういう風に360度的な感覚でこう、ぐるぐる回しながら考えていって、それがいつしかこう固まってってプロットになる。で、プロットになる時は本当おいしい要素しか考えてないんで、それをシナリオ化する時には、まぁ当然そこに至るまでの、つまらないっつったらあれですけど、伏線のシーンとかであったりとか、そういうのが出てきちゃうんですけど、その伏線のシーンをいかにこう面白くするかとかが結構勝負の別れ道かなとは思ってて。つまんないシーンはなるべく作んない。どうしてもこの要素必要なんだけどなんか面白くできねぇかなみたいのがまさにさっきのあのメカ弐大みたいなことだったりするんですけど、そういうとこで考えたりすると、あ、でもこれはゲーム世界のオチの伏線にもなるなみたいな感じで、意外とこう、360度パズルみたいな感覚のとこにこう、スポッとはまるピースが絶対にあるんで、そういうのこう、シナリオ書いてる時に見つける感じですよね。

ま、とりあえず、でもプロットもシナリオも書かないと分かんないんで、もう書いて見直す書いて見直すの連続ですね。だから永遠に終わらないっちゃ終わらないんですけど。まぁでも直す回数が着実にどんどん減ってって、これも面白ぇなと思った瞬間が完成時というか。まぁ結構、僕も本当、よくいろんなとこで言ってるけど、第1項とか書いてる時は本当苦痛ですからね。もうシナリオ、こんなつまんねぇもん書いてどうすんだって。もう才能枯れたわみたいな感じで泣きながら書いてますけど。ま、それを2回目直す時に、なんでこれこんなシナリオなんだろうとか、それがどんどん、どんどん何個も何個もやっていくうちに、面白いセリフとかいうのがその日その日の自分で出していって、いろんなとこにはまっていって、もう何十回、何百回と見直していくと、綺麗なシナリオになると、綺麗なっていうか、なんですよね、磨かれたものになる、いびつさを残しつつ、磨かれたものになっていくみたいな。そういう風に作っていくしかないかなと思いますね。凡才の作り方ですよね。多分天才の作り方はもう一発で書いたら一発で終わってるみたいな。まぁでもそういう天才がいるのは確かなんだけど、そういうとこに勝てる、勝てるというかね、そういうとこに対抗できる方法はあるかなとは僕は思って。で、僕のやり方は本当、凡才のやり方で作ってますね。じゃあ、休憩時間も終わったから、先に進めましょうか。

5章について

5章。むしろこれ、ちょっとみんなにね、このハッシュタグでどの章が好きか、ちょっと聞きながら書いてほしいですね。ま、1の5章ではないんですけどね。1の5章、めちゃめちゃ短いんで。ま、これはもう単純に。めちゃめちゃって言ってもそんな短くねぇな、今見たら。意外とちゃんとあるな。なんかあの学級裁判が短いのかな。学級裁判終わった後の語りも結構こっちに入れちゃってるから、もう半分6章なんすよね。5章と5.6章みたいな感じに。5章と5.5章かな。みたいな感じになってるのがダンガンの5章っすね。で、戦刃むくろかと思いきやすぐ死ぬみたいなね。なんじゃそらっていうのがこう、面白いなっていうところはあるし。ここはやっぱ、ダンガンロンパの5章の一番偉大なポイントは、ダンガンロンパの中では珍しく分岐するエンド。分岐するエンドなのかな、あれ。分かんないけど、とりあえずあそこのシナリオを書いて、まぁあれ、イベント絵とか作んなくちゃいけないから、みんなに話した時に、もう超バカウケしてましたね。くだらねぇっつって、あのエンドは。なのでその後もちろん発売して、ユーザーさんにもすごい好評?好評なのかな。反応はすごいしてもらって。ま、その反応もさもありなんというか、やっぱり作ってる時にウケてたしな、みたいな。そこが一緒にウケてよかったな、みたいな感じでしたね。ま、半分6章に足を突っ込んじゃうから、単体でどうこうっていうのはちょっと言いづらいかなって気はしますね。まぁでも霧切さんがちょっと特別なポジションになって、なんかすごい性癖をこじらせてる人は霧切さんが青ざめる処刑がすげぇいいみたいなこと、ちょっと僕はそんなこと聞くと引いちゃいますね、本当。こじらせてるなーと思って。そういう声もまぁありがたいっすね、挙がってもらって。

で、ダンガンロンパ2の5章はですね、これはもう本当発明。自分で言うのも発明ですね。よく思いついたなと思いましたね、このトリックは本当に。これを計算してダンガンロンパ1から作ってたのかっつったら、全くそんなことなく、まぁでもシナリオって得てしてそうなるんですよね。なんていうか、計算ずくじゃないけど、ピースがはまるって感覚ですよね。ま、それは全部計算して書けてたらすごいんですけど。ま、人生もそうですけど、なんか偶然の繋がりでこう、必然だったってことになるというか。なんか、今までのダンガンロンパが全部伏線になるし、狛枝と苗木を幸運繋がりにしたのも伏線になるし、それはすげぇ上手くはまったなと思いましたね。

これは有名な話とか、いろんなとこで話してるんですけど、元々ダンガンロンパ2のトリックって、色々紆余曲折があって、結構ダンガンロンパ1からそんなに離れてなかったのと、『ダンガンロンパ/ゼロ』って小説書いてたのと、トリックが、もうその前にコナン&金田一っていうのも僕書いてたんで、ちょっとトリックの、そんな時間かかっちゃうみたいな話なった時に、じゃあ外部でトリック作れる人にお願いしようみたいな感じで、いろんな人にお願いしたんですけど、その頃まだ北山さんとも知り合いではあったけど、お仕事を一緒にする感じではなかったのかな。ので、でもあんまり上手くいかなくて。やっぱダンガンロンパの世界観とね、他のトリックの世界観ってどうしても違うんで、その、求めるものがバチッとはまることはなくて。まぁ結局社内で引き取ろうみたいなことになって、まぁ外部にお願いしてた分、逆に上手くいかなかった分、逆にこう、スケジュールが圧迫されちゃって、もうしょうがないからプランナーで、その頃は、ダンガンロンパの頃はプランナーが、僕とあとシステム作ってた菅原さんっていうのがいて、2人で作ってたんですけど、同い年の。で、2の時はもう1人、佐々木君っていうの、絶望少女のディレクターかな、が入ってきたんですけど。まぁみんなで、あとちょっとお手伝いぐらいで、もうちょっと何人かいたかもしれないですけど、すいません、忘れちゃって。でもそれで、みんなでちょっとトリックを考えようってことになって、分担して考えてて。で、その佐々木君っていうのに、じゃあ君はもう5章任せるから、この5章いいの考えてくれっつって言って、もう3ヶ月ぐらいかかりっきりで考えてて、で出す度にもう俺がボツを、ダメだこれはダメだこれはって感じでやってて、もう全然思いつかないですよみたいな、もう全部出しちゃいましたよみたいなことになって。じゃあちょっと俺が考えてみるって言って考えて、ぱっと浮かんだのが、この運を使ったトリックで。これは佐々木君に申し訳ないなと思うのが、逆に言うと、自分の中でブレストする時に、これはダメだこれはダメだっていうのを他人を使ってやってたというか。だからこそ、もう選択肢がここしかなかったみたいなところで。ま、俺が全部引き取って俺が考えたから、俺の手柄というよりは、そこでこう、いろんな屍を作っといてくれた佐々木君のおかげでもありますね。最近も元気にやってるからよかった、それで、潰れちゃったのね。ま、別に構わないけど。まぁ、そうですね。それで思いついて、いやこれはいいなと思いましたね。で、動機ともピッタリ合致するし。

