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2024年3月

(ヘッダー出典:RWBY日本公式Twitter、2023年12月24日付ポスト)


【色々な感想】

『RWBY』(の制作会社封鎖)


 もう今月書きたいことこれしかない。
 正直RWBYのことだけで一万字は書ける。
 まずRWBYというコンテンツについてよく知らない人が大半だと思うので解説したい。RWBYとは、元々同人サークルだったRooster Teethという制作会社によって2014年に生み出された、少年少女がグリムという生き物そして世界の闇にハンターとして立ち向かっていく3Dアクションアニメである。日本のアニメに大いに影響を受け、中でもグレンラガンなどが影響作として挙げられている。Rooster Teethの作品群の中でも特に人気作とされていたのがRWBYで、身内の贔屓目ではなく、Rooster Teethがワーナーブラザーズに買収されたのはRWBYという作品あってこそだっただろう。

最初に公開されたRWBYのトレーラー。

 最も好きなオープニング。アクションと音楽がとにかく格好良くて大好きだった。


 日本のアニメに影響を受けていたからか、特に日本向けのマーケティングには力を入れており、早見沙織を始めとする豪華声優を起用して、新シリーズ公開に合わせて劇場版吹替上映を行い、つい先日も日本公式がRWBY10周年を祝って壁紙を配布していた(ヘッダー参照)。
 そんな状況でコンテンツとしては安泰の雰囲気を見せられていたので、「RWBYのスタジオが長年に渡る赤字により閉鎖」というのは本当に寝耳に水のニュースだった。
 私が初めてRWBYに会ったのは7年ほど前、大学生の頃だった。特に思い出深いのは、RWBYと出会ってほどなく半年の留学をしていた時のことだ。当時はサブスクが発展途上で、Netflixで見られるアニメがリトルウィッチアカデミアとFate/zeroとデビルマン cry babyくらいしかなかったので、YouTubeの有志日本語字幕付きで視聴出来たRWBYには大変お世話になった。日照時間が短いドイツの冬に、リトルウィッチアカデミアの最終話を何度も観ては毎度号泣していた私の限界感が分かるか? 当時公開されていたRWBY vol.3までのパートは特に明るい話が多く、日本と時差8時間の中、独りでドイツの冬を越していた私のメンタルを大いに救ってくれた。
 Rooster Teethの閉鎖が発表された日、呆然としすぎてお風呂に1時間半くらい浸かっており、家族が心配して様子を見にきた。そのくらい、私にとってはRWBYの終わりとして予想のつかない出来事だった。何かこう、広げすぎた風呂敷を畳めなくなって数十年後になあなあに終わる、未完のまま放置されるくらいの終焉は覚悟していたけれど、こんな脂の乗っている時期に突如会社が封鎖されるとは思わなかった。こんなにアメリカの雇用体系を恨んだことはない。だって一昨年、『氷雪帝国』という日本制作の派生アニメも放映してたじゃん……。何なら10周年記念の映画館でのベストエピソード上映会の抽選実施中だったけど、記念イベントの抽選中にそんな発表することある? 「悪質なドッキリか?」という気持ちになっても流石に同情の余地があると思う。確かにRWBYが出したアクションゲームはやっていなかったし、氷雪帝国もカメラワークが何となく好みではなくて観ていなかったけれど、新シリーズが出るたび必ず予約でBlu-rayを買ったし、アメリカからグッズも取り寄せた。クラファンで作られたボドゲも買った。サントラもよく聞いていたし、ノベライズも買った。そんなアニメシリーズの制作会社に突如、「10年赤字だったのでスタジオ閉鎖です」と言われた私の気持ちにもなってほしい。もっと早く言ってくれ。そしたら無理してでももっと色々グッズを買ったし、アクションゲームも買うだけ買ったかもしれないのに。私がワイス・シュニーってカタカナでキャラの名前と立ち絵が書かれたプリントTシャツを買っていれば、Rooster Teethは潰れずに済んだのか?

