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東北・東京のコワーキングスペースが、なぜ業務提携?個性が共創する価値を信じて(enspace・BIRTH 代表対談)

こんにちは、BIRTH事務局の内田・松尾です。

先日「仙台のコワーキングスペースenspaceとBIRTHが協業を始めます」というニュースを発表しました。

きっとこの発表だけを見ると…

「なぜ東北と東京のスペースが業務提携するの?」

と疑問を持つ方も多いはず。そこで、なぜ異なる地域のスペースが協業していくことになったのか?enspace代表の吾郷さん、BIRTH代表の髙木に、業務提携の背景・想いを語ってもらい、このnoteでみなさんにお伝えできたらと思います。

未来にワクワクする、吾郷さんと髙木

キーワードは「想い」「個」「群」

一言では、表しにくい。それほどに可能性に溢れた、今回の業務提携を、ひとりでも多くのみなさんに知ってもらえたら嬉しいです。

自己紹介 & enspace・BIRTHについて

内田:簡単に自己紹介と、経営している場の紹介をお願いします。

吾郷:エンスペース株式会社代表 吾郷 克洋です。今年、ちょうど47歳。広島から出てきて、今25年ぐらい。東京の方が長くなりました。25歳で独立したので、事業を始めてからは、22年。エンライズホールディングスという会社を経営しています。今回の事業提携の主役は、そのグループ会社のひとつ、東北最大級のシェアオフィス・コワーキングスペース「enspace」です。

事業全体としては「〇〇*DX*Glocal」を掲げ、デジタルの力を活用して、本質的な課題解決を目指しています。よろしくお願いします。

髙木:髙木ビル・BIRTHプロジェクト代表の髙木です。2011年に起きた、東日本大震災をきっかけに、不動産に「新たな価値」を創りたいを考え、入居企業の敷金を無くしたり「企業の成長に伴走する」ビル経営に取り組んでいます。東京の麻布十番・虎ノ門・神田にある、コワーキングスペース・シェアオフィスのBIRTH LAB・WORKはその一環。

▼ BIRTHにかける、髙木の想いはこちらにも

「建物を借す」ことではなく、施設に関わる「人」に焦点を当て、いかに不動産を介して、想いに寄り添い、成長に伴走することができるか?を考え続けています。

最近は、不動産から派生して、キャピタル事業や、レストランと協働した飲食事業、地方自治体との街づくりなど、さらに可能性を広げている最中です。

異なる地域のスペースが業務提携を結ぶ意味とは?

内田:それぞれの想いがありながら、同じ「場の運営」に取り組まれているんですね。おそらく、今回の業務提携のニュースを見て、多くの方が気になるのが、異なる地域のスペースが業務提携を結ぶ意味かと思います。おふたりは、どのように考えていらっしゃいますか?

髙木:地理的な意味は、そんなにないと思っています。

ただ、どちらのスペースも「伴走する」をキーワードにしていたり、想いの部分に共通点があるんですよね。それぞれに関わる人々には、共通した心の地図があると思っているので、その地図を持っている人は、どちらのスペースも、行き来することになるんじゃないかな。

吾郷:共感です。想いと熱量かな、と思っています。場のエネルギーって惹き合うものがあると思っていて、それが一番の理由かな、と思います。

私は、自分の事業を「東北」で行うことにこだわってます。震災があり、痛みを経験したからこそのエネルギーがある。東北の復活・成長が、日本の未来に与える影響は大きいはず、と信じています。

この復活・成長の幅を拡大させることを考えたら、一個人・一企業だけでは、できることが限られます。だから私は「想いのある人たちと組んで、面白いことやろうぜ」と思っていて、今回の業務提携も、その想いを形にしたひとつです。

少年のように、楽しそうなふたり

内田:今もおふたりからビンビン、想い伝わってきてます。現場にいても、代表の想いがメンバーに伝わり、使ってくださっている方にも伝わっているなと感じますね。

この業務提携によって、生まれていくもの

内田:業務提携式を終え、ここからがスタートかと思いますが、今後特に期待していることってなんでしょうか?

