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【音楽配信】DistroKidとTuneCoreどちらが良いのか

実際に両方使っている視点から、レビューしていきます。

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■DistroKidから配信している音源例

■TuneCoreから配信している音源例



DistroKidのメリット


①固定費が抑えられる

収益100%還元の仕組みは、TuneCoreと同じです。では何が違うか。DistroKidの場合は、年会費の支払いのみで、無制限にリリース配信できます。TuneCoreはリリースごとに料金が発生。

DistroKidの年会費は、以下3タイプの料金プランによって異なります。

・Musician / 1アーティスト:$22.99
・Musician Plus / 2:$39.99
・Ultimate / 5~ :$89.99

2023年7月20日時点

料金的にはMusicianが安いですが、リリース日を設定できません。レーベル名もカスタムできないので、ちゃんと活動していくには小回りが利きにくい。

というわけで僕はMusician Plusプランを使っています。自分のバンドSailing Before The Windと、ソロプロジェクトNevrnessの音源を配信。

※抱えているバンドやプロジェクトが多いと、必然的にUltimateになりますね。最大で100アーティストまで配信できて、その数に応じて料金も上昇します。

一方TuneCoreだと、例えばアルバム1枚配信するのに5,225円かかります(利用料ページ)。今のドル円レートで換算すると、Musician Plusの年会費相当。

配信の固定費を抑えたい場合は、DsitroKidがオススメです。

ちなみにこちらのリンクからDistroKidに登録すると、料金が7%オフになります。→https://distrokid.com/vip/seven/4552460



②海外のアーティストとスプリットができる

TuneCore Japanだと、海外アーティストとのスプリットはできないようです(収益の引き出しに国内の銀行口座登録が必要なため)。

僕らはDistroKidを使って、カナダのTidebringerとスプリットシングルを配信しています。

Spotify

ただし、収益を分配しない場合は、TuneCoreからリリースしても特に問題はないと思います。

コラボ相手にギャラを払う(ストリーミング収益は分けない)パターンの場合、そもそもスプリットを行う必要がないので。共同名義自体はTuneCoreでも設定できますし。

ちなみにDistroKidには、スプリットに加えてリクープメント(Recoupments)機能があります。通常のスプリットが始まる前に、優先的に所定の金額を支払える機能です。

ギャラの支払いと収益分配を組み合わせたい場合などに、便利です。例えばアーティストAへのリクープメントを$100に設定したら、収益が$100を超えてから通常のスプリット(自分達が決めた割合)がスタートします。

DistroKidを使っていないアーティストとスプリットする際に、先方の年会費分をリクープメントにするなど、発想次第でかなり役立ちます。



③コラボするアーティストのページを指定できる

フィーチャリング参加がいる場合、そのアーティストの該当ページ(SpotifyやApple MusicのURI/URL)を入力する欄があり。同名異アーティストに照合されるリスクを回避できます。

※SpotifyはURLではなく"URI"なのでご注意を

現状Tune Coreでは、これを設定できるステップはありません。もちろん配信後に問合わせをして修正はできると思いますが、最初にセットできた方が安心ではあります。

実例として、僕のソロNevrnessでは、海外のベーシスト4名とコラボしました。このゲストアーティストの照合は、DistroKid上で設定。無事正しいアーティストページに紐づいています。

Spotifyページ

名義被りがなければ別に設定しなくてもマッチするのかもしれませんが、「同名異アーティスト」として新しいページにリンクされても困りますからね。

ストリーミングサイト上でどう処理されるかは、僕らには分からないので、マッピングできる機能はありがたいです。



DistroKidのデメリット

では逆にデメリットは何かというと。

①全て英語

海外のサービスなので、全ページ英語です。ある程度英語に馴染みがないと、使いにくいかなと。いちいち翻訳かけるのも時間がかかりますし。

TuneCoreなら、何かあったときに日本語で問合せできます。僕は何度か問合せたことがありまして、いつも迅速に対応していただいております。

※そして収益は日本の銀行口座行きではありません。日本で受け取るとなると、基本PayPalになると思います。つまりPayPalアカウントが必要です。



②国内サービスに配信できない

LINE MUSICやAWAといった、国内サービスへは配信できません。とはいえ、その他主要なプラットフォームはカバーしています(配信先一覧▼)。

https://support.distrokid.com/hc/en-us/articles/360013649093-What-Platforms-Will-My-Music-Appear-In-

YouTubeのコンテンツIDやShazamの登録には、追加オプションの購入が必要です。



③収益の反映タイミングが分かりにくい

TuneCoreだと、毎月末頃に「"2023年 4月分 Spotify"のレポートを反映しました」みたいなメール通知がきます。

しかしDistroKidだと、そういうレポート通知が来ないんですよね。ゆえに、タイミングでレポートページへアクセスしないと分からない。

メール設定があるのかもしれませんが、見当たらず(どなたかご存じでしたら教えてください)。。

収益レポートも$で表示されるから、直感的に金額(〇〇円)が分かりにくいのもデメリットかなと。DistroKidが、というより海外のサービス事情ですが。



④配信ページの設定が手間(メリット兼デメリット)

DistroKidは、配信サイトへのランディングページ設定が手間といえば手間です。なぜなら、カスタマイズしないと必要最低限のストア(たしかSpotifyとiTunesくらい)しか表示されません。

例えばこちらの配信リンクページ▼。YouTubeの埋め込みや各種配信サイトがセットされていますが、ほぼ全てカスタマイズしたものです。

TuneCoreの場合、配信先ストアは全て自動的に表示されます(ストアの並び順は入れ替えられる)。YouTubeの埋め込みなどはできませんが、いちいち作り込まなくて良いのは楽です。


YouTubeやBandcampなど自由に載せれるのはメリットですが、毎回諸々設定するのは手間なので、デメリットでもあるかなと。ここはお好み次第ですね。




というわけで、実際のユーザー視点から感じたことを書いてみました。もちろんこの2つ以外にも配信サービスはありますが、使ったことがないので。実体験ありき。

DistroKidはとにかく固定費を下げられるのが良いですね。リリースごとの配信料はかからないので、作品数が多い方に向いています。海外アーティストとのコラボも簡単に設定できるので、英語に抵抗感がなければ諸々ハカドるかと。

TuneCoreは、DistroKidにはないサブミット機能があるので、国内のストリーミングサイトを伸ばしたい場合は、TuneCoreの方が良いと思います。国内アーティストとのコラボなら、スプリットも使えますし。最近は著作権管理サービスも登場しました。

ちなみにTuneCoreから配信しているアルバム(通常盤)の、デラックス盤をDistroKidから配信することも可能です。自分はNevrnessでそれをやっています。ISRCを設定すれば再生回数も引き継げます。

どちらも良いサービスなので、目的に応じて使い分けるのが現実的。何かご参考になれば幸いです!

以下リンクからDistroKidに飛ぶと、7%オフで登録できます
https://distrokid.com/vip/seven/4552460


このnoteでは、他にもストリーミング関係の記事や、自主アーティストとして活動していくためのコラムを配信しています。

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