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BIRTHERs' INTERVIEW Vol.5 / 株式会社DIK&Company 代表取締役 中田 元樹さん


こんにちは!BIRTH事務局 / BIRTH LABコミュニティマネージャーの比嘉です。
今回は、受講することでExcelが鬼速で使えるようになるという噂のExcel Campを行う、㈱DIK&Company代表の中田元樹さんにお話をお聞きしていきます。

ExcelCampで知られるDIK&Companyってどんな会社?

比嘉:中田さん、よろしくお願いします!早速ですが、㈱DIK&Companyについて教えてください。

中田さん:DIK&Companyは、2018年8月に創業しました。
現在は業務委託やインターン生も合わせて30名規模で、主に二つの事業を行っています。
一つ目が企業の研修や個人向けに開催するExcelとPowerPointのスキルアップ研修。Excelが苦手な方や初めての方でも、実践ですぐ使えるスキルを増やすことができます。先日もBIRTH LABでも、研修をさせていただきました!

二つ目がDI/DXコンサルティング、開発運用です。これからIPOを目指すような急成長企業を中心に、DXを進めたい企業の戦略、企画、システムの開発、運用をワンストップでお手伝いしています。

大冒険しないタイプ、の中田さんが起業をしたワケ

比嘉:中田さんのご経歴を見ると、予備校からITコンサルへ大きくキャリアチェンジをされていますが、どのような背景があったんですか?

中田さん:東進ハイスクール時代、社長室に配属になり、自分の想いや作りたいものが、実際の仕組みやサービスとして形になっていくダイナミックさがかっこいいなと思いました。やりたいことが明確にあったわけではないのですが、自分も起業がしたいと思い、手に職をつけるために転職を決めました。そこで業務改革のコンサルタントとして膨大なデータを扱う中で、データやExcelに強くなり今の事業のきっかけとなりました。

比嘉:今世間で起業に興味がある方って増えていると思うのですが、実際に起業をすることって勇気がいることじゃなかったですか?

中田さん:僕にとってはすごく勇気がいることでした。
会社員時代から、副業としてExcelCampをやっていて自分でも始められそうだなという実感はありました。
でも、一番大きなきっかけとなったのは、人間ドックで癌と診断されたことですね。初めて死を身近に感じて、もし人生があと3~5年で終わるとしたら自分は何をすべきなのか考えました。そこで、もっと人に求められることをやって喜んでもらいたいという想いが出てきて、今の自分が一番たくさんの人に喜んでもらえるのは、たぶんExcelを教えることだなと思ってすぐに会社を辞めました(笑)
あとから誤診だと判明したんですが(笑)やるしかないって状況でしたね。
ほんとにただの誤診だったので、今は何の病気もなく、超元気です(笑)

データを基に勝つ戦略を

比嘉:そんな背景が!中田さんは、人に喜んでもらいたいという気持ちが強いんですね。

中田さん:そうですね。会社を拡大したいという気持ちはもちろんありますが、絶対に上場するぞ!のような野心はあまりなく、今関わっているお客様が成果を出すための支援ができて、関わっている方がハッピーになってくれることに一番興味があります。
DIK&CompanyのDIKも、『データの力で(D) 生き方(I) 革命(K)』の略で、データを元に正しい判断で勝ち筋を作り、お客様に貢献したいという想いが込められています。
50社近くのプロジェクトに関わる中で、うまくいく企業と伸び悩む企業の差はデータを基にしているか、感覚でやっているかの違いだと少しずつわかってきました。
自社でも経営判断を行う際には、必ずデータからシミュレーションをして戦略を考えるようにしています。

比嘉:大きな失敗をしない戦略が成功の確率をあげるんですね。

中田さん:そうですね、今までいろんな失敗をしてきました。お客様に期待していただいたものを返せない時は本当につらいので、そのようなリスクをどうやったら減らせるのか数字で管理しています。

痛みを共有し、徹底的に議論できるチーム力の裏にあるのは?

中田さん:最近は、失敗やインシデントをコアメンバー全員で共有し、全員が自分事(じぶんごと)として捉える文化ができてきました。失敗した人を責めたり、一人で抱え込むのでなく、インシデントの原因構造に目を向け、同じ種類のリスクを仕組みで軽減できないか徹底的に話し合っています。このプロジェクトは社内で「リスク100分の1プロジェクト」と呼んでいます。

プライベートでも、みんな仲が良く、人間関係のトラブルが少ない会社だと思いますね。
実は仕事以外でも、会社のメンバーと音楽やバンド、ダンスをやっていて、『DIKアートフェス』というイベントを行っています。

比嘉:おぉ!皆さん歌ったり踊ったりできるんですか?

中田さん:そうです、僕がダンスを習い始めてすごく楽しくて、一億総ダンサープロジェクトと称して身内を誘ううちに、参加する人が増えていきました。ダンスは第二の言語。言葉が通じなくても誰とでも仲良くなれるし、健康にも良い。どんな人でも無邪気になれるので、ダンスを通してコミュニケーションを取ることがすごく好きです。あと、個人的にはギターを弾くことが心の底から好きですね。
BIRTH LABの方も、バンドをやりたい、ダンスをやりたいという方がいたらぜひ一緒にやりたいですね。BIRTH神田によくいますので、興味ある方は声をかけてほしいです!

前回の『DIKアートフェス』


たくさんの人をハッピーにするDIK&Companyの戦略

比嘉:これからやっていきたいこと、未来に向けて今取り組んでいることはありますか?

中田さん:今自分の中で、『1対1』『100分の1』という2つの数字が鍵になっています。

『1対1』というのは、今の二つの事業の割合を1対1にしていこうという自社の戦略です。
今はDX事業の方が売上の比率としては多いのですが、ExcelCampは本当にたくさんの方に喜んでいただける内容なので、さらに拡大していきたいですね。また、研修事業は利益率も高いのでExcelCampの売上を増やすことで、社員や業務委託の方にちゃんと給与として還元したいとも思っています。

『100分の1』というのは、先ほどお話したとおりDX事業においてプロジェクトのリスクを100分の1にするための仕組みづくりを指しています。例えば、スケジュールは先まで見えているのかといった項目それぞれに点数をつけて評価しています。感覚じゃなく、基準をもって評価修正することで大失敗を避けることができます。どんなプロジェクトにも応用できるものなので、これがちゃんと運用できたらお客様も、会社のメンバーも、業務委託先の方々も、もちろん僕自身も、たくさんの人をハッピーにできるんじゃないかと思っています。

『1対1』も『100分の1』も、どうしたらみんながハッピーになれるか考えた結果、指標として出てきた数字ですね。

比嘉:中田さん、ありがとうございました!

BIRTH WORK神田にて

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中田元樹
株式会社DIK&Company代表取締役
東進ハイスクール校舎長、社長室担当を歴任、その後日本IBMを経て、NTTデータ経営研究所にて業務改革のコンサルティングを行う。業務改革、システム構築、固定費削減、グローバル物流改革など多岐にわたる分野において、データ分析に基づいた意思決定支援プロジェクトに従事。Excelを用いた業務分析(ABC/ABM)を得意としている。


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