そしてそれでね、指摘しなきゃいけない犯人が七海千秋という。ここ結構僕はゲーム作っててよく言うんですけども、ボタン1つ押すだけでもゲームになりますよっていうことはすごく思ってるし、よくいろんなとこで話すんですけど、それが一番こう体現されてんのが、まぁ今までもそうなんですけど、特にダンガンロンパ2の5章の七海犯人に指摘するところは、結構みんなこれ、ちょっと1回スリープモードにして明日やってみよう、何か変わってるかもしれないみたいなことを思わせるというか、分岐ないの?とか、こう思わせる、もうそれを思わせるっていう時点でゲームだなとは思うし。その僕の思想が一番上手くはまったというか、ところですね。なんて言うんでしょうね、そのトリックがただの飛び道具じゃないっていうか。狛枝と七海のまたキャラクター性をこう高めるトリックで、まぁ七海が自分から人を殺すなんてことは絶対的にありえないキャラクターなんですけど、まぁミステリー用語で言うと未必の殺意、自分が気づかないうちに殺してしまった。それを本人もそこで知って、みんな私を犯人に指摘していいですよっていうところのけなげさであり、七海を失った後のみんなが一体どうすりゃいいんだよみたいなところで、6章に繋がっていく。まぁここの5章は、希望はそんなにないっすよね。もう結構落ちるというか、まぁ登場人物たちもそうだし、プレイヤーも一番落ちてるところっすよね。ま、その絶望感がいいっちゃいいんですけど、そう言ってしまうと、まだ全部そうなっちゃうんですけど。

だから5章はまぁ、素晴らしいし、逆に言うとそのV3の5章を作る時に、まぁ僕自身は正直そんなに意識してなかったけど、やっぱスタッフたちはなんとかしてこう、2の5章に匹敵するものにしなきゃみたいな感じのはあったんじゃないかなとは思いますね。ま、僕はもう別物だから、別の良さがあればいいかなとは思って、最初から思ってたけど。結構なんとかしなきゃみたいな、やっぱ偉大な先人があるので、それを比べられてしまうから、なんとかしなきゃみたいな意識はあったような気がしますね。でもまぁなんだかんだトリック考えて、シナリオ。ま、トリックがね、やっぱどっちが死んだか分かんない、どっちが犯人か分かんないみたいなとこが、これも、トリックは結局、王馬の嘘だよみたいなところに通じてるというか。何が本当で何が分かんない。で、まぁそもそも作品のテーマも、V3の作品のテーマは嘘だし、システムとして嘘というものがあるから、そこら辺でこう、トリックも上手くはまってくれたというか。そして王馬か百田かっていう、これまでの章を通じて一番、それは多分、キャラクター的には人気出るのだろうなっていう、2人のこのどっちなんだ、みたいな。ところで、王馬が言ってんのも、どこまで本当なのか分かんないみたいなところで、まぁ5章まで見る限り、本当やっぱキャラクターで攻めてるなっていう感じでしたね、V3を見返すと。だからですね、まぁダンガンロンパV3の、何度も言ってますけど、ダンガンロンパV3は全体的に長いんですけど、特にV3の5章が歴代の中で多分一番長いっすね。非常に長いシナリオになってですね、込み込み、詰め込みまくりですよね。で、モノファニーモノダムとかいなくなるとか、モノクマーズがいなくなるみたいな、まぁそのくだりは、ちょっとどうでもいいのかな。どうでもいいのかもしんないですけど、そういうのも並行してやってるんで。

でね、キャラクターたちの、ハルマキの想いとか、もちろん最原君の想いであるとかね、あるんで。だんだんこの辺からでも最原君が強くなってきますよね。あの林原さんがやっぱ演技していく時に、結構それ最初に言ってたのかな。なんかどのぐらいの章からどうやってだんだん強くしていきましょうかみたいな話をしてて、意外にそういうこと聞かれることってなかったんで、あぁ、なんかそうなってほしいと思ってシナリオ書いてたんでそういうのすごい伝わってくれたんだなと思って嬉しかったですね。特にあんな大御所俳優さんに。なのでやっぱ聞いてみるとね、ダンガンロンパV3は最初の頃は本当赤松さんについてく最原君って感じで、大丈夫かこいつみたいな感じなんですけど、だんだんこう男らしくというか、探偵らしくというか、芯が通ってきてる感じがいて。それはやっぱみんなの本当にシリーズ通して弱いキャラクターなんで、弱い主人公なので、そこがみんなの犠牲でどんどん積み重なっていくっていうのは、ドラマ的にやっぱ組み立てていったおかげかなっていうか。ま、その分ダントツで時間かかりましたけどね、ダンガンロンパV3は。だから1、2、3通して、どんどん制作期間が伸びていくっていうね。1はね、本当全部で1年ぐらいなんですよね。シナリオも、プロット3ヶ月、本当シナリオ半年ぐらい。まぁそっから色々スクリプトをいじりながらシナリオいじってるんで、もうちょっとかかるけど。でも本当1年ちょいとか、それぐらいで作ってるから、その分みんな徹夜しまくりで、その当時はまぁブラックな働き方が全然大丈夫だ、大丈夫っつうか、そういうもんだって感じだったんで、みんな本当寝食を惜しんで働いてましたけど。ま、V3はそのアニメの3も同時に作ってたんで、それでちょっとやっぱ長くなっちゃって。ま、僕のその分筆が遅かったってのもあるんですけど、アニメの3の方にやることもあったんで。けど、やっぱ時間かかりましたね。まぁダンガンロンパのシナリオは本当カロリーがかかるんですよね、シナリオライティング的な。V3を見直してみると、やっぱそれは、こりゃ時間かかるなっていうのは分かるというか。勢い一辺倒じゃもうできてない、できないっていうか。苦労しましたね。

