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涼しげな音を奏でる風鈴、チリリン

暑い陽射しが傾き始める夕暮れ時、どこからともなく、チリリンと風鈴の音が響いてくると、なんとなく涼しさを感じます。まさに風鈴は暑さを和らげ、癒しを与えてくれる夏の風物詩です。

昔は蒸し暑くなる頃、風鈴や吊りしのぶ、金魚をたくさん積んだリヤカーの金魚屋さんが売りにきたものです。吊りしのぶとは古典園芸の一つで、江戸時代に庭師が得意先にお中元として配ったのが始まり。しのぶというシダ科の植物をシュロなどに巻きつけ、水を毎日差しながら育てるハンギングプラントです。

この吊りしのぶの下に風鈴をつけたものを軒先に吊るすと、魔除けになるともいわれ、夏にはどこの軒先にも吊るしてありました。風鈴を見ると、あの頃が懐かしくなるのです。(金井)


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