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旧東海道ウォーク㉕ 金谷宿→日坂宿

2023年2月25日(土)。
難所「小夜の中山」越え。
石畳の急坂と、広大な茶畑、昔ながらの旅籠が、非常に印象的でした。

1.金谷坂
2.菊川坂
3.青木坂
4.小夜の中山
5.七曲り
6.<第二十五番>日坂宿


1.金谷坂

「金谷大橋」という名の小さな橋を渡る ここが金谷宿の西見附跡
いきなりの急坂
秋葉山常夜灯
県道473号にぶつかり、いったん右に
県道を渡り、反対側に向かう
さらに続く急坂
金谷宿の石畳の案内
金谷宿と大井川の方向を見下ろす
この傾斜、半端ない
金谷坂の石畳の案内板

金谷坂は、急坂に加えて粘土成分が高いために、かつての旅人は特に雨の日には難儀を極め、一部に石畳が造成されました。
明治以降、石畳は掘り起こされて舗装道に変更されたが、平成に入ってから地元の活動により、復元されています。

ここから石畳
牧ノ原台地の丸石を敷き詰めている
すべらず地蔵尊 受験生にご利益あり
地元の「一人一石運動」により復活した石畳 地元愛が詰まっている
登り切って石畳は終了
牧ノ原台地に広がる茶畑
茶畑の前に現れた「コーヒーハウス」 いい雰囲気でお客も多い

2.菊川坂

諏訪原城址 今日は先を急ぐのでそのまま進む
県道を横断
下りの菊川坂の入口
東屋で休憩
ここも平成に入ってから、地元の活動で石畳が復活
案内板
結構急な下り坂
車道を横断
一部の区間は江戸時代の石畳がそのまま発掘されている
バイパス道路の工事中
菊川坂の石畳は終了
Y字交差点は右方向へ
高麗橋
渡る川は、菊川
間の宿 菊川  住所は菊川市ではなく島田市(旧金谷町)
一軒づつ名前が書かれている
急坂と急坂の間にあるこの地で、旅人は一服しながら休息をとったことだろう

3.青木坂

小川を渡り、この分岐を左へ
旧道は、この車道の向こうの石段を登るのだが、現在は通行止め
う回路の案内に従い、左へ進む
菊川神社入口の角を右折
菊川神社の前を通り、坂を上る
工事中野バイパスの下をくぐり、右へ
本来なら、ここに出てくるはずだった
青木坂を上る
かなりの急坂
後ろを振り返ると、急な傾斜がよくわかる
谷間に広がる茶畑
青空と茶畑
島田市と掛川市の境  川や尾根ではなく、いきなり現れた市境

金谷から掛川に至る区間、JRや高速道だとトンネルで一気に通り抜けるだけだが、地図をよく見ると短い区間に急坂が連続していることがわかります。旧東海道はこの地形に忠実にたどり、美しい風景や特産品、様々な史実や言い伝えを、私たちに残してくれています。


4.小夜の中山

坂をほぼ上り切ると、集落が現れました。

佐夜鹿(さよしか)という地名
久延寺 山門
久延寺 本堂
夜泣き石の伝説

ここ「小夜の中山」は、東海道でも箱根と並ぶ難所だったそうですが、県境でもなく、有名な山や峠もないので、今一つ知られていない気がします。実際に私も、ここまで険しいルートだとは知りませんでした。
過去には多くの旅人が、この山越えの厳しさを歌や絵画で残しています。

小夜の中山 案内図
「子育て飴」の老舗 扇屋
茶どころ 緑茶いっぷくしませんか
この先、下りが始まる
小夜鹿の一里塚跡 江戸から五十六里目(五十四・五十五里目は不明)
塚らしきものは残っている
蓮生法師 歌碑
藤原家隆 歌碑
松尾芭蕉 句碑
馬に寝て 残夢月遠し 茶のけぶり
青空と茶畑
芸術的にも感じさせる風景
夜泣き石跡
広重の浮世絵 急坂をデフォルメに描いているがわかりやすい

5.七曲り

この区間で4つめの急坂、最後は「七曲り」です。
「傾斜が急」+「薄暗い」+「道幅が細い」+「急カーブの連続」という、交通の難所を、ゆっくり下りていきます。

七曲りのスタート
スタートからすぐ、下から見上げるとこのような感じ
くねくね下る
ヘアピンカーブ
この高低差は驚き
七曲りのゴール間近 国道1号日坂バイパスが見えてきた
納得の説明板
国道1号を越え、日坂宿へ

6.<第二十五番>日坂宿

街道の風景
秋葉山常夜灯
日坂宿の絵図
日坂宿の 説明板
本陣扇屋跡 16:00通過

家々の軒先には「〇〇屋」と屋号が書かれた札が掲げられていました。
地元の方と少しお話させていたき、街道沿いのすべての家で出すようにしてるとのこと。

屋号
屋号
問屋場跡
旧旅籠屋 池田屋
掛川バスサービス バス停
脇本陣 黒田屋跡
最後の問屋役を務めた伊藤邸(屋号 藤文)
藤文の裏手にあるはなれ
藤文の裏手の蔵
藤文の勝手口 地元の子供たちの作品展示
旧旅籠屋 萬屋
16時を過ぎていたが、ご厚意で中の見学をさせていただいた 感謝
庶民の旅籠だったそうだ
「せっかくだからどうぞ」と、もう一軒の旅籠も見せていただけることに
旧旅籠 川原屋 こちらは上旅籠にあたる
中庭から
内部の様子
確かに上旅籠の趣はある
秋葉山常夜灯
高札場跡
下木戸跡 日坂宿の出口
古宮橋を渡る

日坂宿は、鉄道や高速道路のルートから外れ、駅もインターチェインジもなく、あまり知られていないですが、地元の方々の優しさや温かさを感じられたような気がします。
思いがけず旅籠を見学させていただき、ありがとうございました。

金谷宿→日坂宿
 距離 6.9km
 所要 1時間55分(休憩除く)

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