まぁでもやっぱ5章で言うと、どうしてもやっぱダンガンロンパ2の思い出が強いっすね。ダンガンロンパV3の5章もテクニカルで、キャラクターたちの見どころもたくさんあって、すごくよくできてる。シナリオ的によくできてるのは、もしかしたらV3の方かなって気がするけど、ダンガンロンパっていうものにおいては、ジャンルにおいては、やっぱダンガンロンパ2の5章の方が印象深いですね、個人的には。もちろんユーザーさんは色々あると思いますけど。で、V3の5章はどんな終わり方すんだっけ。で、2の5章がね、あの謎の遺跡の中についに入ってく、11037と打ち込んで謎の景色に入っていく。で、その時に、結構これ個人的に好きだけどあんまり言われないのが、遺跡に入ったら急に死んじゃった小泉とかペコとか十神とか出てきて、普通にみんなもなんのツッコミもなしに話す。ま、要はバグの始まりなんですけど。バグというか、このゲーム内世界みたいなのを伝える始まりなんですけど、ここのシーンで結構胸がそわそわして好きなんですよね。ぞわぞわするとも言いますけど。で、V3の最後は、本当は感情的な感じですね。百田を亡くしてみんなでどうするみたいな感じの、こう、湿っぽくつったら言葉悪いですけど。ちょっと静かな感じで終わりつつ、キーボがなんかちょっと怪しいことをし始めるみたいなところの5章ですね。ダンガンロンパ2の5章が気に入ってますけど、みんなはどんな感じですかね。ちょっと見てみるか。みんな色々分かれた。大丈夫ですね。「スーダン2一番嫌いで、一番好きです」。あー、まさにこの言葉通りですね。一番嫌な気持ちになるし、一番好きになるっていう。なるほど。いっぱいあって全然追えないっていうね。

0章について

そして次は0章。0章ダンガン2しかないっていう。でもこの0章の『修学旅行へと向かう乗り物の中のような』ってタイトルはいいねって菅原さんに褒められました。褒められるとすぐ嬉しくなるんですよね、スタッフとかに。不思議なもんで。で、この狛枝が左手が、左手?右手?女性の手になってるみたいなところが気持ち悪くていいですよね。これまた絶対絶望少女でも意外と包帯巻いてたりとかして。この後のダンガンロンパ2の、あ、違うわ、この0章ね、0章の直前の話が絶望少女なんですよね。直前っていうか、ちょっと前かな。なので、絶望少女。これを見てると絶望少女も、もう1つ面白いかもしんないっていう。

(※ここからレインコードのネタバレを含みます)

レインコードについて

ま、0章で言うと、レインコードのやっぱ0章が一番好きですね、僕は。これもね、いろんなとこ言ってるけど、ダンガンロンパでできなかったことをやろうと思って。この間日野さんの対談の時も話したんですけど。前々から、今度はこの15人だみたいな、出てくるのが最初に全員死ぬみたいなのがやりたかったけど、もうそれ口に出すまでもなく絶対ダメだろうなっていうか。ただでさえダンガンロンパは何も宣伝できねぇみたいなことをすごくプロデューサーとか、宣伝の方から言われてたんで。なおさらそんなアイデア絶対無理だろうなと思ってたんですけど。ま、レインコードのやる中で、たくさんいる中の何人かだったらいけるだろうみたいなところで、レインコードだったらできるかもなと思ってねじ込んだものが、上手くそのまま作品になることができて。すごいやりたかったことではあるので、レインコードの0章はすごい、いや念願のって感じでしたね。

そして裏話なんですけど、レインコードの0章で考えてたトリックは、まぁレインコードは北山猛邦さんと一緒にトリック考えたり、シナリオ書いたりしてるんですけど。レインコードの0章で使ってるトリックは、元々実はダンガンロンパV3の5章で出てきたアイデアだったんですよね。で、ダンガンロンパV3の5章で、なんかちょっとやっぱ入り組んだトリックが欲しいってことで、結構時間かけて北山さんと考えて出てきたのが、あの列車の入れ替えトリックみたいなところで。ただまぁこれ、さっきの話に繋がるんですけど、やっぱV3じゃなくて、ダンガンロンパ2があってのV3だから、ただトリックが面白いっていうより、ちゃんとキャラクターたちのこう、思惑であるとか、このドラマ的にもちゃんと盛り上げたいから、ちょっとトリックを変えようよみたいな話がスタッフ間で出てきて。であればちょっともう1回考え直すかって言って、僕とかスタッフ内で考えたので、5章がちょっと、トリック的には面白かったけどダメになっちゃったから、それはちょっともったいなかったなと思ってたから。で、レインコードを作るときに、やっぱレインコード、探偵ものだから、結構列車みたいな、オリエンタル急行殺人事件じゃないですけど、列車みたいなところもやっぱり探偵ものだしやりたいなと思ってたんで、ここいきなりはまるなと思って、あのトリックネタをもう1回再利用しようってことで採用しましたね。0章にしたらちょっと難解なトリックになっちゃったんですけど。でもトリック的には面白いなとは思ってますね。0章はレインコードが一番好きですね。

(※レインコードのネタバレはここまで)

コナン&金田一について

で、6章。最後の6章。1人で喋り続けて6章来ました。ちょっと待ってください。あ、これだ。6章で言うとね、ダンガンロンパの前に作ってたコナン&金田一ってやつの最終章が結構気に入ってて。コナン&金田一は1章ごとにコナン君が主人公、金田一が主人公っていう風に変わるんですよ。章ごとに交互に主人公が変わる。で、最後の、多分最後7章なのかな。123456だから、そうですね。2人が主人公で12コナン金田一、34コナン金田一、56コナン金田一で7章だけ選択できるんですよね、主人公を。コナンでクリアすんのか、金田一でクリアすんのかっていう。で、キャラクターが違うだけかと見せかけて、実はもうトリックも違うし、対戦、対戦っつうか最後に戦う相手も違うし。ま、全体の謎的にはもちろん一緒なんですけど、もう全く違うシナリオで対決する敵も違うし、シチュエーションも違うって、本当に全然違うシナリオだけど、7章だけどっちかを選ぶっていうので。ま、めちゃめちゃ手が込んでるし、今そんなカロリー高いことやりたくねぇなと思ってしまうけど、若気の至りだからこそできる勢いで作ったコナン&金田一っていうゲームの最終章は結構気に入ってますね。トリック的にも結構大掛かりで気に入ってるんですけど、あれもうDSしかできないんで、もうほぼほぼやれる人はいないでしょうね。

