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2022年 カタールワールドカップ グループF 第3節 カナダvsモロッコ 備忘録記事

カナダ1-2モロッコ

得点者(CAN)
40' オウンゴール

得点者(MAR)
4' 7ハキム ツィエク
23' 19ユセフ エン=ネシリ

両チームのフォーメーション

ハイライト

 この試合に勝利すれば、自力での決勝トーナメント行きが決まるモロッコは、前節クロアチア敗れグループステージ敗退となったカナダと対戦した。

 試合は序盤からモロッコペース。長いボールを多用しながら、カナダのDFラインを狙う攻撃を繰り返すと、開始4分にカナダGKのボージャンがクリアミス。これをツィエクが無人のゴールに蹴り込んで幸先良く先制する。

 モロッコは守ってもここ2戦と同じようなコンパクトな4ー1ー4ー1を形成。そこからミドルプレスでボールホルダーの出て行く守りを繰り返していた。

 保持でも、ハイプレス気味に来るカナダを空転させるようなシーンが多め。カナダの守り方は人基準であり、ボールを迎えに行く選手にガッツリ着いて行くことが多めであった。

 そのため、落ちてボールを受けようとすることで相手を引き付け、別の選手が追い越して背後のスペースを狙う形を多用。カナダとしてはなかなか中盤でボールを奪うことが出来ず、DFラインがモロッコのアタッカー陣との背走するのを余儀なくされていた。

 すると迎えた23分。自陣の深い位置でボールを受けたハキミがロングボールを送ると、抜け出したエン=ネシリがニアサイドを撃ち抜くシュートを決めてリードを広げた。

 2点ビハインドとなったカナダだが、モロッコへの勝ち筋は見せていた。それはサイドで上回ることである。モロッコのSBもハキミ、マズラウィというビッググラブでプレーしている選手だが、カナダのアタッカー陣はそれに負けず劣らずのスピードを持っていた。

 右サイドで言えば、アルフォンソ・デイビスが良かったし、左サイドのブャナンと攻撃参加して来る左SBのアデクグベでモロッコのサイドを突破しようとするシーンは幾つか見られた。

 すると40分。ブキャナンを追い越してボールを受けたアデクグベが裏街道でハキミを剥がして速いボールを入れると、ニアサイドでクリアしようとしたアゲルドに当たってオウンゴールとなった。

 前半を2ー1で折り返すと後半はカナダが怒涛の反撃を見せる。前半から優位になりそうだった大外アタックとセットプレーで徐々にモロッコを追い込んでいく。しかし、同点ゴールにあと一歩届かないシーンが多かった。

 このリードを最後まで守りきったモロッコが勝利。本命であったベルギー、クロアチアを押さえグループF首位に立った。これにより、6大会ぶり2回目となる決勝トーナメント進出を決めた。

雑感

 モロッコは、基本的に固定メンバーで戦っているため若干の疲労度は見えた試合だった。それでも、堅牢な守備と迫力のあるロングカウンターは流石の一言。スタイルを崩さないまま、グループステージを戦い抜いてみせた。

 ここまで失点数はわずかに「1」。しかもそれがオウンゴールのみである。この堅い守備を崩すチームが現れるかに期待したい。

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 今回はおやすみ!

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