旧東海道ウォーク㊽ 関宿→坂下宿
2023年9月17日(日)。
歴史的建造物が残る関宿を出発、鈴鹿峠の下の宿場町である坂下宿へ向かいます。
1.市之瀬
2.鈴鹿馬子唄
3.<第四十八番>坂下宿
1.市之瀬
亀山市の運動施設の中にある、温水プールなどの施設でした。
「B&G(地名)海洋センター」は全国各地にあり、たまたま山の中だから「なぜ?」となってしまいますね。
ボートレースの収益金を原資に全国に建設して無償提供、とありました。
うなり声をあげて動く不思議な大石を、弘法大師が供養すると静まった、とか。
弘法大師、杖を突くだけであちこち温泉や井戸を探りあててますが、ここでも魔力を発揮ですね。
「オークワ」は、和歌山に本社があり、関西や東海地方に150店舗以上を持つチェーンストア。
創業者の大桑一族は、三重県出身。
鈴鹿川もかなり細くなり、水面は周りの樹木に隠されてしまってます。
ひたすら上り続けます。
国道上を進むので、車が登れる程度の傾斜ですが、坂下宿の先は完全な峠道になるので、もっと険しいはずです。
空模様も時折小雨が降ってきて、峠道で雨になるのは避けたい・・・。
2.鈴鹿馬子唄
一里塚を過ぎてすぐ、旧道を右へ分岐します。
坂下村が関町に合併、その後2005年に関町と亀山市が合併し新制亀山市が誕生。
旧関町について調べてみると、町の花がシャクナゲ、町の鳥がキジ、町の獣がシカ、町の木がスギ。それぞれが描かれてましたね。
鈴鹿馬子唄(すずかまごうた)。
急な峠を越える馬子たちによって歌い継がれた民謡です。発祥は三重県(伊勢)側だと言われてますが、峠を越える馬子たちの組織は両側にあるわけで、反対の滋賀県(近江)側にも残っています。
三重側では「正調 鈴鹿馬子唄」として本家筋を主張し、滋賀側では「鈴鹿馬子唄 全国大会」なるイベントを主催しているとか。
会館の脇の旧東海道には、五十三次の宿場名を記した標柱が並んでいます。
昭和13年に建築された木造校舎は、国登録有形文化財に指定されています。
今でも立派な姿で保存、そして活用されているのは、うれしいですね。
3.<第四十八番>坂下宿
坂下宿(旧名は阪之下宿)は、かつては本陣3軒と脇本陣1軒があり、峠下の宿場として栄えた、とされています。
しかし現在の坂下集落はひっそりとしていて、その面影はありません。他の宿場に見られた「観光案内」や「説明板」なども、ほとんど設置されておらず、亀山市観光協会のHPにも「亀山宿」「関宿」がメインです。
亀山市のコミュニティーバス。
平日のみ、1日4本運行。
関宿の「志ら玉」は、ここで製造しているそうです。
庫裏の玄関は、松屋本陣の玄関を移築したもの。坂下宿本陣の唯一の遺構です。
3軒の本陣が、松屋・大竹屋・梅屋、脇本陣が小竹屋。
すべて、松竹梅がついてますね。
2005年の調査で、戸数89軒、人口147名だそうだが、その後も過疎化は進んでいるように思われます。
いよいよ鈴鹿峠越え、そして近江国へ向かいます。
関宿→坂下宿
距離 6.6km
所要 1時間40分(休憩除く)
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