6章について

で、ダンガンロンパに話を戻すと。そうだなぁ、ちょっと6章はね、どの章ももちろんですけど、めちゃめちゃ気合入って書いてるし、めちゃめちゃ苦労したし、めちゃめちゃ気に入ってますよね、どの章も本当。ま、1個1個ちょっとずつ語ってくと、ダンガンロンパ1のところで思い出深いのはですね、そうだな、やっぱ戦刃むくろと江ノ島盾子が双子キャラで黒幕っていうのは、なんか話だけ出した時には結構、プロデューサーとかだったのかな、からちょっとこれはフェアじゃないんじゃないみたいな話が出たんですよね。実は黒幕が全く隠れて操作してました、のなんかミステリー的にフェアじゃないんじゃないかみたいな話が出たんですけど、僕的にはこうなんですかね、ノックスの十戒とか、ああいうミステリーから外れるからこそありかなみたいな気がしてて、いやこれがやりたいって感じでやらせてもらったんですけど。ただちょっとミステリー的にはルール違反っていうのは、もちろん確かにその通りだなとは思ってましたけど。まぁただダンガンロンパっていう作品だからこその、そのアンフェア感もあるじゃねぇかなっていうところで。もうこれでいこうって感じでやってましたね。ただシナリオ書いてみると、江ノ島の話がめちゃめちゃ長くなっちゃいまして。それも当たり前なんですけど。めちゃめちゃ長いし、もうどうしようと思って。で、そこでこう、どんどんキャラクターが変化する、飽きちゃう飽きちゃうみたいな感じで変化するっていうのを本当に結構ギリギリになって思いついたんですよ。で、それまでもキャラデザの小松崎君がイベント絵とか立ち絵とかもめちゃめちゃもう膨大な数こなしてて、もう泊まりがけしまくりながらすげぇやっててくれたんですけど、その中で俺がこれどうしても変化したいんだって言った時に、やっぱり小松崎君は俺への殺意を抱いたっつってましたね。本当に殺意は抱いてたと思いますね。でもおかげで、なんか困った時はキャラクターに何かを委ねるっていう手法、自分の中の手法も確立されましたね。キャラクターでなんかごまかせるはずだ、みたいな。そしてそこを諦めなかったし、諦めないスタッフのおかげで成り立った部分ですよね。で、これも本当偶然ですけど、戦刃むくろと江ノ島盾子、矛と盾で矛盾になってるっていうのが全然実は狙ってなくて。でも誰かの、それこそ旧Twitterの書き込みかなんかで見たのかな。これもうずっと考えてたことにしようとは思いましたね。でも実際は考えてなかったですよ。偶然ですね。いや偶然と言いつつ、俺の心の奥の何かが多分やってたんでしょうね。偉いですね、そういう意味では。そういうとこは思い出深いっすね。で、やっぱり死ぬシーンというか、江ノ島の処刑シーンも素晴らしいし。

で、これね、やっぱダンガンロンパって舞台化してるけどね。本郷奏多君と江ノ島盾子の神田沙也加さんのやり取りも、舞台もすごい良くて。江ノ島のね、神田さんの、本当よくこれだけコピーというか、したなと思って。まぁ実際その江ノ島役の豊口さんとかと会っての、あの神田さんが。で、ちょっと話したりとかしたりっていうのもあったんですけど、もうちょっとすごいなって。なんか生で見てて本当鳥肌が立ちましたよね。多分生じゃなくて映像もあると思うけど、映像もぜひ見たことない人は何らかの方法で見てみてほしいなとは思いますね。神田さんの本当江ノ島もすごいですね。元々は神田さんの、なんか違う、多分霧切なのかな、違うかな、なんかでオファーしたらしいんですけど、ほんと本人が江ノ島やりたいっていう、なんかそこに行くんだっていう。辛いぞ、みたいな。忙しいですよ、大変ですよ、もうセリフ量もっていう感じだけど、自分でやりたいっていうところで、そこまで言うならぜひみたいな感じでお願いしたっていう経緯だったと聞きましたね。

ま、そういう意味で、これを書いてる時は本当思い出作りだと思ったけど、発売してみて、この6章をやってくれた人たちが多分口コミしてくれたと思うし、そういう意味では非常に思い出深いというか、ダンガンロンパがずっと残る感じになったきっかけであるし。ま、この江ノ島とかね、ジェノサイダーの誇張具合もそうだけど。なんつうんすかね、そのキャラクターの誇張具合があるから、そこまで時間経っても古く感じないのかな。ま、もちろん古い部分はいっぱいありますけど。キャラクター的にとか。まぁ密室だからっていうのも1個原因の1つですけど、別に今やろうと思っても全然やれちゃうとは思ってるんで。全く若者が、ダンガンロンパ知らない若者が全然プレイできると思ってるんで、そういうとこはやっぱ、この誇張の具合かなって気がしますね。リアルだからこそ、リアルじゃないからこそ、時代感を背負わないというか。ま、時代背負ったで、ちょっと時代遅れになるからこその楽しさも良さもあるんですけど。ダンガンロンパの場合はやっぱ学園ものだけど完全フィクションになってるから、今もやれるし、新しくやってくれる人も増えてるんじゃないかなと思いますね。まだこれ本当書いてる時にね、ダンガンロンパが全世界で今600万本超えとかですからね。当然そんなことになるとは思っておらず、びっくりしますよね、当時の僕が聞いたら。やっぱダンガンロンパ作ってる時はスタッフみんなでもう多分これ売れないけど一生語り継がれるカルトゲームになろうぜ、みたいな感じで作ってますからね。ま、結局売れる売れないは時の運なので、自分がやりたいことをやって思い出作りにしてんのが一番クリエイター的には正解かなっていう。ま、プロデューサー的な視点はやっぱ違いますけど。そういう意味ではレインコードもね、まぁアニメのアクダマドライブもそうですし、ダンガンロンパ3のアニメもそうだろうけど、本当僕の思い出作りにはなってるんで、もう合格ですよね。もう、できるのはそこまでですよね、クリエイターが。ま、そういうことを本当思い知らされたっていうか、奇跡が起きた。ダンガンロンパの6章のおかげですね。で、処刑シーンもね、今までの詰め合わせっつったら詰め合わせなんすけど、江ノ島が全部やるから、やっぱ面白ぇっていうか、ところはありますね。

で、ダンガンロンパ2のね、6章もね、また江ノ島っちゃあまた江ノ島なんですけど、デカい江ノ島やりたかったんですよね。それがやれて本当よかったなっていう。これのためにゲーム内世界にしたと言っても過言ではないっていうか。でも結構ね、好きなのは冒頭から、ダンガンロンパ1のね、希望ヶ峰学園の中を、日向たちが訳も分からずこう、探索するみたいな。ユーザーもわけ分かんねえみたいな感じで。ちょっと不安、そわそわする感じの流れですね。ここの感じもすごい好きですよね。で、ダンガンロンパやっぱ5、6章になってると、音楽が変わるじゃないですか。やっぱ高田さんのあの、捜査の時の音楽にギターが入るみたいな。あれテンション上がりますよね。あれは素晴らしいですよね。で、そうっすね、6章、2の6章は、まぁ録音、録音っつうかあれだけど。ま、全部ネタバレって言ってしまうと、あんまりその僕pixivとか二次創作みたいなのそんなに見てなくて、2の頃とかは特に。Twitterとかもそこまでこうエゴサみたいなのしてなかったんで、見てなかったんですけど。2発売されてちょっと経った後に、なんか手書きのダンガンロンパ2の、『Dead END』って曲に合わせて、なんですかね、ダイジェストみたいのを流すみたいな。ま、本当ちょっとネタバレしてるから、多分なしっちゃなしなんですけど。あの、著作権的にはなしっちゃなしなんですけど。まぁ僕著作権持ってるわけじゃないんで、いいんすけど。あれがすげぇ良くて、2のエンドこんなにいいんだなっていう。落ちてく日向に手を差し伸べる七海。そして「それは違うよ」がハモってるみたいな。「それが違うよ」をハモろうって言ったのは、多分もう1人のダンガンロンパのシステムの方のディレクターの菅原さんのアイデアだった気がしますけど。いやあれはね、いいですよね。なんか最終的にこう感情、推理ミステリーもののくせに、最終的に感情で勝負じゃーみたいなとか、すげぇジャンプっぽくて。

