TREZORを使ってみた

先日頼んだ TREZOR が届いたので、初期設定をして、試しに bitcoin を入金、送金してみた。

まずは開封の儀。チェコ共和国!から USB ケーブルと小さな箱が届いた。

箱の中には TREZOR とオマケのシールとリカバリーシートが入っている。このリカバリーシートは TREZOR が壊れた時、なくした時に TREZOR のウォレットを新しい TREZOR などに再構築するためのもの。

早速 PC に繋いで、mytrezor.com にアクセス。

Chrome 用の Extension があるので、それをインストール。使う前に必要な事は Wallet を作って、PIN を設定し、復旧コードを書き留めること。

TREZOR は BIP32 という仕組みを使っていて、24個の単語からなる復旧コードがあれば TREZOR が壊れたり、なくしたりした時に別の TREZOR などに Wallet が再現できる。

復旧コードを誰かに知られたら自分の Wallet を使われてしまう事になるのだけれど、TREZOR の良い点は単語の生成と表示が TREZOR のハードウェア上で行われるため、例え PC にウィルスが入っていたとしても復旧コードが誰かに知られることがない。

復旧時は復旧コードの単語を入力しなければならないのだけど、単語の入力順は TREZOR のハードウェアがランダムに指定するので、PC にキーロガーがインストールされていて誰かに単語を知られてしまったとしても、順番が分からないので安全性が保たれる。

PIN は TREZOR が盗まれた時に Wallet を守ってくれる最後の砦。PIN も盗まれたら一巻の終わり。TREZOR はウィルスに感染した PC で使っても安全な対策が行われている。ハードウェア上に毎回ランダムに表示される 3x3 の数字に対応して PC 上で PIN を入力する。キーロガーでは何もわからないし、画面とカーソルが記録されたとしてもハードウェアに表示された 3x3 の数字がなければ PIN を推測するのは難しい。

初期設定も終わったので入金、出金ができるかテスト。mytrezor.com で入金用のアドレスを表示して、モバイルの coinbase アプリから QR コードをスキャンして送金。

今回は $10 分の bitcoin を TREZOR に入金して、全額出金してみた。

coinbase 側での記録は次の通り。

手数料として取られたのは ¢5 のみ!

bitcoin が小額決済に向いている理由はこの手数料の安さ。国をまたいだ送金でも現地通貨とbitcoinの両替手数料(~0.015%) x 2 と bitcoin 送金手数料 ¢5 とかなので既存の国際送金サービスと比べて格段に安く済ませられる。FreemitRevolut が登場するわけだ。

入出金も無事にできたので、coinbase で定期購入していた bitcoin を TREZOR に移しておく。これで coinbase に問題が起きても一安心。

2017-08-26 追記
TREZOR を初期設定した後、実際に使う前に一度リカバリーのテストをしておくことをオススメします。問題があってリカバリーが必要になった時に、復旧コードを書き間違えていてリカバリーできないという事態が防げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?