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サウナ・モラルハザードの危険性

「モラルハザード」という言葉をご存知でしょうか。

あるリスクに対する予防策を講じたことで、かえって注意する意識が軽薄化してしまう心理現象のことを指します。

保険に加入した安心感から「事故を起こしても大丈夫」と思い、不注意な行動を取ってしまうことは「モラルハザード」の一例です。

サウナでも同様の「モラルハザード」が起こってしまいます。

それは何かというと、サウナの健康効果を過信してサウナ後に爆食いしてしまうことです。

格闘家がサウナを減量に活用していた背景などもあり、サウナに入ると「痩せる」と思っている人は昔からいました。

往年のボクシングマンガ「あしたのジョー」でもサウナを使った減量シーンが描かれています。

たしかにサウナに入ることで体重が減ることはあります。

しかしサウナで痩せたと感じたとしても、それは体内の必要な水分が抜けただけ。

むしろ体は脱水状態にあるため、減った体重分は水分補給しないといけません。

またサウナでは汗と共に体内のミネラルが放出されてしまい、サウナ後の食事では塩辛いものを欲してしてしまう傾向にあります。

加えてサウナ後には程よい空腹感を感じることもあります。

その結果、普段は摂生していたとしても、サウナ後には塩分の補給できるラーメンにライスを付けて炭水化物のオンパレードということもあるでしょう。

このようにサウナに入った結果、食生活が乱れてしまう。

むしろサウナに入れば入るほど不健康が加速してしまうということはあり得るのです。

これは「サウナ・モラルハザード」とでも呼ぶべき事象でしょう。

「サウナで痩せない」の正体は、この「サウナ・モラルハザード」にあるかもしれません。

某芸人のカロリーゼロ理論のように、サウナに入ったから全てチャラとはなりません。

サウナ後には何を食べても美味しく感じるのですから、サウナに入った後こそ健康志向のヘルシーな食事を心掛けても良いかもしれません。


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