ま、そうですね、ダンガンロンパ2は結構1と違って、ジャンプっぽくしようと思ってたのはありますね。まぁ結構、苗木たちが助けに来る、まぁ実際偽苗木とかも来ちゃいますけど。というとかこう胸熱展開みたいのを、こう盛り込みたいと思って、自分の中ではこう、ジャンプっぽく熱い展開、ラストの終わり方も、なんていうか、理論とかそういうことじゃなくて、奇跡が起きるぜみたいな感じの、奇跡起こしてやるぜみたいな感じの、気持ちの勝負じゃいみたいな感じのところが、まぁそれジャンプなのかっつったら、分かんないですけど。そういう思いで作ってましたね。まぁおそらくみんな知ってる通り、多分ダンガンロンパ2が一番シリーズでは人気だとは思うんですけど、そういうところでやっぱ一番、ダンガンロンパの中では一番王道作品というか。ま、5章のショッキングさは王道ではないかもしれませんが。6章の終わり方は、すごく王道というか、カタルシスが強いっつうのかな。カタルシスが。ところでやっぱ人気があるのかなっていう、ところがありますね。まぁだからやっぱこの6章、まぁ5章もそうだけど6章の七海も泣けますよね、すごい。江ノ島もね、また江ノ島かいという感じはあるんだけど、そのデカ江ノ島ってだけでまたちょっと違うし。もうこれも10何年以上前の自分のシナリオだから、本当自分が書いたのかなとか分かんないけど、なんかこう、ネットとかでダンガンロンパ名言で検索すると、やっぱ結構名言出てくるんですけど、すげぇいい名言いっぱいあんなと思っちゃいますよね。自分で書いたの忘れちゃってますからね。でもそん中でもやっぱダンガンロンパ2の後半の名言は多いっすね。名言はね、やっぱりね、できる限りシナリオに入れた方がいいんですよね、当たり前なんですけど。何が名言になるか分かんないですよね。「日和ってる奴いる?」って絶対名言だと思って作者書いてないと思うんですけど。「なんの成果もなく」とかも名言と思ってないかもしれないですけど、やっぱり名言になってしまうし。なんかでもなればいいなって感じで、こう入れとくべきかなとは思いますよね。作品を象徴してくれることが多々あるので。そうっすね。2はやっぱそういうところが思い出深いですね。

で、V3。出ましたよ、出ましたよ本当。ダンガンロンパV3のシナリオ6章ですね。よく言われるというか、昔よく聞いた話では本当かどうか分かんないですけど、Amazonとか見ると、ダンガンロンパは5章までは超名作で6章がクソ、ってみたいな感じで、すごい、そんなひどいこと言わなくていいのにって書いてあるらしいですけどね。ま、これはね、なんだろう、一番言い得てんのが、トゥーキョーゲームスのホームページにいろんなクリエイターさんたちからの会社設立のコメントみたいのをいただいたんですけど。その時に虚淵玄さんにもいただいたんですけど、ほぼほぼV3の話というか、ほぼほぼというか設立おめでとうというか、V3はこうだったみたいな、評論みたくなってね、結構長いんですけど、を書いてくださって、でもまぁ本当ありがとうございますよ。いいですよ。書いてくださって、それのね、言葉が本当言い得て妙って感じでしたね。V3の6章は本当、こういうものだっていうのが、まさに言い当ててるなっていう感じで。まぁあんまりね、このV3の6章に関して語ると、賛否両論はあるっていうのは分かって作ってたし、ずっと分かってるんで。逆にこれをこう、なんつうんすかね、擁護するようなことを自分からあんまおっきな声で言っちゃうと、これを貶してる人たちの楽しみっつったら変なんですけど、それを阻害してしまうところもあるし、ユーザーそれぞれが語った方がいいなと思ってるから。もちろんV3ってネタバレNGなんでまだ。だからほぼほぼ語ってこなかったことだらけではありますけど。まぁ僕がダンガンロンパ嫌いになったから終わるとか、ダンガンロンパはこれで終止符を打とうとしてたんだっていうところは、正直全く一切なくて。まぁでもこれ三部作みたいなとこではこれで一区切りだなっていうか、まぁアニメの3とゲームのV3で一区切りだなとは思っていて。で、これを作ってる時に、もう退社したいもうやめたいと思ってたかどうかっつったら、ちょっと覚えてないですけどそんなこともなくて。まぁただただ単純に、ちょっと違うものやりたいなとは思ったと思うけど。ただダンガンロンパも続くんじゃない。別にすぐ俺以外が作ってもいいと思うし、いろんなとこで語ってますけど、僕またいつかやるかもしんないし、とは思ってるし。だから結構そういう声は違うよってことは思ったりはしたけど、別にまぁそれ言ったところでねっていうか。言ったところで別に書いてあるものが全てだし、そこから受け取ったものが全てなんで、別にがやがや言うことじゃないかなと思ってたし。特にこの6章はね、色々議論の題材になってたので、そういう意味で僕が答え言っちゃうとどうしてもそれが答えみたくなっちゃうんで、あんまり言わないようにしてたんですけど、まぁこういうところだから、いいかなとは思うんですけど。

