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壱夜 ソラナカの焼鳥

*intro*
美味しいものは好きだが、美味しいものを求めて歩くことは久しくやっていなかった。
美味しい「食」に、さらに美味しい「人」と美味しい「空間」があれば、なお最高だ。
ほぼ毎日テキトーな外食で「おひとりさま」を極めてきた私が、美食遊泳家たちと結成した「美食会」のレポートを書くこととなった。

豪徳寺炭火串焼き屋ソラナカ
*塩と油の関係*

豪徳寺駅からほどなく行った路地に、ひっそりとソラナカはあった。
美食会リーダーから、50回くらいは「美味しいから行ってほしい」と聞かされていた店である。リーズナブルな焼き鳥屋=小汚いというイメージが、扉を開けた時点で覆された。
テーブルの木の温もり、暖かい光と煙、店員さんの黒いTシャツと折り鶴の箸置きと素朴な陶器の皿に心が踊る。一杯目のビールも美味しい。
メニューは全てリーズナブル。最初に頼んだのは、砂肝、せせり、ねぎま、もも(すべて塩)。
焼き鳥は、塩と油の加減がとても大切だと勝手に思っている。塩が効きすぎていても辛すぎるし、油がのりすぎていても後で胃がもたれる。
絶妙なバランスを保った焼き鳥を一口食べた時の視界が開ける感覚に、久しぶりに出会えた。
ビールが進む。会話も弾む。至福の時とはこのことだ。
美食会会長が勧めてくれたもつ煮込みも絶品だった。美食会第一夜、意気揚々と店を後にした。
また、近いうちに。

*今夜のお店*
ソラナカ
東京都世田谷区豪徳寺1-22-14
豪徳寺駅から徒歩2分。
営業時間:18:00〜24:00
定休日:木曜・第1、第3水曜

*美食遊泳希望者募集中*
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