穂村弘「本当はちがうんだ日記」★★★★★

エッセイ集、穂村弘の本当はちがうんだ日記を読んだ感想。 

面白い話をするのは難しい。特に「ちょっと面白いことがあったんだけど」などと話し始めたら最悪だ。ただでさえ難しいのにそのハードルを自ら上げてしまっているのだから。

自分の中では確かに面白いのだ。思い出し笑いをしてしまうほどに。しかし、言葉にして人に話してみると、どうもその面白さの十分の一も伝わった気がしない。最後には仕方なしに「っていうことがあって笑っちゃったんだ」などと付け足してみる。友人の苦笑いに心がしゅんとなって、もうそのあとは何も話せなくなってしまう。

穂村弘は世の中をよく観察している。そして、それを言語化したうえで頭の引き出しにしまっておけるようだ。こんな面白い文章を書けるように私はなりたい。

穂村弘「本当はちがうんだ日記」

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