で、そうですね、あんまかいつまんでこれ、6章ね、本当すごいいろんな想いがあって。やっぱ2の人気はあったけど、ジャンプ的なね、ところであって、もちろんそれを狙って。で、次どういう風に作ろうって時に、2っぽいことをそのままやるっていう選択肢が、あるいはもっと王道に行くっていうパターンが、普通のシリーズものとか商売としては正解だと思いますね。ただダンガンロンパっていうひねくれたものをずっと作ってきたスタッフみんなが、もうこっちの方に気持ちが行っちゃったっていうか、驚かせようっていうか。1、2と全く違うものを、全く違う読後感を与えてやろうっていう、そういうとこになってましたね。まぁ実際僕もV3、まぁこのV3ってタイトルもね、53っていうのもなんか会議とかで誰かがふざけて言ったのが、それ面白ぇじゃんみたくなったっていうか。それで採用して、シナリオにくっつけてって、嘘っていうテーマもまた、菅原さんが嘘ってテーマに、システムしたいっていうから、それをシナリオにも入れてこうみたいな感じとかで、色々こう、色んな角度から考えてる時に、こういうストーリーを考えて。まぁその中に、僕の哲学ではないですけど、なんですかね、シナリオを通して、やっぱ今まで1、2人気でキャラクターもすごい好きだって言ってくれて、今もそうですけど誕生日プレゼントを送ったりとかしてくれる人もいて。特にこのゲームってキャラクターがいっぱい死ぬゲームなんで、死んだらおしまいではなくて、みんなの心に残ってる限りはキャラクターは生きてるという風に僕も思ってるし、多分ユーザーも思ってくれてると思ってるから、なんつうんすかね。で、別にフィクションでいいじゃんっていうか。フィクションだろうと好きになったキャラクターで、それがこう自分の人生に影響を与えてんだったら、もうそれはリアルでしょ、みたいな。なんかそういうことをダンガンロンパ風に言いたかったっていうか。うん。

思い出した。これすごくいいこと言うかもしんない。今までの1、2って、苗木君であったり日向が絶望に叩き落とされたとしても、それはユーザーからしたらあらかわいそうな苗木君、かわいそうな日向君でしかないっていうか、同情するしかないんですよ。ただV3ではその同じことじゃなくて、もう1個先、違う絶望そして希望の見せ方をしたいと思って、最原君が一番落とされる時が、ユーザーにとっても一番落とされる時、同じ絶望をユーザーも最原君も抱いてほしいという思いで作りましたね。だからこそ、最原君とユーザーが手を繋いで絶望を乗り越えるみたいな構図にしたかったっていうところが、このV3のこういうシナリオになった構造ですね。まぁちょっとメタ的でもあるし、今までの1、2のように、こうフィクションとして楽しむっていうより、自分にも牙が向いてくるところなんで、それはちょっと受け入れ難いなってユーザーさんが出てきてしまうのはしょうがないなとは思ったんで、賛否両論出るだろうなとは作ってて思ってたんですけど。ただこういう、なんですかね、僕らの中ではこういう風にしないとV3というものの存在意義がないんじゃない、みたいな。やっぱ1は1の面白さ、2は2の面白さっていうのがあったんで、だったらV3はV3の面白さがないとダメだっていうのはあったんで、2のただ続編であってはいけないと思ってたんで。違った感動、違ったカタルシスを与えるために、こういう構造のシナリオにしましたよね。ただここもまぁひねくれてて、これが全部本当かどうか分かんない。そもそも1と2を振り返ってみて、まぁ1と2もそのあとアニメとかやってるから確定事項になったりしてますけど。特にダンガンロンパの1って、密室にこだわってんですよね。外の世界を全く見せないで、密室のまま終わっていく。ま、回想シーンかどうか分かんないけど、映像でちょっと江ノ島が見せる映像があるけど、それも本当かどうか分かんない。もうシュレディンガーの猫じゃないですけど、もう外に出るまで何が本当か分かんない。なんつうか、人間の希望を感じるか絶望を感じるかって、人間のその人の今の心理状況によるんじゃないみたいなところが考えてて、その人がこの状況を希望だと思えればそれは希望になるし、これが絶望だと思えばそれは絶望になってしまうし。ただその気の持ちようで未来が変わってくるっていうのが、ダンガンロンパ1の終わり方みたいなところがあって。それをこう、ユーザーも巻き込んでやっていくみたいなところがV3だなと思ってて。もちろん答えも明かさない。結局これってでも、もしかしたら黒幕はただ言ってるだけかもしんないよね、みたいな。これどう捉えるかはあなた次第みたいなところが、ダンガンロンパV3の6章、エピローグでより強調した部分ですね。

ま、確かにこう、表現がね。にしては表現が。全キャラ出てきて全員ちゃんと収録して、本当にこれは声優さんに申し訳ないなと思いつつ、本当5分ぐらいで終わる人もいて。わざわざ来ていただいてありがとうございます。でも全員出てくれましたよね。こういうのもアニメがあったからっていうのもあるんですよね。やっぱまだ続いてんだなダンガンロンパ、まだこのキャラいるんだなとは思いきや、なんで今回こんなこと言わされんのみたいな感じの、ちょっと言われたりもしたんですけど。でもね本当皆さん出ていただいて、本当ありがたいなっていうところがありますけど。だから、偉大なのは1で、面白いのは2で、衝撃的なのはV3かなって気はしますけど。それぞれの違ったそれぞれの味で、言ってしまったら3つ好き。ま、ずるいっすけど、オチとしてずるいですけど、3つ好きってところですね。

エピローグについて

で、最後にエピローグですね。ま、エピローグ言う必要あるのかな。一応言うけど。エピローグね。ダンガンロンパ1のエピローグは、そうですね、この頃別にダンガンロンパ続編があるなんて全く思ってなかったんで。最後モノクマが起き上がるんですけど、本当ただなんとなく入れただけで、これで続編みんなあると思って口コミで広がってったおかげで、ダンガンロンパ2が作れたと言っても過言ではないですね。ま、その後に『ダンガンロンパ/ゼロ』っていう作品挟むんですけど。で、ダンガンロンパ書いてる時は、全く外の世界とか希望ヶ峰学園のことに関して全然深掘りして書いてなくて。ま、それも僕の本当シナリオに書いてるものが全てでしょ論者なんで。で、まぁ複数人で書いてるわけじゃなくて僕1人で書いてるんで、別に設定がごちゃつくことないっしょみたいな感じで、全く設定を深堀りせずに書いてったんですけど。ま、それを設定を改めてこう巻き直すというか、ちゃんと考えよう、がゼロという作品ですね。小説の『ダンガンロンパ/ゼロ』っていう作品ですね。ま、これのおかげでダンガンロンパ2があるんですよね。ここで1回落ち着いたおかげで2があるって。まぁダンガンロンバ終わった後に、すぐダンガンロンパスタッフはみんないろんなプロジェクトにやっぱ入れられちゃって、まぁもちろん会社だからそうなんですけど、遊ばせとくわけにいかないんで。で、僕もダンガンロンパで結構やりきっちゃったから、もう普通の仕事に戻れないっていうか、もうやりたくなくて。で、その時にこの小説化の話があったんで、これをもうどうしてもやらせてくださいっつって、こうお願いして、やらせてもらったんですね。ま、だから作者は正確に言うと僕なんですけど、印税とかその権利は『ダンガンロンパ/ゼロ』も僕は持ってないので。売れても僕の手元に入ってこないんでみんなブックオフで買ってくれれば全然いいと思います。

