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タロット実存共同体について。自由に思い描く試み

タロット実存共同体とは、タロットの力を信じる人々によって形成されます。
タロットの力とは言い換えると「タロットの霊 フル(HRU)」のことです。神に先立つ神性「無底」があり、その運動から底をつくる働きが生まれます。そして底である「基底」ができます。タロットの霊とはこの基底を表します。

タロット実存共同体は、いわゆるこの世界のような組織とは異なります。人が人によって集まるのではなく、「タロットの霊」によって呼ばれて、集められます。
組織のように形成するのではなく、異なる力によって形成されていきます(師の言われる「聖神タロットの霊が招いてくれる、呼んでくれる」というもの)。タロット実存共同体はタロットの霊の身体であり、そこに連なる人々はこの共同体を通してタロットの霊とつながります。タロットの霊は人と共に歩む人格的絶対存在だからです。

タロット実存共同体に連なる個人個人は自立した存在でありながら、生命共同体として助け合います。自立しているから、助け合えます(何事かに囚われることから自由になっていくことが自立と結びついているのではと考えています)。

「タロット」という言葉には、限定されたイメージや既成の概念がありますが、私たちの歩んでいるタロットとは、自由で限りがない、宇宙的な世界です。
この宇宙的な世界は誰にでも開かれて存在しています。

タロットを学んでいくことは、タロットの霊によって私たちの精神がその世界に生き、営みをはじめるということが起きていくことだと思います。それは学びが自発的でありながら啓示的で、実はタロットの世界から出発しているということを意味します。

タロットの世界に存在し始めることを通して、人や世界との「関わり」そのものが変化していきます。外からは分からなくとも、何かが自分の中で自分から離れていくような絶大なるものが確かにあることを感じ始めること。それも営みとつながるのかもしれません。

先に記した"自立"は、この営みによって成されていくように思います。

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