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たくさんのひとを巻き込むレストラン

はじめまして。yasukoです。

「mitsuwa」というレストランをオーナーシェフの旦那と2人で経営しています。

この店は、私たち夫婦2人の夫婦のものに見えるけれど、ほんとはたくさんの人に支えられて成り立っている店なんです。
オープンより1年が経とうとしています。
今回は妻の目線でお店が出来るまでを、感謝の気持ちも込めて紹介したいと思います。

店をしてると、
「いつも美味しいもの食べていいなー」と、羨ましがられる。
たしかに、なんでも作ってくれるし、美味しい。
旦那が料理できたら、妻はとても助かりますよね。

だけど実際、3人の幼い子供がいる生活で、
「レストランを開きたい!!」と、宣言されたら、みんな羨ましいのだろうか?
実際、言われると戸惑うのではないでしょうか。

家族や友人にもこんなタイプいませんか?

甲子園にいく!野球選手になる!起業する! 
『海賊王におれはなる!』と、まで言わなくても、
子供でも大人でも、大きな夢を言いだすひとは一定数いるとおもう。
旦那はまさにこのタイプで、突拍子もない事をたまに言いだす。

宣言されたら、「賛成」か「反対」の2択しかない

旦那は、言い出したら聞かない。子供の頃からそんなタイプだったと、姑さんにも聞いていた。
それに、わたしも元料理人で、妊娠して一流料理人になる道は諦めた。子供に寂しい思いをさせてまで、つづけることはできなかった。それもあって、応援することをきめた。

夢を叶えるためには、リスクもあるかもしれないけど、せっかくやりたい事があるのなら、応援したいですよね。

無駄と思っていた事も今となっては経験値

旦那は経験を積むために必死に働いて、パートをして資金をためたり、わたしたちは生活のすべてを夢にそそいだ。

料理人の職場も、すごくいい経験をさせてくれる店もあれば、クオリティの低い店もある。

やりたくない仕事なら、辞めたらいいのだけど、そうはいかない場合もある。

そんな店は労働条件もひどくて、
休みなしで、睡眠約3時間の生活がつづいた。
帰宅後にそのまま玄関でたおれていたり、
自転車こぎながらねてしまって電柱に激突して血だらけで帰宅したこともある。

旦那は、過労死する寸前まではたらいた。

どれだけ夢のためでも、限度があるだろう。
からだを壊してしまったら元の子もなくなてしまう。

そろそろ本当に死ぬかもしれないと、不安になっていたときに、
ずっと応援してくれていたご近所さんが、子供を保育園の送り迎えや、お風呂入れてくれたり、、、
わたしはたくさんの方々に支えてもらった。

自分ではどうしようもできない時に、助けてもらって本当にありがたかった。

死ぬくらいなら好きなことやってしまえ!

このまま過労死するくらいなら、好きな事して死んだ方がマシ!と、一度は行きたかった本場フランス修業へ行くことをきめた。

就職のアテもなく、語学力も乏しいまま、
そして、想像以上に資金が必要だった。
もう開業なんてどうでもよかった。
そのときは、夫婦共に追い込まれていたのだろう。
ここで、いままで開業のために貯めた資金すべてを使ってしまった。
突拍子もないことを、やってしまった。

過労死寸前まで追い込まれてなかったら、こんな決断はしなかっただろう。
思うように前に進まなかったことが、今となっては、大きく前進するきっかけとなっていたように思っている。

1人の夢がみんなの夢になっていた

フランスから帰国後は、すぐにでも開業したかったけど、一文無しだった。

それでも店を早く出したくて、空き家になっていた父の古民家を自分たちで改装することにした。
人手がないと作業も進まないから、一緒に改装してくれる人を募った。
「みんなで改装×ピザパーティー」を何回も開催して2年間で100人以上もの人に手伝ってもらった。

そして、、、

わたしたちは、念願の店を開くことができた

気がつけば、店を開くまでにたくさんの人を巻き込んでいた。

夢は1人では叶えることができなくて、
色々な人に支えられて、実現していけるのだと感じています。

わたしたちだけでは、開業なんてできなかったと思う。
今まで支えてくれたすべての方々に感謝しています。
ほんとにありがとうございました。


オープンして1年が過ぎようとしています。
おかげさまで、たくさんの方が来店してくれています。

そして、再び宣告をされた。
『ミシュランの星を取りたい!!』

また、旦那は壮大なことを言いはじめた。
そうだった。。。

突拍子もないことを言うタイプだった。。。(ミシュラン特派員すら来ない地域で星をとると言うことは、東京にでも進出するつもりなのか?)

この先、どうやってミシュランをとるのか方法は知らないが、(←本人も知らないと思う)

また、
たくさんの人を巻き込んでいく気がしています。

突拍子ないことを言うひとは、一生言い続けるのだろう。
わたしだけでは支えきれない。
失敗することもあるけど、たくさんの方の支えがあるから、いまの店があると感じている。

日々や日常を、noteに残していけたらと思っています。

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畑と田んぼの真ん中ビストロミツワ 
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#料理  #レストラン #YouTube #働き方 #古民家

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