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負けてたまるかコノヤロー

俺は音楽を幅広く聴くタイプである。もちろん何年もずっと好きなアーティストもいれば、ある1曲だけが好きというアーティストもいる。ある曲を聴けば「あぁ、〇歳のころあの場所で△△してたなぁ」などと思い出も蘇ることも多々あるものだ。そこで俺の中でとある思い出を鮮明に思い出させるとともに人生を支えた名曲を一つ紹介したいと思う。

鳥ボーイと稲妻

看護学生だった俺は遠距離の彼女がいた。彼女はたまたま俺の地元を一人旅で観光していて俺のバイトしていた店にタクシー運転手に勧められて来店したという。入店してきた彼女を見た時に稲妻が走った。シンプルに一目惚れをしていたのだ。一人旅の彼女とは奇跡的に会話が弾み、俺のバイト終わりにおしゃれなお店でお酒を飲もうということになった。そして別れ際に彼女から「とても楽しかったので次回はぜひ私の地元に来てね」と連絡先を交換することになった。

そして約1カ月後には彼女の地元で手を繋ぎながらデートを楽しむ俺がいた。そうあの時の稲妻は、青い稲妻となり『ゲッチュー』したのだ(古い)

鳥と雪の女王

そんな彼女と交際が始まり。俺が看護師国家試験を控えた年末年始。彼女と会うとよそよそしい。というより明らかに冷たい。雪の女王かなと思えるほど冷たく、俺は『ありのままの姿を見せるのよ』ばりにずっと自然体で接しているのに「どないなってるんや…」と感じていると、

「好きな人ができた。むしろもう付き合っている。別れてほしい。」

彼女からの痛恨の一撃。鳥ボーイは死んでしまった。。。

「少しも寒くない…ことないわ…」

そう、この世で一番シンプルな理由でフラれてしまったのだ。しかも詳しく聴くと「国家試験に影響がないように伝えるタイミングをずっと見計らっていた」などと供述しており、鳥ボーイは重症から重体へ変化する。

薄っぺらなメモリアルと化した

もうどう頑張っても巻き返すことはできないことは、若い俺でも悟ることは容易だった。彼女との別れを終えて国家試験まで残り1カ月。ズタボロのメンタルになった俺は明らかに集中力を欠き勉強が手につかなくなっていた。

「このままでは…落ちる……」

こんなことが脳裏によぎったときに心の奥底から、

ふつふつと怒りが沸き…

反骨精神に火がつき…

心の眠れる獅子…否、鶏が目を覚ましたのだ…


「これで国試まで落ちたら、カッコ悪すぎるやろ…」


その時から俺の敵は厚生労働省ではなく元彼女となり、フラれた反動で落ちることだけは避けてやるという強い気持ちとともに、「〇してやる」(自主規制)というような感情をさらに超越したものが常に心にありつづけたことを今でも忘れない。そしてこの黒く濁りきった、しかし純粋で強い攻撃的なモチベーションを代弁したかのような1曲を常に爆音で聴きながら国家試験に向けたラストスパートを乗り切るのだ。

見事このロックな力で国家試験を合格し自分のメンタルを回復させることに成功した俺はこの曲を一生忘れることはないだろう。まさに俺の勝負曲といえる。

それでは聴いてください

マキシマム ザ ホルモン で 『ぶっ生き返す!!』

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#私の勝負曲 #看護師国家試験 #鳥ボーイ #失恋ソング


皆さんにも勝負曲や、支えてくれた曲、思い出の曲ってあると思います。色々あった2020年、メディッコメンバーを支えた1曲をまとめた座談会はこちら!よければご覧ください!


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