RWBYのキャラクターであるワイス・シュニーのイラストが四角くプリントされたTシャツ
昔はこんな感じで更にワイス・シュニーとカタカナでデカデカと書かれたTシャツなどが販売されていた。
(出典:Rooster Teeth公式オンラインストア)
Rooster Teethの公式ストアで売られているTシャツ。エンブレムの上から「RWBY 氷雪帝国」と横書きされている。
部屋着にすらしにくいダサいTシャツ(裏面)見て
(出典:Rooster Teeth公式オンラインストア)

 YouTubeで歴代オープニングを再生し続けながら、今後RWBYの新作映像が見れるのはいつになるんだろう、二度と見られないかもしれないし、見られたとしても全く別物になっているかもしれない……と考えていたら本当に涙が出てきた。Rooster Teethは映像自体の制作陣だけではなく、声優、音楽など全ての人員をお抱えにてコンテンツを制作していた、アニメ会社の中でもかなり特異な会社だった。RWBYの続編を制作し続ける意図があることはRooster Teethのライブ配信で発表されていたが、会社自体が閉鎖されてしまい、お金を貰ってRWBYの制作をしていたクリエイターたちが収入源を失ってしまった今、果たしてかつてのように同人活動として続編を制作するのにどれだけの時間がかかるか、同じ制作陣での制作が叶うのかは不透明な状況だと思う。制作にどれだけ時間がかかろうとも私はずっと待ち続けるつもりだし、例え制作陣が変わってしまおうともそれを責めることも出来ないが、それでも辛いものは辛い。
 ちなみに私がRooster Teeth閉鎖の当日に、これからの活動資金にしてもらおうと値段を見ないようにして公式サイトで通販したグッズは、アメリカを出発して今ドイツにいるらしい。アメリカから日本に輸送するのに何故ドイツまで行ったんだろう……。かれこれ一週間ドイツで留め置きになっているようで不安だが、無事の到着を祈るしかない。

「omori」


 今月は体調がバカみたいに悪くて、月の3分の2は寝込んでぼんやりしていたので、小説以外の本や(私の理解度に関わらず画面が過ぎ去ってしまう)映画などが全く理解出来ず、「何か自分のペースで出来るものを」ということで、数年前に友人が薦めてくれたomoriを購入した。
 起き上がっていられる間はずっとomoriをやっていたと言っても過言ではない。
 自殺表現などに関するアラートが表示される作品なので、プレイ前は終始鬱々とした話が展開されるのかなと思っていたが、アメリカンジョークを挟みつつ進んでいく作品で楽しい。冒頭でスタンドバイミーが示唆されるが、歳が近くて仲の良い子供たちがわちゃわちゃしつつ旅をするというそれだけで何だか嬉しいよね。プレイ序盤で本作がスタンドバイミーの切なさを兼ね備えている作品だとも分かるので、そのエモさを噛み締めつつ、でもこの時間がずっと続いてほしい……と思いつつプレイしていた。
 他に、ところどころで大変kawaiiキャラ絵が挟まってくれるのも非常に嬉しい。理由もなくキャラの切り替えをしてしまう。
 3月中にサニールートのエンディングを一通り見たので、来月は分岐のセーブデータからからオモリルートに入ろうと思っている。ただここからも結構長そうなのと、サニールートを噛み締めるために少し日数を置きたいので、4月半ばくらいになったら取りかかろうかな。
 余談だが、私はアクションゲームの類が全く出来ない。同じくアクションゲームが出来ない友人とスマブラをやった時には、「可愛いからね」と話して二人でピチューとピカチュウを選んだものの、どっちがどっちを動かしているのかすら分からなくなり、柱にぶつかって互いが自分のHPを削っていた。そんなわけでプレステ系のゲームは一切やらないし、ゲーミングPCの類も持っていないので、switchが昨今インディーズゲームでも何でも面白いゲームをどんどん移植してくれるのは非常に有難い。

