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BIRTHERs' INTERVIEW Vol.8 /ISHIDA C&T OFFICE 石田 航さん

こんにちは!BIRTH LABコミュニティマネージャーの比嘉みなみです。
今回は、週末よくBIRTH LABを利用してくださるISHIDA C&T OFFICE 石田航さんにお話を伺います!

石田さんは、LABで開催したイベントに参加されたり、プロモーションビデオを動画編集が得意なBIRTHオペレーター田中優光に依頼してくださったり、いつも積極的に関わってくださっています。
普段どんなことをやっていらっしゃるのか、どんなことを考えているのか、詳しく伺うのは初めてなので、楽しみです!

アイディアはBIRTH LABのデザインウォールから…?

比嘉「石田さん、今月からご自身の時計ブランドで、初のモデルを発売されると伺いました。おめでとうございます!この時計のアイディアは、長年温めてきたものなんですか?」

石田さん「いえいえ!そんなことはありません。
実はちょうど1年ほど前、BIRTH LABに偶然足を運ぶようになったんですが、仕事の合間にふとBIRTH LAB 内の吹き抜けのデザインウォールを眺めていたら、その壁のデザインが自分の常識からすごく外れていて。」

一度見た方は印象に残っていると思いますが、LABの壁は上部がのめり出るような不思議な構造の棚になっているのです

石田さん「私が長年携わってきた海運の仕事では、船内にどう荷物を安定させて積むかということを考えるので、この構造は自分の中ではありえない発想でした。
そこで自分自身のこれまでの常識に囚われないことをやってみたいという想いが強くなり、今までの様々な経験が結びついて、時計のアイディアが生まれたんです。その場ですぐにまとめて、当時のBIRTHのオペレーターの方に共有させていただきました。」

比嘉「そうだったんですね!BIRTHが少しでも影響を与えられていることはすごく嬉しいです。どのような経験が結びついて時計に行きついたんですか?」

石田さん「海運の仕事の中では、メーカーや商社といった顧客との関係性構築が何よりも重要です。商談の中では相手に信頼感を与えることが必要で、服装も印象を大きく左右するため意識する人が多いです。その中で時計は、近年スマートウォッチが一般的になっているにも関わらず、ビジネスのシーンでは自動巻き時計が好印象とされています。そこで、高級時計よりも質の高い日本製で、手の届きやすい価格帯、かつ、ビジネス用の時計として新たにご提案できることがあるのではないかと思い、このアイディアが生まれました。」

大事なビジネスのシーンに、こだわりの時計を

比嘉「今月発売予定の”I.TARU CLASSIC”にはどんなこだわりがあるのでしょうか?」

石田さん「この”I.TARU CLASSIC”はビジネスの場面で、顧客から信頼感や安心感のあるイメージをもたれることを重視しながらも、他の人とは一味違う輝きがほしい、と思っている人に使ってほしい時計です。
近年、スマートウォッチの登場や、貴金属価格の上昇により、自動巻き時計は一般の人にとって身近でなくなりつつあります。しかし、自分自身のこれまでの仕事での経験上からも、国内外問わず信頼が重視される顧客との商談や接客の場面で着用する時計は、自動巻き時計がまだまだ主流となっています。そこで、手の届きやすい価格帯で、日本製で高い品質の時計を作りたいと考えました。

この"CLASSIC"の特徴は『光の反射』『チビ厚ケース』です。
高級時計の研磨を行う職人の手によって一つ一つ丁寧に研磨されたラグは、湾局面がとくに光を反射し、スーツの手元に高級感のある華やかさを演出します。
また、チビ厚は現在の主流とは大きく違って市場に出回る量がとても少ないため、時計に詳しくない人へも普通の時計とは異なり、悪目立ちすること無くお相手に良い印象を与えます。
多くのビジネスシーンで使用される自動巻き時計の文字盤が黒なのに、対して青を採用したのも、信頼感も人とは違ったおしゃれも、どちらも大切にしたいという方の要望に応えたいという想いがあります。」

比嘉「元々ご自分で何かブランドを立ち上げたいという想いはお持ちでしたか?」

石田さん「元々、仕事でシンガポールに駐在していた際に、日本の金融機関の関係者から日本の今後の経済について聞き、将来的には自分でやっていかないと生き残っていけないという思いがありました。ですので、身近なもので何かできないかということは、ずっと頭の片隅にありました。」

日本の時計の技術は海を越えて

比嘉「これからは”I.TARU(イタル)”はどのようになっていくと考えていらっしゃいますか」

石田さん「今後は日本だけでなく、海外にも展開していきたいと考えています。ブランド名を自身の名前から取って、”I.TARU(イタル)”と決めた際にも外国人にも発音しやすいか、外国語で良くない意味がないかと確認し、海外展開を見越した上で名付けました。
来年には新しいコレクションを発表、数年後には女性用のコレクションも展開する予定です。」

比嘉「BIRTH LABでもぜひできることがあれば、お手伝いさせてください!」

石田さんといえば、年下のスタッフにもすごく丁寧に接してくださるのが印象的ですが、お仕事柄人との関係性が大事になるので、染みついているのだと教えてくださいました。
石田さん、ありがとうございました。


石田航
愛知大学 現代中国学部 卒業。
外航海運業にて船舶オペレーターとしての経験を積んだ後、シンガポール支店長を経験。5年前に帰国し、現在は個人事業主ISHIDA C&T OFFICEとして、海運関連事業とブランド”I.TARU(イタル)”の企画・販売を手掛ける。


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