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お前が面白くしろ

今回も、奈良クラブ在籍中の、とある日の哲くんとの会話について。

サッカーチームというのは、週末の公式戦に向けて逆算して練習していくのですが、試合の前日は、リラックスするためにレクレーション的な練習をすることが多く、みんなでわいわい盛り上がることが目的のトレーニングをしていました。

この日の最初の練習。2チームに分かれ、リレーの対決でした。
しかし内容が簡単で、特に頭を使うわけでもなく、動きが複雑なわけでもなく、僕はあまり楽しめなかった。

同じチームで前に並んでいた哲くんに「これ、何が面白いんですかね?つまんなくないですか?」と言うと、彼は

お前が面白くするんだよ」と。

この言葉がかなり重くのしかかった。

もしかしたら、哲くんも面白くないと感じていたのかもしれない。
でも彼は、誰かをいじったり、変な動きをしながら走ったり、笑いを誘い盛り上げようとしていた。

その姿を見て、つまらないと決めつけ、何もしようとしなかった自分が情けなくなったし、人としての浅さを痛感させられました。


少し話はずれますが、例えばすべらない話。
あの番組がなぜ面白いか。
話が面白いのは間違いないんですが、周りの人の影響も大きい。

全員が話者の方を見て、ニヤニヤ笑いながら話を聞く。楽しそうに頷き、相槌を打ち盛り上げる。オチの後は全員で大爆笑。
参加者みんなで、話者をさらに面白くしていると思うのです。


以前こちらのnoteで、僕はこんなことを書きました。

「お前の話にはオチがない」って言う人、たまにいませんか?そういう人に対して、聞き手が頑張って落としてあげたらいいやん、って思うんです。
全力で向き合わずにこいつ面白くないと決めつけて、自分と相手を理解した気になるな。ということです。オチがないなら、お前が落とせばいい。

オチがないと感じてしまうのは、聞き手が全力で話者と向き合ってないからだ、ということですが、まさにこれ。
例え、話が面白くなくても、まっちゃんや千原ジュニアにように、大きな口を開けて笑い、手を叩き、良いオチをアシストする努力をする。

「お前、おもんなっ!」は、誰でも言えるから。

強制的に、退屈ななにかに取り組まなければならないときもそう。どうせやるなら、楽しんでやった方がいいに決まってる。
楽しくやる1時間も、だるそうにやる1時間も、同じ1時間です。


雑用、仕事、人生や世の中がつまらないのは、お前がつまらないからだ。お前が面白くしろ。
その作業こそに価値があり、人間としての深さ、味が出る。
そう自分にいい聞かせながら、生きていこうと思います。

読んでいただきありがとうございました!

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