ジェイン・オースティン「高慢と偏見」★★★☆☆

小説、ジェイン・オースティンの高慢と偏見を読んだ感想。

筆者の身近な世界を描いているからこそリアリティがあり、情景をつぶさに想像できる。ユーモアあふれる会話や知性を備えた主人公のエリザベスが魅力的。また、タイトルである高慢と偏見は読者にも少なからず身に覚えがある部分があるのではないだろうか。

次に、疑問に思った点。
まず活発で知性を備えたエリザベスに比べて彼女の家族があまりに愚鈍である点。これはやや不自然である。エリザベス視点で語られる物語ゆえ、そこに彼女の偏見がやはり入り込んでいると考えるべきなのかもしれない。
次に時代背景からして、身分違いの恋や自由恋愛が活発すぎると感じる。物語だからと言ってしまえばそれまでだが、結婚までの過程が単調で波が少ないと感じてしまう。19世紀のイギリスの婚姻事情を勉強してみれば意見は変わるのだろうか。

最後に、私は下の翻訳で読んだが、あまりしっくりこなかったので他の翻訳を読んでみてもよいかもしれない。

ジェイン・オースティン「高慢と偏見」
www.amazon.co.jp/dp/4334752403

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