【出来事】



喫茶youのオムライス


 友人に「洋食を食べたい!」とのリクエストを受け、かねてから気になっていた喫茶店のオムライスを食べに行った。

 11時開店なのでなんぼ何でも開店の少し前に並べばお昼くらいには食べられるだろうと10:45頃に待ち合わせをしたが、到着時には既に数十メートルの行列が出来ていた。甘かった。
 友人と話をしつつ並ぶこと2時間半。待機列が日陰だったことでかじかんだ身体をさすりつつ席に着いた後、喫茶店に来たからにはという意地だけでクリームソーダを注文し、震えながら飲んでオムライスを待っていた。
 席に着いてから更に待つこと数十分、ようやくオムライスが運ばれてきた。卵を崩しつつ口に運ぶと、確かに数時間並ぶ価値はあるなと思える本当に美味しいオムライスだった。ふわふわの卵と、ケチャップの主張が控えめで出汁の効いたチキンライスが非常によくマッチしている。上にかかったケチャップも、良い味変のアクセントになっている。あまりに美味しいので話をしつつという雰囲気にもならず、二人ともほとんど無言で食べきってしまった。

中央にオムライスの皿、左上にクリームソーダが置いてある。
卵がとにかくふわっふわで美味しい。

 実は私はオムライス怪人なので、洋食屋さんでオムライスがメニューに載っていると何も考えず頼んでしまうようなところがある。そんなオムライス怪人の私からしても、このオムライスは人生で食べたオムライスの中でベスト3に入る美味しさだった。

 ちなみに同じ日に文明堂のカフェで食べた、カステラのフルーツサンドも美味しかった。ヨーグルト風味のクリームとイチゴそれぞれの酸味がカステラの甘みとよくマッチして、さくさく食べられた。あとカステラをフルーツサンドに仕立てるのって、小学生が考えた夢のサンドみたいで素敵だなと思った。

手前に紅茶、中央にイチゴの断面が見えるフルーツサンドが置いてある。
文明堂のフルーツサンド。
イチゴのフルーツサンドというのもまた嬉しい
 

 関係ないが、行きたいオムライス店のストックがまだまだ沢山あるので、もしオムライス怪人の同志がいたら是非名乗りを挙げてほしい。

サーティーワンの山


妹の就職祝いを兼ねて従弟の家で集まった時に土産のサーティーワンが被ったというただそれだけのことなのだが、サーティーワンって沢山あるとこんなにも嬉しい気持ちになるんだなと思ったので、皆にも写真を見せたい。見てこれすごくない?

テイクアウトのサーティーワンが所狭しと並べられている。
何なら味も被っているサーティーワンの山


INIC COFFEEのデカフェコーヒー


 産休に入る先輩へ贈る前に自分で飲んでみようと思い、前々から気になっていたデカフェコーヒーを3月初めに注文していたが、これが寝込んでいる間非常に有り難かった。

https://www.inic-market.com/c/inic_lineup/coffee/night_aroma/4560466070789

 元々アルコールよりカフェインに弱く、コーヒーなぞ1日2杯飲もうものならてきめんに頭痛と吐き気を催してしまう体質で、今月に入ってからは特に(比較的体質的に響かない)紅茶でも頭痛を引き起こしてしまう時が多く、困っていた。
 俳優の秋元才加さんが絶賛していたことでこのブランドを知ったのだが、秋元さんの言う通り、とにかくデカフェだとは思えないほど香りが良い。カフェインのガツンと来る感じが好きな人には物足りないかもしれないが、私はこの方が食事に合わせてガツガツ飲めるので有難い。
 12本入りで2,200円なのでコンビニコーヒーよりは高いが、逆にデカフェで一杯当たり200円弱と考えると安すぎるくらいだと思う。そもそもデカフェで甘くない飲料ってあんまり街中に売ってないよね。最近ペットボトルで売られている甘くない紅茶の種類が増えてきていて嬉しい限りだけど、今はデカフェで美味しい茶葉なども色々売られているわけだし、デカフェの飲料ももう少し手軽にコンビニなどで入手出来るようになると良いのになと思う。
 スティックタイプでお湯をザーッと注げば飲めるのも、体調不良の身には有難かった。
 個人的にはミルクを入れて飲むのがおススメ。


 


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