で、その後2のアニメ化をするかどうかみたいな話が。ま、ダンガンロンパのアニメがあってまず、アニメのおかげですごくダンガンロンパ1、2が売れて。本当アニメの1のスタッフにはすごく感謝してますけど。アニメきっかけってめちゃめちゃ多いですね。今でもやっぱアニメは見てましたって言う人もすごく多いんで。まぁあれをよく12話に詰め込んだなって。しかもオリジナルに忠実にね。あそこでまぁちょっと話を変えるって選択肢もあったんですけど、当時はやはりアニメを忠実にっていうのが主流だったので、アニメじゃないや、原作を忠実にっていうのが主流だったり、何も足さないっていうのが主流だったんで、それ通りやるけど。12話にあれ押し込むってだけでもかなりの大変な作業なんで、本当よくやってくれたなと思うし、あれのおかげですごいダンガンロンパ知ってる人が増えましたね。で、その後に2もバッと売れて、1・2 Reloadが特に売れたんですよね。で、その後続編、アニメも続編やるしゲームも続編やろうみたいなことになった時に、まぁダンガンロンパ2はやっぱゲームだからこその面白みみたいなのがどうしても6章はあったので、そのままアニメ化はするの難しいかなと思っていた時に、まぁV3もやるからこっちも3もアニメでやりたいみたいな形で、アニメも携わることになりましたね。でも絶望編と未来編を交互にやるっていうのも、なかなかこう挑戦的ですよね。1週間に2回放送してますからね。まぁそれだけでやっぱ結構すげぇことだなと思うし、アニメの、なんだろう、絶望編をやるって言った時に、アルタかなんかでビジョンで流して発表したんですけど、やっぱその時のこう、悲鳴が上がったのは本当に今でも覚えてますね。で、結構やっぱ語ることがちょっと多すぎて、若干こう、説明をかいつまんで勢い重視みたいなとこで行ったのがアニメの3はあるんで、あの倍の尺が欲しかったって言ったらあれですけど。24話週2は死ぬだろうって感じなんですけど。だからちょっとね、説明が足りてない部分はあるはあるんだけど、じっくり好意的な考察を持って見てもらえると、アニメの3はアニメの3で面白いなってのは思いますね。で、アニメの3もね、2の繋がりですけど、2の繋がりとはいえ、あれがあれで、ゲームの2は2で終わりで、あれはあくまでアニメの3で全く別物として捉えてもらっていいんですけど。あっちは好きだけどこっちは好きじゃないのも全然あって構わないと思うんですけど。アニメの3もでも、終わり方未来編、未来編じゃない希望編か。あれも僕はすごい好きですね。本当にやりたいこと、描きたいことが描けたなっていう。ま、奇跡ぐらいこいつら起こってもいいじゃんって思っちゃうっていうか。ま、絶望を与えといてそういう風に思ってしまうみたいなのは、サイコパスなんでしょうか。そういう風に思うんですけど。ま、ちょっとだいぶ話がアニメの方までそれちゃいましたけど。

2のエンディングもね、海を見て、結構広い景色というか、そんな感じで。1と全く違う感じだけど後ろ姿みたいなところで。で、6章、V3のエンディングはV3のエンディングで、何が嘘か本当か分からない、そういう世界込みの終わり方で。まぁエピローグもどれも好きっすよね。卑怯ですけどね。

質問回答

こんなところで23時過ぎてしまいましたが、大体言い終わったんじゃないかな。最後に2つぐらい、3つぐらい質問を手短に答えましょうか。なんかせっかく今まで聞いてくれた、6千人ぐらいも聞いてくれてんだ、多くない?ルノアールぐらいの規模でよかったんですけど。大丈夫なのかなこんな話で、1人で。なんかせっかくなんで、まぁみんながいっぺんにシナリオに質問書いたら追い切れるわけないか。でも大体全部話したよね。レインコードマジでいい作品なんでぜひ買ってない人買ってください。またこれも違う読後感なんですよね。このエンディングの好きさで言えばレインコードの終わり方も好きなんすよね。やっぱ10何年ね、ダンガンロンパ1から数えて10何年やってるから、僕も人間的にも変わってきてる部分はあるし、年を経て。で、社会的にもいろんなことが起きて、その時その時のいろんな感じになってたりするんで、今の僕の気分に一番、自分の気分に近いのはやっぱレインコードかな。好きな終わり方っすね。これはまだ全然今言えないんで、どういう終わり方をするかはすごい、ぜひプレイしていただきたいと思いますけど、1、2、3と全く全然違う読後感で、とはいえ共通してるとこもあって。ぜひやってもらいたいし。あとアクダマドライブなんていうアニメもあるんでね、それもぜひ。ま、それすぐ終わるんで、さくっと、特に頭も使わないで見れるんで、アクションなんで、見てもらうといいなっていう気はしますね。

感想を見てますね。はいはい。いや、ありがとうございますね。色々、こんなにたくさんやってくれてる人がいるっていうのは。すごいっすよね。まぁいい意味でね、期待に応え過ぎる、過ぎるっつったらあれですけど、期待に応えつつ期待に裏切るみたいな感じで今後色々やっていきたいですよね。何をやるかはまだ分かんないですけど。特に質問はなさそうだな。あるけど細かい質問だから、ちょっとその、あのですね、設定的なこととか細かいとこ言うとさ、ごめんなさいね最初言ったようにあんまり覚えてないんですよね。そして適当なことを答えるわけにもいかないので。申し訳ないですけど。あとまぁ細かいこと言っちゃってね、それが本当かどうかってのが固まる、別に僕が答えたことが正解じゃないんですよね、そもそも。もう作品が世に出た時点で正解を持ってる人は誰もいないんで。書いた時の想いがこうだったからとして、それが正解ではないので。V3に関してもそうですよね。じゃあ小高はどっちだと思ってんのって言うけど、別に俺が思ってたからってそれが正解じゃないよと思うんだけど。言ってしまったらね、みんなそれが正解らしいぞーってなっちゃうから、それは当たり前なんですけど。なのでちょっと答えられないっていうとこもありますよね。みんなの楽しみを奪いたくないっていう。

「好きなBGM」。いいですね。やっぱ高田さんの音楽はね、いいんですよね、一発で。ほぼほぼ高田さんの音楽にNGを出したことないっていう。最初にちょっとなんか軽く要望だけ言って、あとはもう上がってくるのは合うでしょって感じで。追加をお願いしたりとかしますけどね。なんかこういう感じの追加してくださいみたいなこと言いますけど。無理ないっすよね。でも好きなの、やっぱでも、裁判の曲とかめちゃめちゃいいっすよね。通常の曲からHEAT UPからHOPE VS DESPAIRの変化とかね。マイナーチェンジなんだけどやっぱ雰囲気上がってきたぜみたいな感じ。と、あと反論ですよね、反論ショーダウンの曲めちゃめちゃいいですよね。ていうか反論いいっすよね。あの反論の、いいっすよね。V3のね、いいんすよね。UIに関して言うと、V3がダントツで好きですね。作品的に、1、2、3の中で。やっぱどんどん洗練されてきましたよね。まぁあとはあれですからね、単純にもうVitaとPS4で作ってますからね。