吾郷:そもそもなんですが、私は、コワーキングスペースの運営以外に、ITエンジニアの育成をしています。時間はかかるけれど、人の育成・人の成長が事業を育てると信じています。

想いがあるだけでは、何もできない。何かを成し遂げるためのスキルが必要で、これからの時代、ITのスキルは、きっと地域や社会を良くすると信じて、この事業を行っているんです。

事業を続ける中で、育成したエンジニアたちが集まる、ひとりじゃないな、と思えるような拠点が必要だな、と思ってenspaceを作りました。創業して5年、やっと土壌が整い、さらにここから、このスペース・関わるみなさんが発展していくことを考えた時、自分たちの力だけでは物足りないな、と思ったんです。一緒に発展していく仲間を見つけ、スペースや知見、人脈、様々なものをシェアすることで、発展の幅が広がると考えています。

そしてやっと、今回BIRTHという想いを共にする仲間を見つけられたので、お互いのありとあらゆるものをシェアしあいながら、発展していけたらと思っています

髙木:もう全部言われちゃった感があるよね(笑)

BIRTHが東北へ、一企業として、スケールしていくのもいいんだけど、BIRTHとenspaceがあるから面白い。異なる個性が手を繋ぎ、コミュニティを作っていくことが、この業務提携の面白みだと思っています。

きっとさ、この協業を発信していくと、きっと全国から「混ぜてよ!」という声が届くんじゃないか?って、期待してる。enspaceとBIRTHが繋がることから、他にも、様々な繋がりが生まれていくって思ってるんだよね。これは、遠い未来じゃなく、近い未来に。

どんな事業も、基本は「人」。人同士が繋がり、想いを共にすること、同じ感動を目指すこと、に未来を動かしていく力があるって、ガチで信じてる。吾郷さんも僕も、昭和50年代生まれだからかな、男気を見せたいし、未来にロマンを感じてるところもあるよね。

きっと、今回の繋がり、これから生まれる繋がりが「今の時代に足りないものを埋めるんじゃないかな」と信じています。

「スケール」ではない未来があるとすれば、どんな未来?


内田:何か今までのビジネスにはない未来を感じています。キーワードとしては「スケール」。おふたりは、これから目指すものが「スケールではない」とすると、どんな未来が頭の中にありますか?

吾郷:私は、もちろんスケールに価値があると思っています。あえて、そうじゃない側面で言うと、キーワードは「集団」と「個」かな。僕は、会社は「従業員で成り立っている」というより「人の集合体」だと思っています。働く人、ひとりひとりが「タレント」となり、自立した個として会社の中で輝いていくこと。人生の長い時間を会社や仕事に費やすわけなので「自分の魂をいかに燃やせるか?」を大事にする世界、がいいなと思っていますね。

髙木:私も吾郷さんと同じく「個」に注目しつつ、個が「群れ」を成し、強くなっていく未来を信じています。別々の組織でも、コンペティターでも、群れをなすと、新たな価値が生まれるんじゃないかな、と。

BIRTHに入居しているメンバーで、ZEBRAS AND COMPANYっていう会社があるんだけど「企業価値は単なるスケール拡大ではない」そして「一営利企業だけで価値を創るのではなく、シマウマの様に個々の想い・価値が群れを成すことで社会的価値が高まる」という素敵なフィロソフィを掲げていて、今回のenspace×BIRTHもそんな群れの始まりなんだと思います。

この新しいあり方で、社会を生き抜くのは、厳しい道のりだと思っています。稼ぎを追った方が楽かもしれない、でもきっと「個が群をなすこと」を追求する先に、新たな喜びがあると思ってる。

いやぁ、この業務提携って、一言で言いにくいね。だからこそ、いろんなものが隠れてるかも。これからの可能性は、無限だなと思ってる。楽しみだな。

enspace・BIRTHのコミュマネも含めて、がっちり協業の儀

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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

想い溢れてスタートした、この業務提携。まずは、enspace・BIRTHを月額会員としてご利用いただく方々が、どちらのスペースもご利用いただけるよう、利用範囲を拡大しました。

さらにこれから、どんな繋がり・取り組みが生まれていくのか、乞うご期待。レポートもお楽しみに♪

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