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ピリリッ!とした刺激がたまらない

山椒は日本料理の薬味でピリッとした辛味をプラスする大切な食材。家に小さな木でもあれば、たけのこ料理などの新芽を添えるのに便利です。

和歌山県の紀州有田川町が江戸時代から良質の山椒を栽培してきた地域。山椒はミカン科で排水のよい乾燥した場所で、西日が当たらず、日照時間の短い中山間の傾斜地が適しているとのことで、この地域に盛んに栽培されていました。紀州はぶどう山椒の生産地で、全国生産量の70%も締めています。

ぶどう山椒はぶどうの房のように実が房になるので、この名がついたもの。実が大きく、果肉が厚く、辛味が強いのが特徴です。

山椒は若芽や若葉は料理の添え物にするのはもちろん、花山椒は漬物に、果実は佃煮や京都で有名なちりめん山椒として使われています。因みに粉になった香辛料は皮を使ったもの。そして、枝はすりこぎにと様々な使い方をする山椒。

旬は5月から8月中旬まで。5月にはこの辺り一帯に爽やかな香りが漂っています。

余談ですが、有田と書いて「ありだ」と読みます。

つまり「有田みかん」は「ありだみかん」。「ありたみかん」と言っていた私は、初めて知って驚きました。

あらぎ島

まるで島のように見えるのは、これは54枚の田んぼが扇状に広がっている棚田。江戸時代初期に開田し、やがて侵食されてこの形になったそうで、有田川町の絶景の観光名所。四季折々に景色が変わり、その美しさから「和歌山県朝日夕陽百選」「日本の棚田百景」「関西自然に親しむ風景100選」に選ばれているとか。


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