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参夜 スパイスマーケット-幡ヶ谷-

幡ヶ谷スパイスマーケット
*食べることと旅をすること*

夜になって少し静かになった商店街の中で、黄色い看板が光っていた。
黄色がポイントカラーなのだろう。店員さんのTシャツも黄色だし、店内も黄色がアクセントになっている。黄色いTシャツを着てきて正解だった。
個人的な話になってしまうが、2ヶ月振りの美食遊泳がタイ料理に決まって、いつも以上にわくわくしていた。なぜなら、2019年下半期の「今訪れるべき場所」星座別占いで、「アジアに行って異文化を吸収せよ、アジアングルメツアーがおすすめ」と書かれていた記事を目にしたばかりだったからだ。タイ料理が呼んでいると思った。(ちなみに、美食会リーダーと会長の星座占いは、「眠らない街・ニューヨークか香港に行け」だった。)

少しだけわがままを言って、2階の座敷席に通してもらった。どこか懐かしい、日本の昔ながらの家のような雰囲気と、異国情緒溢れる照明や木のテーブル、それに解放感が合わさって居心地がとても良い。連日の雨のせいで店内まで少しジメッとしていて、それがまたアジアっぽい。
タイ料理は、「旅」や「遊泳」といった言葉がよく似合う。青パパイヤ、えびパン、春巻き、パクやっこ(パクチーと冷奴)、プーパッポンカリー、トムヤムクン、ガパオ、パッタイ、バナナクレープ…今夜はいつもより2人も多く遊泳仲間が加わって、話も弾み胃袋は無限大である。
旅に「初めて」は付きものだが、今夜もプーパッポンカリーという「初めて」を堪能できた。名前だけよく耳にしていたプーパッポン。正体が、蟹と鶏肉と卵とスパイスとココナッツミルク風味が全部美味しいカレーだということを知ることができて嬉しくなった。
満足のいくまでタイ料理を堪能しき切って、幡ヶ谷を後にする。
次回はどこ行こうと、食についてあれこれお喋りする時間もまた、旅みたいにわくわくする時間だ。

*今夜のお店*
スパイスマーケット
東京都渋谷区西原1-21-1
幡ヶ谷駅南口から徒歩約3分。
営業時間:11:30〜14:00/18:00〜24:00
定休日:月曜

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