見出し画像

社内報の課題が見えた!社内報アワード2018参加レポート

全国津々浦々、大企業から中小企業まで、いろんな会社がありますが、それぞれの会社の「会社を楽しくする係」が集まる会がありました。

それが、「社内報アワード2018」です。ウィズワークス株式会社が主催する、優秀な社内報を表彰する全国規模のコンクールです。

2002年に始まり17回目を迎えます。応募数は年々増加し、2017年は過去最高の693企画を記録しました。社内報の企画を客観的視点で評価するだけでなく、「企画をより良くしたい」「今後の方向性にアドバイスが欲しい」といった企業のニーズにも応えます。応募企画は、社内報の専門家から成る審査チームが細かく評価。アドバイスも添えて、応募企画全てに対してフィードバックします。(引用:社内報アワード2018概要

また、社内報に対するアドバイスを個別(資料)でもらえるだけではありません。入賞結果が「週刊東洋経済」「東洋経済オンライン」に掲載されるので、会社のPRにも大きな効果が期待できるのです。

ビットエーCC室としても、さらに会社を楽しくするために社内報を発行していますし、もちろん応募しておりました。残念ながらあと1歩でブロンズ賞…という結果だったのですが、授賞式およびナレッジ共有セッションに参加して見えました。ビットエーの社内報の課題が。

弊社の社内報が良くなった件は次回でお届けするとして、今回はナレッジ共有セッションの内容をお伝えします。

1.ニュースだけではもったいない
 └企画を立てて取材しよう
2.スポットを当てるなら、あえて目立っていない人に
 └縁の下の力持ちはどこにいる?
3.読者アンケートの回遊率を上げるために
 └設問数を最小限にする理由とは?

1.ニュースだけではもったいない

まず、社内報はただのお知らせツールであってはならないということ。社内のニュースなどが中心となると、どうしても内容的にはつまらないものになりますし、そもそも速報性の高いものは社内SNSやチャットツールなどで流れるわけなので、いちいち社内報で取り上げる必要はないのです。

例えば、季節ごとにあるあるのニュースネタでは目新しさもなく、よほど興味がない限りは読まれません。もっと狙いを貪欲にする必要があるのです。

・企画の背景には何があって
・それを伝えることで得たい結果は何か
・そのためにどんなコンテンツにするべきか

これを考えなくてはいけません。単に社内イベントで「ハロウィンコスプレやったよ〜」ってことだけを取り上げるのも楽しいですが、それではもったいない。会社が予算を使って社内イベントを行っている理由と、それに参加してもらうことで社員に何を感じてほしいと思っていたのか、ここにもっと突っ込むべきなのです。

とは言え会社の狙いにフォーカスしすぎると、そんなつもりがなくても洗脳感が出てしまう恐れもあります。難しい部分ですが、うまくバランスをとらなければいけません。

弊社の社内報でも季節のイベント紹介に頼ることが多かったのですが、企画を立てて取材する特集を増やしていく予定です。

2.誰かにスポットを当てるなら、あえて目立っていない人

次に、社員にスポットを当てる際の話。インタビューや取材をする人選は、あえて目立っていない人にすること。

目立っている人には話が聞きやすいですし、エピソードも豊富っぽいので、ついつい選んでしまいがちです。

しかし、目立っている人や、マネジャーなど、すでに多くの社員に知られている人ではもったいないのです。ある程度のことはみんな知っていますから。せっかく社員にスポットを当てるなら、あえて逆を狙うべき。

そこで、あえて目立っていない人を選ぶ。欲を言えば縁の下の力持ち的な人。この人がいなければ…みたいな人がいたらベストです。個人的な感想ですが、そのあたりの人はスポットを当てられることを嫌うので、インタビューや取材を断ってくるかもしれません。

そんなときは、上手く周りの人から聞き出したり、マネジャーと絡めて一緒に紹介するなりの工夫が必要かと思います。

3.読者アンケート回答率を上げる方法

最後に読者アンケートについて。せっかく出した社内報、感想を聞きたいですね。聞きたい気持ちが強いと、どうしても「アレもコレも聞きたい、教えて〜」となってしまいがち。

社内報を読んでもらうだけでもハードルが高い部分があるのに、さらにアンケートに答えてとなると、どうしても面倒だと感じてしまいます。

なので、アンケートの設問数は最少にする。

・特集(メイン記事)はどうだった?
・連載(通常記事)で面白かったものは?(選択式でもOK)
・自由回答

これらの3つとする。

特集(メイン記事)に関しては何かしらの反応は必ず欲しいですよね。さらに連載に関しては何が人気なのかを知れるだけでも十分かと。

また、さらに回答率を上げる方法として、社内報の編集部から社内全体にアンケートのお願いをするのではなく、部署単位、チーム単位でそのマネジャーや責任者からお願いしてもらうこと。

やはり顔の見えない人からより、普段から仕事を一緒にしている上長からのお願いが効くとのことです。

↑↑↑
弊社でもさっそく作ってみました。Googleフォームを使うことで簡単に作成できましたよ。

さいごに

というわけで、社内報アワードのナレッジ共有セッションで見えた課題でした。他にも「おもしろアンケート」を企画して答えてもらうことで、「自分の回答が載っているかな?」と興味をもって読んでくれる人を増やす方法もありました。

いずれにしても、社内報はまだまだ伸び代があると感じましたし、日々また精進していくしかありませんね。

会社を楽しくする係のみなさまの参考になれば幸いです。それではまた。

次回予告

ビットエーの社内報はどう進化した? 企画から構成、撮影から印刷まで、編集体制などにも突っ込んでお伝えしたいと思います。ご期待下さい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?