最後に1個ぐらいなんかコメント拾って。「各キャラへの感想が欲しい」。各キャラへの感想。まぁみんなキャラクター好きだからね。でも1人ずつ言ってくとちょっと大変ではあるけど。動かしやすかったとなるとやっぱジェノサイダーですね。ジェノサイダー、葉隠は書きやすかったかな。霧切も別に書きやすいし。十神も書きやすいしな。1は比較的に書きづらいキャラクターはいなかったかな。そうっすね。朝日奈的な思考も理解できるし。不二咲的な思考も理解できるし。別に全キャラ僕の生き写しじゃないと僕は思ってるんで。僕の、なんつうんすかね、僕の哲学を反映したキャラクターではないと僕は思ってるんで。希望は前に進むともそんな思ってないし。そのキャラクターはそう思ってんでしょうっていう感じではあるけど、理解はできるというか。理解は必要なんで。そういう意味ではみんな理解できるから。1はそんなに難しいキャラいなかったけど、2のね、田中は難しかったっすね。田中は非常に難しかったですね。なんでしょうね。そこまで厨二病作品実はどっぷり浸かったオタクではなかったんで、本当ゲームオタクとか映画オタクだったんで、セリフ回しをそういうキャラクターにしたいなっていうのがあったけど、もうぽこぽこ出てくるような人間ではなかったんで、色々な作品をその時に調べたりとかして書いていったので、まぁ田中は難しかったですね。澪田もちょっと難しかったかな、ネジの外れ方がちょっとジェノサイダーとも違って。澪田は難しかったし。西園寺は全然大丈夫。陰険な悪口は結構簡単に書けるっていうか。逆に罪木のリアクションとの西園寺のバランスの取り方がちょっと難しかったですね。行き過ぎたかもしんないけど、なるべく行き過ぎないようにしようとは頑張ってしてました。もうキャラが走り出しちゃうと、もう止めらんなくなっちゃうんで。確かに花村はちょっと下ネタ多すぎましたね。今となっては書くのも難しかったのかもしれないですね。V3はでもキーボのロボと王馬の話とかもめちゃめちゃ楽しかったけどね。ロボットいじりみたいな、息がガソリンくせぇみたいな、「ガソリンではないです!」みたいな。ああいうのすごい好きですね。「ロボット三原則に反しますよ!」みたいな。しかも大して取り柄もないみたいな。ロボットのくせにFAXがあるとか。まぁネタキャラですけど、すごいキーボは楽しかったですね。難しかったのは、まぁみんなV3に関しては成長っていうか、成長度合いというか、キャラがどんどん気持ち的に変わっていくみたいなとこがあったんで、そういう意味では一応全キャラ繊細に描いたつもりではありますね。ま、難しかったっつったら、やっぱ天海かな。天海はなんていうか、まぁオチの方に影響してくるけど、そういうことがあっての1章の天海だったりするんで。口調でどこだけ思わせぶりなことを入れようかとか、こいつだったらこういうこと言われた時にこう考えなきゃ変だよなとかがあるから、どの程度こう抑えようか、でもみんなの前じゃ隠すよなとか。ただやり直した時に、あぁだからかとか思わせる場面も欲しいなとかで、いうのが結構ありましたね。そういうとこが難しかったですね。

おわりに

ていうことで2時間も喋って、仕事も今日頑張ったし、疲れちゃったのでそろそろ終わりにしようかなとは思います。まぁもしスペースで今度やるときには誰か、1人で喋るの寂しいですね。だからこそ他にはない感じで詰め詰めで喋れたかなって気はするし。大体言えた、言った方がいいことは言えた気はするので。最初ゴタゴタしてすいませんね、本当。練習してからやれよっていう話はありましたけど。今日の夕方にかけてまでで終わらせる仕事をなんとか終わらせてからこれに取り込もうという一心で仕事を頑張ってたので、練習できませんでした。まぁそんな感じで。10万人突破の視聴ありがとうございました。ダンガンロンパはね、本当ユーザーの皆さんが作ってくれたおかげで、そこまで別になんつうんすかね、売れ線のゲームでもないし、ドーンとした作品でもないけど、こう本当いいぐらいのとこに収まってくれたっていうか。まぁ本当僕とか小松崎君とかが最初に言ってた語り継がれるカルトゲーム作ろうぜみたいなサークルノリで始めて。で、そこに高田さんも入ってきてくれて、いろんなスタッフが一緒に楽しんで作って。それがこう、ちょうどいい塩梅で、ちょうどいいぐらいに売れ、ちょっと売れすぎたかな。もう、そうですね、売れすぎると大変ですよね。でもまぁそういうちょうどいいところで収まってくれたというか。だからこうじわじわやってくれる人もいるし、あれ面白いらしいよっていう、知る人ぞ知るみたいな感じのをずっと続けられてこれるっていうのは、本当ありがたいし。まぁ今回聞けてる人は、海外の人はほとんど聞けてないとは思うんですよ、日本語でこんだけ喋ってたら。字幕も出ないし翻訳も。なのですが、まぁ海外の人たちもね、その同じ気持ちでどんどん広げてくれたおかげでこう、ずっと残っていける作品になってるんで、本当ありがたいなと思いますし。そのおかげでね、今もトゥーキョーゲームスって言って、僕と小松崎君と高田さんとか、まぁ打越さんは、よそからっつったらあれですけど。まぁ他にもしまどりる君とか小泉君とかダンガンロンパの頃からやってるスタッフもいるし。レインコードでスパイク・チュンソフトの開発とも同じようにね、ダンガンロンパの頃と同じように、これ面白いんじゃね、どんどん詰め込んじまえみたいな感じで作れて、本当最初の頃にやってたサークルノリをずっと続けられてるっていうのは本当幸せだなっていう気がしますよね。なので本当ちょうどいい、大変なことは色々あるけど、ちょうどいい塩梅でやれてると思うので、それは本当ダンガンロンパのおかげだなっていう。ダンガンロンパがあって一番良かったなと思うのは、本当僕ら、作ったスタッフだと思いますね。

そんな感じで、長々とありがとうございました。また機会、ないと思うけど、あったらスペースやるかもしれないです。ま、多分やんないと思いますけど。てな感じで、なんか感想とかぜひハッシュタグつけて呟いてくれるとね、ダンガンロンパとレインコードって書いてあるからなんだろうと思った人がダンガンロンパとレインコード買ってくれるかもしれないので。よろしくお願いします。こんな感じで長々と20分オーバーしましたが、長々とありがとうございました。まだ作品はたくさんね、残り続けるので、ダンガンロンパとレインコード。引き続き楽しんで愛してもらえると嬉しいです。ありがとうございました。って形で終わりまーす。